いくつもの不良チームがしのぎを削る《危多漢闘(きたかんとう)》の最強チーム《グランドクロス》を束ねる伝説の頭・伊集院翔(高橋文哉)。いつからか、彼の身体を不治の病が蝕んでいて…。まさか、《グランドクロス》の頭を引退!? 翔の脳裏には、《グランドクロス》副長の大門伝助(菅生新樹)ら幾多のピンチを共に乗り越えてきたメンバーたち、そして、翔に成り代わっている万年パシリのいじめられっ子・山田達人(高橋文哉)の姿が浮かぶのだった。
そんなある日、翔(達人)のもとに、《街の喧嘩は3万回無敗》を自負する“キング”こと夜爪陸海空(しんじ)が主催する、ヤンキーだらけのアマチュア総合格闘技大会《BAD ENDLESS》の運営ディレクター・ミラクル昼家(小久保寿人)が現れる。翔は、大流行中のヒットコンテンツである《BAD ENDLESS》への出場を打診されるも、これを拒否。代わりに《危多漢闘》の猛者たちのスカウトに大門と共に付き合うが、通称《路上の酔拳使い》など、ヤバい連中が次から次へとやって来て…!? その後、昼家がタブレットで見せてきた喧嘩の動画に、《グランドクロス》の特攻隊長・黒田剛志(田中偉登)の姿が映っていることが発覚。そこにちょうどやってきた黒田は「《グランドクロス》を引退させてください」と、いきなり翔に頭を下げるのだった。いったい、彼に何が――!?