凌家鎮の薬山で伝送陣と幽冥王族の霊訣を記した「九幽聖典」が見つかった――宋禹(そう・う)は、娘のていぎょくから、そう報告を受けた。幽冥王族の存在は把握していたものの、誰が何のために彼らの秘典を薬山に置いていたのかまでは、玄天盟盟主の宋禹でさえ見当もつかなかった。一方、凌語詩(りょう・ぎょし)が幽冥王族である可能性が高くなった今、ていぎょくが彼女を害するのではないかと気が気でない秦烈(しん・れつ)は…。
手に手に松明を持ち、闇夜の雪原を進む一団。彼らが見つけたのは、雪に埋もれるようにして眠る男の亡骸だった。不意に突風が吹き、松明の火が消える。彼らの前に姿を現したのは、人間の3倍はあろうかという霊獣・銀焔蜘蛛(ぎんえんぐも)である。男――揺揺(ようよう)の父を殺したのも、この化け物に違いない。仲間たちが蜘蛛の糸で動きを封じられるなか、一団を率いる秦烈(しん・れつ)は両手から“雷力”を放ち、巨大な蜘蛛の怪物と単身渡り合うのだった。しかし、やがて雷力も尽きてしまい…。
2021年/台湾/全36話/日本語字幕版
監督:リョン・クォックグン、リー・ヨンフイ 脚本:クォック・ボーイン
キャスト:ファン・チョンチョン、チェン・シャオ、リウ・イートン、ニエ・ズーハオ、マー・ユエ、ジョン・イービン、ワン・イーミン、ゴー・シンイー、ディン・ヨンダイ、リウ・グワンシアン