諦聴の者たちが華民初の元に集まってきて、華民初を「地蔵」と呼んだ。面食らう華民初だが、それは鍾瑶が六耳の権限を華民初に譲ったことを意味していた。一方、方遠極に下った鍾瑶は万山河絵巻を差し出しながら、方遠極の生い立ちの秘密を語って聞かせる。衝撃の事実に、方遠極は華諭之への憎悪を募らせる。
民国時代初期。日本留学から帰国した華民初(か・みんしょ)は北京に向かう列車に乗っていた。車中で南方政府の使者の暗殺騒動に巻き込まれ、8つの特殊技能を武器に裏社会で生きてきた「八行(はっこう)」と名乗る異能の集団に出会う。八行は“十行者絵巻”を至宝としており、これを所有する者は「持巻人(ちげんじん)」と呼ばれ、八行を束ねる唯一の存在として八行を解散する権限を持っていた。20年前に表舞台から姿を消していたこの絵巻を、神通行の行首・八仙はどさくさに紛れて民初に託す。ひょんなことから八行のリーダーになってしまった民初は、裏社会で暗躍してきた八行を解散し、近代社会で生きていくための世話をする旅に出ることに。しかし、突然課せられたかに見えるこの重責は、偶然の産物ではなかった。幼い頃に両親を亡くし、豪商・鍾(しょう)家に引き取られて令嬢の鍾瑶(しょうよう)と義姉弟として育ってきた民初の出自もまた八行と深い関わりがあり…。
2020年/台湾/全34話/日本語字幕版
監督:ヤン・シュー 脚本:リン・ラオゴウ
キャスト:オウ・ハオ、タン・ソンユン、ワン・ズーシュエン、チン・ラン