こうれい国に戻った小夭は瀛州(えいしゅう)で医館を始め、清水(せいすい)鎮での日々を懐かしんでいた。西炎そうげんからは毎日1通帰国を促す文(ふみ)が届くが、小夭は一度も返事を書かずじまいだ。西炎そうげんは自ら迎えにやって来て、小夭が辰栄山に戻らないなら自分もここで酒店を始めると言いだす。理不尽な脅しに納得がいかないながらも、しぶしぶ辰栄山に戻った小夭。鳳凰(ほうおう)樹と鞦韆(ぶらんこ)がある小月頂(しょうげっちょう)で太尊と共に暮らし始めたが、気持ちは晴れず、何もやる気の起きない毎日だった。
こうれい国の王姫(おうき)・小夭(しょうよう)は母の国・西炎(せいえん)国で従兄(いとこ)の西炎そうげんらと暮らしていたが、戦(いくさ)で母を亡くし玉(ぎょく)山に送られたことを機に、300年に及ぶ流浪の苦しみを味わう。身分と霊力と本当の顔を失った小夭は、辿り着いた清水(せいすい)鎮でびんしょうりくと名を変え男として生きることに。そこでの暮らしはつましくも平穏だったが、瀕死(ひんし)の状態の身元不明の男を看病したことから運命の歯車が動き出す。男は葉十七(ようじゅうしち)と名付けられ、命の恩人であるびんしょうりくに忠誠を誓い、びんしょうりくを利用しようと近付いてきた辰栄(しんえい)国の軍師・相柳(そうりゅう)から守ろうとする。同じ頃、軒(けん)と名乗る人物が清水鎮に現れ酒屋を開く。その正体は小夭を捜し続ける西炎そうげんだった。
2023年/中国/全62話/日本語字幕版
監督:チン・ジェン、ヤン・ホワン 脚本:トン・ホワ
キャスト:ヤン・ズー、ジャン・ワンイー、ドン・ウェイ、タン・ジェンツー、ワン・ホンイー