ある夜、加茂伸之介(寺脇康文)がひとり居酒屋で飲んでいると、平田章(小宮孝泰)という男が隣に座っていた客とケンカを始める。慌てて仲裁に入る加茂。だが平田は加茂に「釣りはいらない」と財布を投げつけ、その店を去ってしまう。手元に残った財布の中には平田の免許証が…。その住所をたよりにマンションにやってきた加茂は、マンションの入り口で女性の悲鳴を聞き、住んでいるはずの部屋から走り去っていく平田とすれ違う! 加茂が悲鳴の主・染谷優子(大家由祐子)のもとに駆けつけると「誰もいないはずの部屋から男の人が出てきた」という証言が。部屋の中に入ってみると、そこには胸と腹を刺された佐伯俊哉(新納敏正)の死体があった。京都府警・捜査一課の佐々木雪子(富田靖子)らが捜査を開始。被害者は事件のあったマンションの不動産会社『佐伯不動産』の社長で、現場となった103号室は以前に平田が住んでいた部屋だったことがわかる。『佐伯不動産』で聞き込みをしていた雪子らは、103号室でここのところ夜間に電気料金が発生していたこと、そしてその103号室を借りたいと言ってきていた女性がいることを知る。その女性の名は柳井芳江(山下容莉枝)。従業員の証言によると、部屋の貸し借りについて話をするうちに芳江と佐伯は恋愛関係に発展していたということだった。だが実は芳江は平田の元妻で、そのことを知った佐伯と口論になっていたとの証言を得る。さっそく芳江に話を聞きにいく雪子と浜育実(菅原大吉)。平行して平田の足取りを追っていた加茂らは、平田が無銭飲食で逮捕されたことを知る。警察に連行されてきた平田は、加茂に「俺が佐伯さんを殺しました」と自白。だが加茂は平田は犯人ではないと推察し!?