バラエティー番組でも活躍する俳人・墨田凌雲(松澤一之)の遺体が川から発見された。警視庁捜査一課長・大岩純一(内藤剛志)らが臨場したところ、橋の上からきちんと揃えた草履と俳句をしたためた短冊が見つかり、飛び込み自殺かと思われた。だが、溺死に見られる生活反応が見当たらず、殺人の可能性が浮上。しかも、短冊に記されていたのが「旅に病んで夢は枯野をかけめぐる」という松尾芭蕉の有名な句だったため、一同は困惑する。奇しくも凌雲の俳句教室に通っていたことがあるという運転担当刑事・奥野親道(塙宣之)は、高名な俳人である凌雲が辞世の句を盗むなどありえないと驚く。