1974年の初演より、幾たびも上演を重ねてきた宝塚歌劇の財産とも言うべき作品を、宝塚歌劇100周年を前に、月組にて再演。18世紀のフランスを舞台に、将軍家に生まれ、軍人として邁進する男装の麗人オスカルと、彼女を陰ながら支えるアンドレの二人にスポットを当て、革命の動乱を駆け抜けたその青春と愛をドラマティックに描く。この公演では、オスカル役とアンドレ役を龍真咲と明日海りおが役替わりで演じたが、今回は龍真咲がアンドレ役を、そして明日海りおがオスカル役を務めたバージョンをお届けします。跡継ぎたる男児誕生を待ち望んでいた父の意向により男子として育てられたオスカル(明日海りお)は、父の期待どおり凛々しく成長した。近衛隊長を務めているオスカルだったが、重税と貧困に喘ぐ平民を守るため衛兵隊への転属を願い出る。オスカルの乳母の孫で幼き頃より共に育ち、常に影のようにオスカルに寄り添い支えてきたアンドレ(龍真咲)は、いつしかオスカルへの身分違いの恋に苦しむようになっていた。オスカルの衛兵隊転属が決まり、アンドレは万一の時には命を懸けてオスカルを守ると覚悟を新たにする…。※著作権上の都合により、一部割愛致しております。 〜池田理代子原作「ベルサイユのばら」より〜/脚本・演出:植田紳爾、演出:鈴木圭
2013年/月組/宝塚大劇場/キャスト:龍真咲、愛希れいか、明日海りお