鴨志田新一(伊東四朗)は、警視庁東王子署の警部補。別れた妻との間にもうけた娘・岡崎真実(羽田美智子)は警察庁刑事局のエリート警視だが、鴨志田と真実が実の親子だということは、2人の職場の人間は誰も知らない…。
鴨志田と真実の“大家”でもある姉小路行人(石井正則)が、ロサンゼルスから婚約者を伴って帰国した。行人が連れてきたのは、帰国直前に出会って電撃婚約したという若い日本人女性・来島くるみ(中村静香)。小悪魔タイプのくるみに行人はメロメロで、鴨志田や真実、そして行人の叔母・三浦由紀子(田島令子)もあ然とするばかり。
その矢先、行人が階段で足を踏み外し、両手両足を骨折する事故が発生する。くるみが不用意に捨てたバナナの皮が転落の原因と知った由紀子は、彼女が財産目当てに近づき、行人を殺そうとしていると大騒ぎ。由紀子によると、行人は最近、株価の“大化け”が期待されている地元企業・飛鳥酒造の株を祖父から譲り受けており、くるみはそれを狙っているのかもしれないという。