和月伸宏氏による原作は、シリーズ売上累計5900万部を超えるヒットコミックで、アニメや実写映画でもヒットを重ねるなど、多くの人々に愛されてきた作品。宝塚歌劇では流浪人・剣心の生きざまを、新たな登場人物も加え、華やかさの中にアクションをふんだんに織り込み描いた。倒幕派の遊撃剣客として、修羅さながらに人を斬り、その血刀を以って新時代を切り拓いた一人の志士、人呼んで“人斬り抜刀斎”(早霧せいな)。新時代の到来と共に人々の前から姿を消し、後には「最強」という名の伝説だけが残された。時は流れ、明治11年。かつての人斬り抜刀斎は、人を斬ることを自らに固く禁じ、流浪人・緋村剣心としてあてのない旅を続けていた。そんな中、剣心は東京の下町に“神谷活心流・緋村抜刀斎”を名乗る辻斬りが突如現れ、人々を不安に陥れていることを知る。流儀の名を汚した“偽・人斬り抜刀斎”を追う神谷活心流の師範代・神谷薫(咲妃みゆ)と出会い、彼女と共に騒動を鎮めた剣心は、そのまま神谷道場に居候することになる…。
2016年/雪組/東京宝塚劇場/キャスト:早霧せいな、咲妃みゆ、望海風斗