いかなる理由があっても逆徒は殺すべきか――陸錚(りく・そう)は酔った勢いで養父・陸羽林(りく・うりん)に問うた。名は口にしないものの、それが誰を指しているのか、陸羽林にとっては明白である。「そのような奴は生かしておいても、いつか殺さねばならん時が来る」。それが父の答えだった。あくる日、都の郊外で語り合う李霧(り・む)と舒棠(しょ・とう)の前に、陸錚が。「見逃してくれ」という李霧の声を無視し、彼は刀を抜いて…。
「悪事を働く者は、決して許さぬ」。10年前、幼くして父を殺された陸錚(りく・そう)は、そう誓いを立て、長じて錦衣衛総旗となっていた。父を殺め、彼自身にもケガを負わせた下手人と目されるのは、こそ泥の少年李霧(り・む)。その男は相変わらず泥棒稼業から足を洗えずにいたが、あの事件の夜、背中に傷を負わせてしまった、名も知らぬ少年への罪悪感が消えず、消息を追い続けていたのだった。そんななか、北方の諜報組織・夜不収(やふしゅう)の千総(せんそう)・李東方(り・とうほう)が都に現れ…。
2023年/中国/全24話/日本語字幕版
監督:リー・イー、ツァオ・ホア 脚本:シュー・イーリアン
キャスト:チャン・ユンロン、チェン・ルオシュエン、スン・イー、マー・ユージエ、ツーシャー、イン・ジューション、ジョウ・ティエ、ヤン・イー