チアオ・ナンは脱出ゲームで棺桶に閉じ込められてしまう。ファン・リンリーから連絡をうけたムー・シアンシアンは、ぜんそくの薬が切れて苦しんでいるナンを助け出す。シアンシアンのか弱い体に文句を言うナンと、勉強をナンに任せておけないシアンシアンは、改めて元の体に戻る方法を模索する。そんなある日、学校では月間テストの問題用紙が１枚足りないことが判明する。そして、監視カメラにはテコンドー部の道着を着た生徒の姿が…。

入れ替わりの直前に同じ夢を見ていたことに気づいたチアオ・ナンとムー・シアンシアンは、元に戻るためにもう一度同じ夢を見ようと試みる。お互いの関係をもっと深めるべきだと考えた２人は、ナンの提案で、ガオ・イエンの誕生日プレゼントを買うためショッピングデートをすることに。買い物や食事をし、映画を観て、２人で協力してゲームにも挑戦する。そして楽しい一日の終わり、シアンシアンはある本音を打ち明けるのだった。

チアオ・ナンはムー・シアンシアンと相合い傘をすることで仲を深めようとするも失敗に終わるが、シアンシアンの優しさに機嫌をよくする。翌日、体育の授業中にナンは生理になってしまう。学校から離れたお店で生理用品を買うシアンシアンだったが、グオ・ジーたちに目撃され、それをきっかけに２人が付き合っているという噂が学校中に広まってしまう。このままでは入れ替わりがバレてしまうと焦った２人は、別の噂を作りあげることに。

ガオ・イエンの誕生日会に突如現れたグワン・ズーミン。幼い頃からチアオ・ナンを恋敵として敵視するも負け続けてきた彼は、ナンにゴーカート勝負を挑む。戸惑うシアンシアンに代わり、シアンシアンの体を借りるナンが勝負を受けることに。同級生たちが見守る中、ナンは見事に勝利をおさめるが、誕生日会に集まった同級生たちは、シアンシアンの名を叫び称えるのだった。そして誕生日会の終わり、ナンはシアンシアンに自らの心に秘めた想いを告白する。

自分の体に戻れたムー・シアンシアンは、両親との再会に感激のあまり涙を流して喜ぶ。学校でチアオ・ナンに会うと、昨晩のことを思い出し照れてしまうシアンシアン。そんなシアンシアンの様子をうれしそうに見つめるナンだった。５組では化学の授業中、冷血先生が集中を欠いた生徒の私物を回収する。その中に１冊の本があり、その本をきっかけに先生はシアンシアンとナンの入れ替わりに気づいてしまう。先生は２人とそれぞれの担任を呼び出して…。

今は恋愛など考えられない、とチアオ・ナンを突き放したムー・シアンシアン。家が苦しい自分とは違って好き勝手に生きられるだろう、と言われたナンは深く傷つき、「早く元に戻るために優しくしただけなのか」とシアンシアンをなじる。自らも心を痛めるシアンシアンだが、学校でもナンを避け続け、傷ついた気持ちを持て余すナンは荒れて周囲に当たり散らす。そんな時、シアンシアンの父ドーフォンが話をしようとナンに声をかけて…。

チアオ・ナンとは筆跡の異なる宿題を見たナンの父親は、激怒してナンを家から追い出してしまう。ある日ムー・シアンシアンが帰宅すると、両親はお父さんの得意料理の麺を売っていた。以前ナンに勧められたようで、お店は大繁盛。それに目くじらを立てた伯母は、屋台を閉めるように責めてくる。伯母の態度に怒ったシアンシアンは家を出ていくと言ってしまい、結局伯母に家を追い出されることに。そんな中、ナンの兄と父親がムー家を訪れる。

新居を借りたはずが詐欺だったと判明し、路頭に迷うムー一家。両親は新たな職と家を探し、この状況に責任を感じたムー・シアンシアンも、学校の寮に入って新たなバイトを探す。一方のチアオ・ナンは配達員として懸命に働いていたが、友人たちからムー家の苦境を知らされ驚愕する。何とか力になりたいと考えるものの、今は自由に使えるお金がない。悩んだ末、ナンは愛用のバイクを売って現金を手に入れ、シアンシアンに渡そうとするが…。

チアオ・ナンのバイト先の寮で目覚めたムー・シアンシアンは、帰宅して学校に行くことに。ナンはシアンシアンを捜しに寮まで来るが、もう去った後だった。学校に行くと、久しぶりに見る校舎や同級生を懐かしく感じるナン。シアンシアンは無事に家族との仲を取り持って通学しナンと再会を果たす。そんな中、昼食へ向かう途中の２人は、名前を呼び合うのを冷血先生に聞かれてしまう。しかし、先生はなぜか聞こえなかったフリをするのだった。

チアオ・ナンとムー・シアンシアンが隠れて会っているのではないかと疑い、劇場までやってきたナンの父と兄。居合わせたシアンシアンの父は子供には信頼が必要だと諭す。翌日、またしても２人は自分の体に戻っていた。試験直前で不安がるナンを確実に進歩しているから大丈夫と言って励まし、共に勉強するシアンシアン。テコンドー部員たちも、成績優秀な同級生たちの手を借りて必死に勉強に励む。そしてついに学期末テストの日がやってきて…。

期末試験を無事に突破したテコンドー部の次の課題は大会での優勝だが、黒帯なのはチアオ・ナン１人だけ。そこでムー・シアンシアンは、敵の弱点を見抜き戦略を立てるという提案をする。戦略会議をしているシアンシアンとナンを見たチアオ・ルイは、２人の関係を疑う。ナンの恋愛阻止のため、ルイは２人が恋愛関係だと吹聴すると脅す。シアンシアンを傷つけたくないと思い、条件を飲むと決めたナンだが、ルイは生活のすべてを管理すると言い出して…。

テコンドー大会決勝戦当日の朝、２人は無事に自分の体で目覚めることができた。会場までバスに乗るムー・シアンシアンと、家族と共に車に乗りこむチアオ・ナン。しかし、２人とも車内で眠ってしまい、目覚めると入れ替わっていた。１勝１敗で第３試合を迎え、シアンシアンがナンの体のまま試合に挑むことに。対戦相手はテコンドーの達人で、シアンシアンは何度も打ちのめされ、立っているのがやっとの状態。そして、ついに相手のマッチポイントに…。

試験とテコンドー大会での頑張りに、チアオ・ナンの父は大喜び。息子への評価を改め、家業を継ぐ準備のためにと会社へのインターンを提案する。ナンと入れ替わっているムー・シアンシアンは、ナンが嫌がると知りつつ父の熱意にほだされ承諾してしまう。ところが、夏休み中に友人たちとの勉強会を開くことになり、シアンシアンはナンに隠れて仕事場と勉強会場を行ったり来たりすることに。一方、兄のルイは父親の変化やインターンを快く思わず…。

ムー・シアンシアンはチアオ・ナンの父とワインの発注書を書き終えたらインターンを辞めると約束する。だが辞める前にインターンをしていることがナンにバレてしまう。ナンにはどうにか許してもらえたが、安心するのもつかの間、叔父が部下を使って工作し、ナンが跡取りになるとチアオ・ルイに信じ込ませていたのだ。ルイは父のお気に入りの息子はナンだと確信する。そんな中、ナンは発注書を仕上げ叔父に提出するも、身に覚えのないミスが発覚する。

チアオ・ルイと叔父が悪事を働いたと父親に報告したチアオ・ナンだったが、ルイの策謀によって病気で錯乱していることにされ、部屋に軟禁されてしまう。連絡が取れず心配したムー・シアンシアンが家を訪れるが、証拠がないためなす術がない。父親を納得させるため、ナンはある奇計を案じることに。一方ムー家では、ソンが塾に行かずバイオリンの練習に励んでいることが伯母にバレ、激しい口論の末にソンが家を出ていってしまう。

家出したムー・ソンを捜すために、チアオ・ナンとムー・シアンシアンの友だちが大勢集まった。それを見たシアンシアンの伯母は心から感謝しみんなに頭を下げる。伯母は楽器屋にいたソンの演奏を聴き息子の夢を応援すると決め、ムー家にも謝罪するのだった。シアンシアンとナンは３年生になり試験の結果が返却された。毎年、学年で１位だった生徒が入試前宣誓会で代表を務めることになっていて、シアンシアンが代表に選ばれ、宣誓を述べることに。

高校生活最後の日、卒業する生徒たちに冷血先生は「君たちの人生は始まったばかりだ」と激励の言葉をかけた。そしてついに入試の日。チアオ・ナンとムー・シアンシアンは一緒に北京に進学するために、全力で試験に挑む。すっかり仲良くなった勉強会メンバーは、卒業パーティーで高校生活での思い出や感謝や決意を語り合う。そしてナンはシアンシアンに「ずっと一緒にいたい」と想いを伝えるのだった。その先に待ち受けるそれぞれの未来とは…。

戦国時代の中国大陸には「戦国七雄」と呼ばれる国々があった。斉・楚・燕・趙・魏・韓・秦である。中原より遥か西部に位置し、七雄ながらも弱小国扱いされ、会盟にも呼ばれなかった秦国は、隣国・魏からの侵略に常に脅かされていた。紀元前362年、秦国の24代君主・献公は歩兵および騎兵20数万を率いて、河西の要地・少梁を攻撃。一方、魏国は宰相・公叔座を総師とし、重装備兵20数万を配して秦国を迎撃した。この戦いで、献公の次男・渠梁＝後の孝公が公叔座を捕らえるが、献公もまた毒矢を受けて重傷を負ってしまう。

河西地方・少梁の戦にて、毒矢を受けて重傷を負った秦国君主・献公は、次男・渠梁に指揮の符を授け、秦軍は少梁での戦いから撤退した。死を目の前にした献公は、国家改革のために2人の息子どちらが後継者に相応しいか、老太師・甘龍に意見を求める。長男・えいけんは勇猛果敢で寛容にして徳が深く、軍内や宮廷内でも人望を集めている。えいけんが即位すれば、民を団結させて、失った土地を奪還できる。一方、渠梁は知謀に長けて政の才もあるが、性格的に多少気弱な面があると甘龍は述べた。そして、献公は2人の息子を別々に公室に呼び寄せる。

秦国君主・献公は、魏国の公叔座を捕らえた次男・渠梁の能力を買い、後継者に任命した。そして、長男・えいけんには重臣として渠梁を支えるよう誓いを立てさせる。献公は渠梁に「報復を焦ってはならぬ」「臣下には誠意を忘れず、内政を安定させよ」「兄弟で心を一つにし、憎み合わぬこと」この3つのことを守るよう伝え、息を引き取った。紀元前362年冬、国の存亡が危ぶまれている時期に、渠梁は第25代君主・孝公に即位する。一方、魏国では献公の死と渠梁の即位を聞いた第3代君主・恵王と重臣らが秦国を滅ぼすべく策を打ち出していた。

君主となった渠梁は、重臣らに「魏軍との戦に備えつつも侵略を断念させる策を打ち出す」と伝える。食料も武器用の鉄も兵力も土地も少ない、貧しく弱い今の秦国では勝てないと考えたからであった。一方、公叔座の食客で弟子の衛鞅＝後の商鞅は独断で秦国を訪ねた。衛鞅は魏軍の総司令官・ほうけんと公叔座の意見の違い、公叔座の救出、秦国の救済策を渠梁に訴える。えいけんと妹・けい玉が反対する中、渠梁は秦を守るため公叔座を解放する決意をする。

公叔座の弟子・衛鞅が兄・えいけんと語る様子を見た君主・孝公は、衛鞅が提示した休戦の盟約に同意した。条件は、公叔座と衛鞅を魏国に帰す代わりに、函谷関など重要拠点を魏国に譲渡することである。盟約通り、魏国に帰った公叔座と衛鞅だが、魏軍の総司令官・ほうけんは秦国の滅亡が天下統一であると主張。これに対し、秦国を討滅しないことが覇権を握る道につながると考える公叔座は「派兵をやめて、領土の割譲を認める」「領土を完全に収めた後、機を見て策を講じる」この二段階の策を提示した。

魏国君主・恵王は六国で秦国を分割すべく、総司令官・ほうけんを全権特使に任命した。紀元前361年、魏国。ほうけんを中心に、秦国を分割する策を進めるため、六ヵ国同盟が開かれる。六ヵ国同盟締結の知らせを聞いた秦国君主・孝公は、六国出兵の報を公にし、徴発を決意。国難を前に多くの献上品が集まった。

魏国への潜入を命じられたけい玉は男装をして、「黒林」と名を変える。魏国の国都・安邑では、上将軍が有数の商人を集め、「王の軍令に従うこと」「派遣した密偵を受け入れること」「定期的な情報の報告」この3つを条件に秦国で商売を始めると発表。全ては秦国を自滅させるためであった。一方、公叔座は見舞いに訪れた恵王に、後継者として衛鞅を推薦するが、身分の低さから興味を持たれなかった。「魏国の将来のために、衛鞅を他国に出してはならない」と進言し、公叔座は息を引き取った。

秦国君主・孝公は燕・趙の密使が隴西の八大部族の1つ・西かんに入ったと噂を聞く。隴西の事情に詳しいえいけんは、西かんの族長は王を自称し、燕と趙と交流があるため、部族の中で最も危険だと伝える。孝公は魏国の策略だと察知し、将軍・車英を西かん平定の全軍大将に命じた。そして、車英は魏国の密使と扮し、西かんの族長を訪ねる。一方、魏国では景監とけい玉が薛の商人と名乗り、公子昂に取り入る。

秦国は燕と趙と手を組んだ隴西の部族・西かんを打ち破る。かろうじて勝利した秦国だが、3万人以上の死者を出した。一方、秦国に負けた魏国では、恵王とほうけんが意見の違いにより対立。燕と趙に続き、斉と楚も六ヵ国連合から脱退する。四ヵ国の脱退や、ほうけんの指揮権返上から、景監は無能の公子昂に魏国の丞相につける手を貸すと手紙を送る。後日、衛鞅に近づくため、景監とけい玉は酒場「洞香春」を訪れ、景監と衛鞅は囲碁対決をする。

ほうけんは公叔座が後継者として推薦した衛鞅を調べさせる。また、景監とけい玉も酒場「洞香春」に通い、衛鞅の動向を探った。そこで、法家の名士・慎到や申不害と酒を交わす衛鞅を目撃する。一方、丞相の座を狙う公子昂は、支持を得るべくほうけんを訪ね、諸国制覇への協力を条件に手を結んだ。だが、衛鞅の本心が見えてきた頃、ほうけんは自ら衛鞅を訪ねる。

公叔座の死後、衛鞅は囚われの身同然であった。ある日、衛鞅が公叔府に戻ると酒場「洞香春」にいた不思議な絵師の少年（＝魏の実力者の娘・白雪）が現れる。少年は衛鞅が秦国から監視されていると忠告。後に衛鞅の家を訪ねた少年は、魏の実力者である白圭の娘・白雪だと身分を明かす。そして、「韓国が改革の準備に人材を募り始めた」「斉国も改革準備に官紀を粛正した」との情報を話す。この2つの動きを聞いた衛鞅は、魏国から脱出することを決意。白雪は自らの夢を衛鞅に託し、魏国脱出の手助けをする。

魏国を脱出し、白雪と別れた衛鞅は学問の盛んな斉国へ向かった。斉国の稷下学問所にて、衛鞅は斉王の御前で行われる孟子を招いた討論会に出席。そこで、自らの法治を元に性悪説について語り、孟子を論破し注目を浴びる。衛鞅は学問所への入門を勧められるが、自らの思想が斉王の統治と合わないと考え、これを拒否。また、衛鞅の動向を探る黒林（けい玉）も密かに討論会に参加していた。その夜、黒林は衛鞅の元を訪ね、魏・斉・楚・秦で商売をしていると偽る。しかし、衛鞅は黒林を秦国の密使であると見抜く。

渠梁と景監は五玄庄主人・五玄公の元を訪ねた。そこで、五玄公が秦国宰相・百里奚の子孫である百里遥だと告白。百里遥は秦国が強国になるために必要なことは、国内外問わずに卓越した人材を探すことだと提言する。秦国・朝堂に戻った渠梁は自ら求賢令を作成。一方、韓国の甲不害の元を訪れた衛鞅は百里遥と玄奇と会う。その食事中、衛鞅は偶然にも白雪を目撃する。白雪から渠梁が公布した求賢令を渡された衛鞅は、秦国へと旅立つ。別れのとき、衛鞅は白雪への愛を初めて語る。