紫狐(しこ)に女であることを見抜かれたせんきは部屋から追い出され、司鳳らは動きを封じられて紫狐のなすがままとなる。謎の建物に閉じ込められたせんきはそこで鮫人の亭奴(ていど)と再会し、亭奴の助言で紫狐の実体を見つけることに成功する。亭奴は実体を殺してはならないと言うが、紫狐が司鳳らを殺したと聞いたせんきは我を失って驚くべき術を放つ。
少陽(しょうよう)派掌門の娘・ちょ・せんきは天真爛漫で明るく元気な女の子に見えるが、視覚や聴覚、味覚など六識が不完全な身体で生まれたため、痛みや感情などがわからず涙を流したことがない。そんなせんきを双子の姉・玲瓏(れいろう)はいつもそばで見守ってきた。ある日2人は五大修仙門派の達人が一堂に会する、4年に一度の武芸大会“簪花(しんか)大会”の手伝いをすることに。参加者の出迎えを任される2人だったが、せんきが参加者の一人である乱暴者の烏童(う・とう)に連れ去られてしまう。ピンチを救ったのは離沢(りたく)宮の禹司鳳(う・しほう)。常に仮面を着け、「よそ者の前で仮面を取らないこと」を掟とする厳格な門派の弟子だった。彼と誕生日が一緒であることを偶然知ったせんきは司鳳に親近感を抱くが、無表情で冷たい態度を崩さない司鳳。そんなある日、2人は禁じられた場所にうっかり足を踏み入れ、司鳳はケガを負ってしまう。せんきは血をぬぐうために司鳳の仮面を外してしまい…。
2020年/台湾/全59話/日本語字幕版
監督:イン・タオ 脚本:リュウ・ホウ
キャスト:チョン・イー、ユエン・ビンイエン、リウ・シュエイー、ホアン・ヨウミン