大監(※高位の官職の敬称)で、村一番の大金持ち・ソンスには気になる女性がいた。その女性とは居酒屋の女将ペンドク。気立てがよく気品があり、そして何より美しく、村の男はみな彼女に首ったけだった。冨と名声そして権力をつかいあらゆることを思いのままにしてきたソンスだったが、唯一、ペンドクだけは手に入れられずにいた。そんなある日、ソンスはペンドクに「一夜を共にできるなら、お前の望みを何でも叶えてやる」と甘い言葉をささやく。すると、「あなたに妻さえいなければ、その提案を受け入れてもいい…」と、想定外の返事をするペンドク。これは脈ありと喜んだソンスは、ペンドクを抱くためなら妻のジョンファを殺してしまおうと密かに決意する。数日後、そんなこととは露知らず、夫の帰りを待つジョンファの前に、剣を持った謎の男があらわれて…。