作家のマシューにとって、1986年のクリスマスは思い出に残るものだった。というのも、マシューを含む4人の兄弟のもとに、今度こそ、女の子が生まれてくるかどうかの年だったからだ。そして、マシュー自身にとっては初恋を経験した年でもあった。相手は近所に越してきたグッドマン家のジュニパー。だが兄のサイモンも、実は彼女のことが好きだった。クリスマスが近づき、マシューの家では今年も、“妖精の仕事”と呼ばれるクリスマスならではのいたずらをすることに。それはケーキやお菓子などを不意に、とある家庭へとプレゼントすることだった。だが、その年の届け先は、マシューたちを目の敵にしていじめるハグバーツ家の子供たちの家だった。