京都の高級老舗旅館「梅むら」の板前・門脇(西村龍弥)の遺体が発見された。自殺として処理されたが、海堂(原田龍二)には納得がいかない。そんな海堂の指令で葵(福田沙紀)は「梅むら」にメイドとして潜入する。料理やサービスを競う大会で優勝、“旅館王”の称号を2年連続で手にしてきた「梅むら」だが、腕のいい板前だった門脇の死後、客が減少。女将の鈴子(黒田福美)は、若女将の梢(小沢真珠)にも辛く当たるほど苛立ちを隠せない。かつては先代の修業について行けず、旅館を飛び出した幸広(六角慎司)だったが、先代の死後、腕もないのにごり押しで板長になり嫁姑問題に口を挟む度量もない。逆に次期板長は確実と言われていた門脇は、ショックを受けて自殺したのか?そこへ“旅館王”の審査委員長でもあるグルメ評論家・西園寺(城咲仁)が現れた。この西園寺、女将の座を狙う梢と関係を持ち、「梅むら」の“旅館王”獲得のために不正を働いていた疑いも。門脇は生前、そんな不正を見抜いていたらしいが、口封じのために殺害された可能性も出てきた。また、一方で梢に心奪われていた門脇は梢に執拗に関係を迫っていたとか。ということは、梢にとっても門脇は邪魔な存在だったはずだ…。容疑者を絞り込む葵だったが、事態は思わぬ方向へと進展して…。