西炎王が紫金頂(しきんちょう)での祭祀の準備を西炎徳岩に任せ、祭祀のあとに重大な発表をすると発言したことで、氏族らの間では西炎徳岩が儲君(ちょくん)として冊立(さくりつ)されるという噂(うわさ)が流れる。西炎徳岩は祭祀の準備を理由に西炎そうげんを紫金頂から立ち退かせ、自身の兵を配備した。噂のとおり西炎徳岩が儲君となれば西炎そうげんに活路はなく、配下らに起兵を促されるも西炎そうげんにその意思はない。そんな折、辰栄府に呼び出された小夭は赤水豊隆から思いがけぬ求婚を受ける。
こうれい国の王姫(おうき)・小夭(しょうよう)は母の国・西炎(せいえん)国で従兄(いとこ)の西炎そうげんらと暮らしていたが、戦(いくさ)で母を亡くし玉(ぎょく)山に送られたことを機に、300年に及ぶ流浪の苦しみを味わう。身分と霊力と本当の顔を失った小夭は、辿り着いた清水(せいすい)鎮でびんしょうりくと名を変え男として生きることに。そこでの暮らしはつましくも平穏だったが、瀕死(ひんし)の状態の身元不明の男を看病したことから運命の歯車が動き出す。男は葉十七(ようじゅうしち)と名付けられ、命の恩人であるびんしょうりくに忠誠を誓い、びんしょうりくを利用しようと近付いてきた辰栄(しんえい)国の軍師・相柳(そうりゅう)から守ろうとする。同じ頃、軒(けん)と名乗る人物が清水鎮に現れ酒屋を開く。その正体は小夭を捜し続ける西炎そうげんだった。
2023年/中国/全62話/日本語字幕版
監督:チン・ジェン、ヤン・ホワン 脚本:トン・ホワ
キャスト:ヤン・ズー、ジャン・ワンイー、ドン・ウェイ、タン・ジェンツー、ワン・ホンイー