皇太子は顧思林の帰京を祝う宴に出席するが、皇太子の手の傷に気づいた顧思林は、誰にやられたのかと問う。緊迫した空気が流れるが、皇太子は作文が不出来な己のせいだとその場を取り繕う。そんな中、宴はお開きとなり、酔った皇太子は皇帝に対して陸文昔を下賜してほしいと頼む。その頃、陸文昔は控鶴衛の手にかけられようとしていた。
政略結婚の末に生まれた南斉国の皇太子・蕭定権(しょうていけん)は幼い頃に母を亡くし、皇帝である父からの寵愛を受けることなく育つ。彼の味方は母方の伯父・顧思林(こしりん)とその息子の顧逢恩(こほうおん)、そして幼少からの師である蘆世瑜(ろせいゆ)と、ごくわずか。一方、皇帝と寵姫・趙(ちょう)貴妃の間に生まれた兄の蕭定棠(しょうていとう/斉王)は甘やかされて育つが、蕭定棠と趙貴妃は皇太子の座を虎視眈々と狙っていた。
そんな折、3年に1度の科挙の時期がやってくる。蕭定棠の仕掛けた罠に陥る蕭定権だったが、その一件を通じて蘆世瑜の弟子の娘・陸文昔(りくぶんせき)と出会う。実は彼女は蘆世瑜が蕭定権の妃候補にと考えていた相手であった。笠の薄布越しで互いの顔が見えずとも惹かれ合う蕭定権と陸文昔。しかし蕭定権は彼女と彼女の家族を守るため、別の妃を娶る選択をする。陸文昔は罪を着せられた父と兄を救うため、また蕭定権の側で彼を支えるため、皇太子妃の侍女として宮中に潜り込むことに成功。彼女の聡明さもあって蕭定権との間に信頼関係が築かれていくのだが…。
2019年/中国/全60話/日本語字幕版
監督:ヤン・ウェンジュン 脚本:シュエマンリャンユエン
キャスト:ルオ・ジン(ルオ・チン)、リー・イートン、ジェン・イェチョン、ジン・ハン、ホァン・チーチョン