玉自寒（ぎょくじかん）の耳が聞こえるようになって喜ぶ歌児（かじ）だったが、極度に体が冷えた彼の様子を見て心配に。

銀雪（ぎんせつ）の治療後、玉自寒（ぎょくじかん）の容体が悪くなったと知った歌児（かじ）は銀雪の元へ。

歌児（かじ）が戦楓（せんほう）と刀冽香（とうれつこう）の縁談を知り衝撃を受けていた頃、天下無刀城では刀冽香がこの縁談を拒否して軟禁されていた。

刺客から逃れた雷驚鴻（らいけいこう）は品花楼の妓女・鳳凰（ほうおう）に匿ってもらうが、そのお礼に自分を娶るようにと迫られる。

歌児（かじ）は瀕死の銀雪（ぎんせつ）を見つけて抱きしめるが、涙を流す彼女の腕の中で銀雪は雪と化し跡形もなく消えていく。

戦楓（せんほう）と刀冽香（とうれつこう）の婚儀に出席するため烈火山荘に戻った歌児（かじ）。彼女はこの縁談の目的を疑い…。

烈火山荘に潜んでいた雷驚鴻（らいけいこう）は初夜の床に独りでいた刀冽香（とうれつこう）と再会。

烈明鏡（れつめいけい）は周囲の反対に遭っても歌児（かじ）を荘主にする意思を変えず、それに応えたい歌児は後継者としての能力を見せるため…。

元嵩（げん・すう）と淳（じゅん）公主を長安（ちょうあん）まで護送した星児（せいじ）だったが…。

星児は再び奴隷商人に捕らわれた書生・梁少卿（りょう・しょうけい）を助けるが、追っ手の役人と戦って大怪我を負い、自分も奴隷商人に捕まってしまう。

宇文?（うぶん・げつ）が投宿する田（でん）の屋敷に、星児（せいじ）を追う魏舒燁（ぎ・じょよう）が訪ねてきたため…。

宇文?と星児が潜り込んだ商人たちの一行が、何者かに襲撃され全滅した。残されたのは、ふたりが保護していた賢陽の豪商の幼い息子・墨児（ぼくじ）だけだった。

蕭策（しょう・さく）から往生営という暗殺組織があると聞いた宇文?（うぶん・げつ）は、星児（せいじ）の毒消しを求めて乗り込もうと考える。

宇文?は蕭玉を梁（りょう）の間諜（かんちょう）だと見抜き、両者は剣を交える。激しい戦いの最中、宇文?の懐から木彫りの小鳥が落ち…。

賀蕭（が・しょう）と再会した星児（せいじ）が紅川（こうせん）城へ向かうと、城門は閉ざされ、民が締め出されていた。

紅川城で魏軍に徹底抗戦の構えを取る星児と秀麗軍。一方、燕洵は長安へ向けて破竹の勢いで進撃するが、星児が依然として紅川を死守していると知り…。

淳（じゅん）公主と魏舒燁（ぎ・じょよう）の大軍に攻められ、孤軍奮闘の秀麗（しゅうれい）軍。遂に力尽き、紅川（こうせん）城を奪われると…。

虎符（こふ）を盗んで軍を勝手に動かすという大罪を犯した淳公主に、皇帝は自害用の毒酒を用意する。

燕北（えんほく）王として美林関（びりんかん）へ赴いた元嵩（げん・すう）。飢える民の姿に胸を痛め、一刻も早く戦を終わらせようと心に誓う。

病で弱った皇帝は、幼い皇子・元?（げん・よう）に後継者候補の白羽の矢を立てた。皇位簒奪を恐れ、力ある元徹（げん・てつ）を警戒したためだった。

程鳶（てい・えん）の策略で、秀麗（しゅうれい）軍の数人が近衛軍との戦いになった。燕洵（えん・じゅん）はその数人の兵士を処刑すると決めるが…。

宇文?とふたりきりになった星児は、複雑な胸の内を打ち明ける。「選んだ道を後悔はしていない」と言いながらも迷いを見せる星児を…。

蕭玉（しょう・ぎょく）は心を許した長年の文通相手が宇文?（うぶん・げつ）だったことを知り苦悩するが、結局、宇文?を殺せなかった。

秀麗山（しゅうれいざん）へ潜入し、密かに楚喬（そ・きょう）と会った宇文?。深い愛を告げられ、楚喬の心は揺れ動く。

宇文懐（うぶん・かい）と魏舒游（ぎ・じょゆう）から執拗に命を狙われる燕洵（えん・じゅん）は、ついに意を決して秘策を取ろうとする。

軟禁生活を送る燕洵は、星児と共に解放予定の3年後に燕北へ帰る日を夢見つつ、その日に備えて力を蓄えるべく水面下で着々と準備を進めていた。

長安（ちょうあん）に凱旋した襄王（じょうおう）と宇文?（うぶん・げつ）。皇帝はふたりを褒め称えるが、同時に第三皇子を辺境から呼び戻して襄王に圧力を掛け始める。

宇文?は、狩りの夜宴でついに星児との再会を果たす。燕洵の復讐心を見抜いている宇文?が「法を犯すな」と忠告するが、星児はそれをそっけなくあしらうのだった。

息子を失った魏光（ぎ・こう）は燕洵（えん・じゅん）に復讐することを決意し、魏家の将来を甥の舒燁（じょよう）に託す。

魏光が犯した汚職と白玉鼎（はくぎょくてい）横奪という大罪により、魏閥一族に皆殺しの沙汰が下るかと思われたが…。