第二次世界大戦中のポーランド、アウシュビッツ収容所。そこでは囚人が到着すると、医師ヨーゼフ・メンゲレが人体実験に役立つ人選を喜々として行っていた。一方、カトリック教徒のスタニスワバ・レチェンスカは、ユダヤ人を救った罪でナチスに捕らえられ、アウシュビッツ送りにされる。彼女はもともと裁縫師だったが、ひょんなことから助産師として収容所にいる妊婦たちの出産を助け、弱っている彼女たちの世話をしていた。しかし、仲間うちの女性らの中には、金髪で青い目の子どもと双子を所望したメンゲレの手先となり、言われるがまま子どもたちを差し出したり、命を奪う者もいて…。