蘇州じゅうの工房が同様の製品を安価で販売するようになり、清越坊は経営難に陥る。客を呼び戻すために宝琴が選んだ道は、翠喜が残した図案に頼らず、自分なりの柄を作り出すことだった。一方、幺娘を救いたい曹夫人は、娘を何度も死に至らしめようとする文彬を必死に引き止める。そんなとき、こくしの競技会が北京で開かれることになり…。
清(しん)朝乾隆(けんりゅう)帝の時代。江南(こうなん)きっての織物名家・任(じん)家に身を寄せ、こくしの職人となった沈翠喜(しんすいき)は、その腕を買われて跡取りの任雪堂(じんせつどう)と結婚し、織物工房「清越坊(せいえつぼう)」を立派に切り盛りしていた。しかし、任雪堂は没落した名家の令嬢・曽宝琴(そほうきん)との愛を貫き、山塘(さんとう)街にある別宅に住まわせ子供を作る。そんな中、汚職官僚の不正事件に巻き込まれた任雪堂が命を狙われて行方不明に。沈翠喜は当主不在の任家を守るため、曽宝琴が産んだ息子・秀山(しゅうざん)を後継者として引き取り、女主人として汚職官僚と闘う道を選ぶ。強い責任感と覚悟からどんなときも厳格に振る舞い、弱みを見せない沈翠喜。しかし実は、心の奥底に孤独を抱えていた。そんな彼女を理解してくれたのは、秀山の家庭教師となった余命わずかな青年・魏良弓(ぎりょうきゅう)で…。
2020年/中国/全40話/日本語字幕版
監督:ワン・シアオミン、グオ・ハオ
キャスト:ジアン・チンチン、ヤン・ロン、マオ・ズージュン、シュー・ハイチャオ