麒麟(きりん)退治の大役を終えて書院に戻ってきた李玄(り・げん)と仲間たち。各自が傷の手当てに追われていると、常傅(じょうふ)がやってきて新入生を紹介する。その人物こそ、ゆうべ麒麟を退治した謎の男、沙(さ)国の王子御風穆(ぎょ・ふうぼく)だった。見目麗しく武芸も見事な風穆が気に食わない李玄。しかも猶憐(ゆうれん)と知り合いと知った李玄は風穆の前で猶憐と親しいところを見せつける。
時は盛唐、人間と妖(あやかし)が共存する時代。10年前、昆吾族(こんごぞく)は人族(ひとぞく)に襲われ、昆吾族の王である龍皇(りゅうこう)やその妹・青笙(せいせい)、聖女・九霊児(きゅうれいじ)が犠牲となってしまう。九霊児は死の間際、人族により封印された龍皇が10年後に復活し、人族を滅ぼすと宣言し息を引き取る。それから10年、昆吾族は人族に迫害されひっそりと暮らしていた。人族は龍皇の復活に立ち向かう人材を育てるため、人族が通う学園“摩雲書院(まうんしょいん)”で優秀な生徒を募集する。九霊児の妹で昆吾族の聖女となった蘇猶憐(そ・ゆうれん)は、師匠の指示で正体を隠して摩雲書院に入学する。そこへ人族を護る“護国師”の後継者・李玄(り・げん)もやってくる。実は蘇猶憐には、李玄が持つ“令牌”を手に入れて龍皇を甦らせ、九霊児の宣言通り人族を滅ぼすという使命があった。しかし、生活を共にするうちに李玄と蘇猶憐は気持ちが通じ合うように。人族を滅ぼすべく潜入した昆吾族の聖女と人族を護る使命を持つ青年の運命は…。
2020年/台湾/全28話/日本語字幕版
監督:チャオ・ジンタオ 脚本:チャン・ハイファン
キャスト:シュー・カイ、ウー・ジアイー、リー・ジュンチェン、ハーニーコーズー