京都府警察本部本部長・海堂俊昭(原田龍二)邸の朝。メイドの葵(福田沙紀)が、背後からしのび寄る何者かの気配を感じるやいやな、あっという間に叩き伏せてふと見ると、なんと京都府警の梶警部補(的場浩司)だった。海堂に呼ばれてやってきたのだが、黙って入ってくる方が悪い!「失礼いたしました」と口調こそ丁寧な葵だが、悪びれる様子はまったくなく…。そう、若槻葵は単なるメイドではない。京都府警察本部本部長・海堂に従順に仕えながらも、警察が捜査に踏み込めない屋敷に潜入、闇にまぎれている犯罪を暴く“メイド刑事”だ。一瞬にして武器に早変わりするキューティー☆クリーナーを手にお屋敷だけでなく、悪をもお掃除。海堂家のコック・さくら(大島蓉子)とともに日々の仕事に精を出す彼女に、今日も新たな指令が出される…。京都府議会議員の仙石(国広富之)の邸宅で働いていたメイドの由紀(藤岡涼音)の遺体が鴨川から発見された。仙石家に伝わる高価な花瓶を割ってしまったことを苦にしての自殺と見られていたが、遺書から指紋が発見されないなど他殺の可能性が高い。しかし、葵の理解者で海堂をサポートする執事の朝倉(品川徹)によると、仙石は府議会議員の立場を利用して圧力をかけ警察の介入を拒んでいるという。海堂は信頼できる梶に捜査を依頼、葵には仙石家への潜入を命じる。