恩人リウ・シウメイの死に直面したバイジー。打ちのめされ、感情のないロボットのように仕事にのめり込む。心配したユーチョンは遺品整理に連れていく。リウが亡夫に宛てた手紙を読み、ようやく涙を流すバイジーに、ユーチョンは優しく寄り添うのだった。一方、シーはリーを食事に誘い出すが酔い潰れてしまう。困ったリーに呼び出されたチュワンは、シーの本当の狙いに気づき、釘を刺す。そんなチュワンは人気配信番組での対談に臨むが…。

チュワンの代作疑惑がネット上に広まり、チュワンとリーは苦境に立たされる。リアン部長はチュワンを見捨てる内容の声明を発表し、リーの解雇を命じる。傷心したチュワンが、リーと共に家に帰ろうとした時、ミアオが辞職すると連絡が。急いで社に戻ったリーは、ミアオが次号の「月光」に掲載予定の作家たちを引き抜いたことを知る。作家たちと連絡が取れず、落稿の危機を救うため編集２部のスタッフたちは奔走する。

代作疑惑で販売部が出した声明のせいで、契約作家らは元月出版社に不信感を抱いていた。シアの人徳と誠意を見せた対応で、こちらは何とか解決したものの、チュワン父子の評判は地に落ちたままだ。シュー・ホワの番組で再度釈明する機会を得たが、釈明するには証拠が必要だ。チュワンは高校時代の模擬試験の答案用紙に「洛河神話」の一部を書いていたことを思い出す。それがあれば「洛河神話」が自分の作品だと証明できるのだが…。

肝心の答案はないものの、できるかぎりの証拠を集めてホワの番組に出たチュワン。しかし、司会者は挑発的な質問を繰り出し、リーとの関係まで聞き出そうとする。冷静に対応するチュワンだったが、変わらない流れに思わずリーはその場を離れる。チュワンが用意した筆跡鑑定書や高校時代の友人や教師らの証言も決定的証拠にはならないと疑う姿勢を崩さないホワ。結論が出ないまま番組が終わろうとしたその時、リーが…。

リアン部長は、チュワンの新作の出版契約を成立させ、失った信頼を回復させようと躍起になる。これまでリーに対して高飛車だったが一変、平身低頭で朝食まで用意。だがリーは、よりチュワンに有利な契約を結ばせるため、リアンをじらす作戦に出る。バイジーは新盾出版社を辞職、フェイも彼女に追随し、新盾出版社から版権を引き上げると宣言、ルオ社長を慌てさせる。そして花枝賞発表の日。チュワンに同伴したリーは誰よりも緊張していた。

リーの副編集長昇進と、シアの退職が正式に決まり、バイジーは新盾出版社を辞めて起業した。シアが元月出版社を去る日、リーは社員を代表して、彼の理念を継承し「人と心に背かない」と誓った。チュワンは、花枝賞への思いを語り、受賞トロフィーをシアに贈る。一方でチュワンは、リーへのプロポーズを成功させるために、ネットを駆使してさまざまなアイデアを試みるが、思うようにいかず、気持ちは焦るばかりだった。

朔日に奪洛（だつらく）が差し向けた召風師と錬金師が現れ、方鑑明（ほうかんめい）と方卓英（ほうたくえい）がこれを迎え討つ。そして、彼らを討ち取るが、突然、方卓英がちょちゅうきょくを襲い、方鑑明に阻まれると逃亡する。その結果、海市（かいし）は謀反者となった方卓英の追討を方鑑明から命じられるのだった。一方、暗殺失敗を知った奪洛はちょきちょうと組んで天啓を攻めようと企み始め…。

追っ手から逃れた方卓英（ほうたくえい）はちょちゅうきょくの暗殺を企てた英雄として叔父の額爾済（がくじせい）に迎えられる。そして、奪罕（だつかん）の身分に戻ると残虐な奪洛（だつらく）によって混乱した鵠庫を統一することを決意する。その頃、海市（かいし）が都に戻る気がないとちょちゅうきょくから知らされた方鑑明は、自分と彼女の名を記した婚姻書を書く。一方、海市の元には驚きの客人が訪れて…。

海市（かいし）と方鑑明（ほうかんめい）は二人だけの婚礼を挙げて初夜を迎える。だが突然、方鑑明は体に異変を感じちょちゅうきょくの元ヘ急ぐ。そこでは淑容妃（しゅくようひ）がちょちゅうきょくに汁物を飲ませていた。そして、侍女・碧紅（へきこう）が毒を盛ったことが明らかとなり、ちょちゅうきょくは淑容妃が脅迫状を受け取り彼の暗殺を指示されていたと知る。これにより方鑑明は解毒薬のない毒に冒され…。

方鑑明（ほうかんめい）は自分が糾弾されるのを承知で海市（かいし）が女性であることを公にし、ちょちゅうきょくに自分の死後も彼女を保護してほしいと頼む。一方、海市は方鑑明から今後は妃としてちょちゅうきょくに仕えるようにと言われて深く傷つくのだった。その後、ちょちゅうきょくは海市を淳容妃（じゅんようひ）に封じて柏奚の秘密を教える。また、彼女にしか方鑑明を守れないと言うと…

海市（かいし）は朝議で龍尾神に会ったことを証明すると方鑑明（ほうかんめい）の無実を訴え、ちょちゅうきょくは海市が女性だと始めから承知していたと言って朝臣たちを黙らせる。一方、海市を陥れるつもりが方鑑明に先手を打たれたちょきちょうは、計画の失敗に立腹し大規模な口封じを行う。また、ちょちゅうきょくは禁足中の淑容妃（しゅくようひ）に自ら会いに行くと、変わらぬ愛を確かめ合い…。

海市（かいし）が柏奚を解く方法を懸命に探していた頃、方鑑明（ほうかんめい）が危篤となる。ちょちゅうきょくはこれを海市には知らせずに治療を続けることに。そんな中、飢饉に襲われた西平港で多くの死者が出て龍尾神の怒りに触れたのではと噂が広まる。そこで海市がちょちゅうきょくから巡天の印を預かり現地へ向かう。一方、淑容妃（しゅくようひ）は方鑑明の毒を解く手がかりを見つけ…。

新しい刺史・劉昌平（りゅうしょうへい）と西平港商会の会長・ひゃくりげんから表向きは“斛珠夫人”として歓迎された海市（かいし）。だが、彼らが何かを隠していると気づいた彼女は、雨乞いのために部屋に籠るふりをしながら状況を探ることに。一方、鮫珠の服用が功を奏して小康状態となった方鑑明（ほうかんめい）は、ちょちゅうきょくを説得して自ら西平港に赴くと陰ながら海市を助け…。

海市（かいし）は劉昌平（りゅうしょうへい）とひゃくりげんの行いは横領ではなく民の救済だったと認めて寛大な措置を取る。一方その頃、鞠柘榴（きくしゃりゅう）は瀚州の外れに衣装店を出し額爾済（がくじせい）に情報を送る任務に携わっていたが、彼女が生きていることを奪罕（だつかん）は知らずにいた。そして、迦満人を助けたいと考えた奪罕は額爾済に彼の娘・塔拉（とうら）を娶るなら兵権を渡すと言われると…。

ちょちゅうきょくは金価の暴落で不満を訴える尼華羅と注輦の特使に龍尾神を皇宮に迎えると宣言。彼らが崇める鮫人を天啓に連れてくることで雷州諸部を服従させる策だったが、海市（かいし）は海を離れた鮫人は死んでしまうと反対する。しかし、この策は鮫珠が尽きたら延命できなくなる方鑑明（ほうかんめい）を救うための唯一の方法でもあると考えたちょちゅうきょくは…。

塔拉（とうら）から注文を受けた鞠柘榴（きくしゃりゅう）は奪罕（だつかん）を想いながら衣を仕立てる。それを婚儀の夜に塔拉から贈られた奪罕は初夜を過ごすことなく部屋を去る。一方、ちょちゅうきょくが西南港に10万の軍を送ることを決めた結果、方鑑明（ほうかんめい）は黄泉関から5万の軍を都に戻し警備の再編成をすることになる。そんな中、尼華羅の特使が刺客に襲われる事件が起き…。

海市は方鑑明（ほうかんめい）を眠らせると龍尾神を迎えるため秘密裏に越州ヘ。そこで彼女と縁のある鮫人のろうけんと再会する。そんな中、身重の淑容妃（しゅくようひ）に毒が盛られていたと分かり、ちょちゅうきょくは彼女を守ることに。また、注輦の新たな特使として淑容妃の弟・索蘭（さくらん）が天啓にやってくる一方、海市（かいし）の母親の家には彼女を迎えにきたという兵士たちが現れて…。

刺客の待ち伏せに遭った海市（かいし）はろうけんを乗せた馬車の手綱を握って逃亡するが、母親を人質にされて絶体絶命の危機に陥る。一方、ちょちゅうきょくは宮中で宴を開催、集まった雷州諸部の特使たちは龍尾神のお披露目を待ち受ける。そんな中、ろうけんを連れ帰る海市に刺客を放った張本人であるちょきちょうが、兵を率いる符義（ふぎ）とともに謀反を起こし…。

謀反が鎮圧された後、鵠庫も奪罕（だつかん）が奪洛（だつらく）を追放したことで統一され、天下泰平の時が訪れる。そして、解毒が順調に進む方鑑明（ほうかんめい）は海市（かいし）と愛を確かめ合い、二人で生きる未来を選ぶことを決意する。そんな中、索蘭（さくらん）がちょちゅうきょくに獄中のちょきちょうは偽者だと明かして謝罪。その真偽を確かめるため、海市がろうけんにちょきちょうの記憶を見てもらうと…。

方鑑明（ほうかんめい）の体から完全に毒を抜くにはちょちゅうきょくとの間の“柏奚”を解く儀式を行い、ろうけんの血を飲む必要があった。これには命の危険があったが、方鑑明は一分の可能性に賭ける。その後、清海（せいかい）公の訃報が公になり手厚い葬儀が行われ、斛珠（コクジュ）夫人は龍尾神を故郷に送り届け祈祷生活に入ることになる。また、淑容妃（しゅくようひ）は索蘭（さくらん）と再会を果たし…。

ちょちゅうきょくが淑容妃（しゅくようひ）との子を世継ぎにすると決めた頃、越州では海市（かいし）と方鑑明（ほうかんめい）が隠遁生活を送り始め、二人だけの幸せな時間を過ごしていた。しかし、野心を隠していた索蘭（さくらん）は言葉巧みに淑容妃と湯乾自（とうかんじ）を騙すと、ちょちゅうきょくを殺して大徴を乗っ取ろうとする。その結果、湯乾自が反乱軍を率いて天啓を攻め、それを知った海市と方鑑明は…。

反乱軍に包囲されたちょちゅうきょくは再び妻を失うわけにはいかないと奮い立ち、自ら索蘭（さくらん）に拉致された淑容妃（しゅくようひ）の救出に向かう。そして、方鑑明（ほうかんめい）に助けられて淑容妃と一緒に逃げるが、途中で彼女が産気づいてしまう。一方、海市（かいし）は越州の援軍を率いて天啓へ。城外で反乱軍と交戦して湯乾自（とうかんじ）を討ち取った後、急いで宮中へと駆けつけるが…。

屋敷でこうけんの帰りを待っていた晋陽（しんよう）は、身代わりを置きこうけんを助けに向かう。一方、こうけんは明夜楓（ミンイエフォン）に使者を送るが一向に交渉の糸口が見えなかった。こうゆうを救うため疏敕（そちょく）に向かわせて欲しいという鴻爍（こうしゃく）を外出させないようにする。そんな中、明夜楓に人気のないところへ連れてこられたこうゆう。明夜楓から出自に関しての話をふられて…。

櫟（れき）城への道中、捕獲された晋陽は思わず妖魔の力で人を殺めてしまい、悲しみに打ちひしがれる。一方、巴音（バーイン）は明夜楓がこうゆうに向ける優しい眼差しに耐えられなかったが、部族のため感情を抑える決意をする。そんな中、両親の死に関して明夜楓を問い詰めたこうゆうは、琅（ろう）族の禁断の地に連れられる。そこでこうゆうが気を失い、病かと慌てる明夜楓のもとに伊久磨（イージウモー）が現れ…。

鴻爍はこうゆうに頼まれ1日の猶予を与えて、近くで潜伏する。一方、鴻爍が勝手にこうゆうを助けに向かったことを知ったこうけんも急いで明夜楓のもとに向かう。そんな中、明夜楓を呼び出して本当の親を殺した犯人は誰なのか教えるよう詰めるこうゆう。だが、明夜楓は記憶を無理に呼び起こすと体に良くないと告げ教えなかった。その後、大王から真意を聞かれた明夜楓は…。

鴻爍たちに毒を盛った下手人を捜す明夜楓だったが見つからず、伊久磨に助けを求める。解毒され解放された鴻爍はこうゆうを返せと明夜楓に詰め寄るも、逆上され剣を向けられる。間一髪のところでこうけんが助けに入り、難を逃れた。一方、こうゆうは明夜楓から鴻爍たちが敵かもしれないと言われ、記憶の断片が蘇ってくる。激しい苦しみを味わうこうゆうは全てを思い出し…。

自らが琅族の那成（ナーチョン）公主とゆう国人の間に生まれた娘、黎若（リールオ）であると知ったこうゆうは、自らの意思で疏敕に戻る。こうゆうのことで大王との間に亀裂が生じた明夜楓だが、皆の前で彼女を守ることを宣言する。一方、琅族との戦いの末にこうゆうが自殺したと朝廷で証言したこうけん。これを受けて琅族との戦を唱える賀遥（がよう）と、非戦を唱える丞相たちの間で昊和（こうわ）は揺れて…。

賀（が）太后は、こうゆうの死に疑念をつのらせていた。一方、櫟城に戻った鴻爍は、最愛の姉を失ったことから、絶望し気力を失う。その頃、疏敕では、明夜楓に反乱部族鎮圧の命が下る。明夜楓は、大王が祖神（そしん）の言葉を公表することを条件に、遠征を引き受ける。だがそれは大王と希力度（シーリードゥー）による罠であった。高逸（ガオイー）は琅族のために父親を止めようとするが…。

乱の平定のため配下とともに爾綿（じめん）へ向かった明夜楓は、道中、激しい風雪に見舞われ野営を行う。その際、兵営内にこうゆうが琅族を滅ぼす妖女であるとの噂が流れていることを知り、犯人捜しを始める。一方、櫟城の鴻爍は、こうゆうとの別れに打ちひしがれ、酒に溺れる日々を送っていた。これを見兼ねた穆奇（ぼくき）や侯正則からの苦言も鴻爍の心には届かず…。

爾綿部の乱を平定した明夜楓は凱旋後、大王に退位を迫る。とぼける大王だったが、駆けつけた白沢（はくたく）部たちからも、誓いを守るべきだと詰め寄られる。大王は明夜楓を捕らえるよう命じるが、配下は明夜楓を恐れ投降してしまう。一方、明夜楓が次の大王になると知ったゆう国。大臣から昊和と賀太后に、司馬（しば）の職を設置して賀遥を推薦すると提案されて…。