君子盟 第11話 蘭（らん）の香り

あらすじ

張屏の「鏡花水月」の術によって、心の中をさらけ出したらんかくは、父の蘭林（らんりん）が南方へと旅立つ直前、屋敷にやって来た謎の女の記憶をたどる。女が胸の前に下げていた飾り物を思い出したらんかくだが、なぜか張屏はその模様までを克明に描いて見せ、らんかくを驚かせる。翌日、張屏の麺屋台に、大勢の従者を連れた富豪の子息らしき若者がやって来た。麺を注文された張屏は若者の不遜な態度が気に入らず、追い返そうとするが、若者は意外な行動に出る。

ストーリー

雍（よう）国の礼（れい）部侍郎（じろう）・らんかくは、亡き父の汚名をそそぐという悲願のために朝廷で暗躍していた。彼はある密書を奪還する計画の途中、偶然居合わせた麺売りの張屏（ちょうへい）にその手口を見破られ、阻まれてしまう。大理寺（だいりじ）に入ることを夢見る張屏は、科挙試験のために都にやってきた書生で、実は隠れた名探偵でもあった。出会った当初は相容れなかった2人だが、ともに不可思議な難事件に立ち向かううち、だんだん距離を縮めていく。やがて幾つもの事件の謎は1つに繋がり、次第にらんかくの父の冤罪事件の核心に近づいていくことに。だがそこには、彼らの運命を揺るがす衝撃の真実が潜んでいた…。

» ご希望の作品が見つからない場合