真の敵は皇后だと知った公冶棋（こうやき）は復讐を取るか愛するきえんじを取るか決断を迫られる。また、皇后に呼ばれた花青歌（かせいか）はそもそも紀楚（きそ）との結婚は皇后のスパイとしての任務だったと知ることに。しかも魏南伊（ぎなんい）の持つ魚符を奪う新たなミッションを命じられる。それを紀楚に報告しようとするが、魏南伊が彼にプロポーズするのを見て…。

花青歌（かせいか）が皇后のスパイだと知った紀楚（きそ）がヤケ酒を飲む一方、彼が魏南伊（ぎなんい）のプロポーズを承諾したと思い込んだ花青歌（かせいか）は一緒にいる二人の様子を見てますます誤解。その上、こっそり魚符を持ち出そうとして紀楚に見つかり部屋に閉じ込められてしまう。そんな中、この世界から自分の存在が消える時が近づいていると悟った花青歌は…。

愛する公冶棋（こうやき）との未来を諦めたきえんじは、紀楚（きそ）に対抗したい皇后が密かに手を結んだ南境国の李丞相（りじょうしょう）に嫁ぐことに。そして、婚礼衣装を着た彼女は皇帝と皇后に挨拶をすると花嫁の輿に乗る。それを追いかけた花青歌（かせいか）と紀楚は別れの挨拶をしてきえんじを見送ったのだった。一方、紀楚からきえんじの最後の手紙を受け取った公冶棋は…。

花青歌（かせいか）と一緒のベッドで目覚めた紀楚（きそ）はすっかり溺愛ダーリンに！　そんな中、きえんじが山賊に襲われて死んだという知らせが届き、花青歌は大きなショックを受ける。一方、紀楚にますます敵意を募らせた皇后は隠し持っていた妖毒を彼に盛ろうと画策。ところが、きえんじの葬儀で突然、妖怪のような姿に変身したのは紀雲（きうん）だった…。

皇后が禁足となり賢妃（けんひ）の名誉が回復されると分かっても浮かない顔の紀楚（きそ）。彼は紀雲（きうん）が即位したら皇后が再び悪事を始めるのではないかと警戒する。一方、公冶棋（こうやき）は思いがけずきえんじと再会、全ては紀楚の計らいだったと知る。また、魏南伊（ぎなんい）は挙兵を考える紀楚に彼女の婿のふりをすれば南境国の兵をより多く集められると言って…。

小説の世界から消え去る時がどんどんと近づいていると感じる花青歌（かせいか）。彼女は自分から紀楚（きそ）に別れを告げ、この世界の人間ではないと告白する。それでも紀楚は花青歌を離そうとせず、結局、彼女は紀楚の元に留まると子供が欲しいという彼の願いに応えることに。そして、紀楚は花青歌のために皇后への復讐を止めることにするが…。

訪ねてきた林夕瑶（りんせきよう）から15年前の真実を聞いたきえんじは泣いて出て行こうとする。それを止めた公冶棋（こうやき）は彼女のために過去は捨てると約束する。一方、自ら辺境警備の任務を申し出た紀楚（きそ）は花青歌（かせいか）と都を離れる準備を進めていた。ところが、紀雲（きうん）の即位を急ぐ皇后が盛った毒で皇帝は寝たきりに。さらに紀雲が紀楚に宣戦布告して…。

定（てい）国公と手を結んで国を乗っ取ろうとする皇后と対決することを決意した紀楚（きそ）。彼が紀雲（きうん）の即位式が行われる皇宮へと向かった頃、街に出た公冶棋（こうやき）ときえんじも異変に気づいて行動を起こす。一方、花青歌（かせいか）は辺境へ向かう馬車の中で目覚め、紀楚が彼女だけを逃がそうとしていることを知る。また、紀雲と林夕瑶（りんせきよう）は皇后を食事に招くと…。

皇后を討ち取ろうとする紀楚（きそ）を母親の命だけは守りたい紀雲（きうん）が阻んでバトルに。その隙に皇后は一人で逃げ出すが、そんな彼女の行く手を遮ったのは公冶棋（こうやき）だった！　こうして小説「雲夕瑶」は元のストーリーとは違う新しい結末を迎え、花青歌（かせいか）は現実世界に戻る。そして、書き直された「雲夕瑶」が映画化されることになると…。

スー・インたちはコンテストのため、ガラスの家の撮影をすることに。だが撮影を始めると、水道や電気が使えなくなる。また別の日、数名の作業員がガラスの家を壊そうとやってくる。その頃、ジョンウェンはメイとひそかにコンタクトを取り、シーサイド住宅への協力を求めるが、それをきっかけにスー・インはガラスの家の取り壊し計画を知ることになる。フイシュエンはスクラットとのやり取りを重ねるうち、実際に会おうと誘う。

ついにＡＤＡ授賞式を迎え、Ｓｕ設計事務所は見事に最優秀賞を受賞する。ユンションは元婚約者の命日のため式には参加できなかったが、遅れて到着しスー・インを祝う。授賞式当日、ミンシーはフイシュエンに自分がネット上のチャット相手だと打ち明ける。フイシュエンは想定外のことに驚き、ミンシーをフッてしまう。受賞トロフィーを飾ろうとガラスの家を訪れたユンションとスー・インは亡きミー・スーとうり二つの女性に遭遇する。

ミー・バイはユンションたちの宿舎に引っ越してくることになり、ユンションとイーセンは手伝う。ミー・バイを好きなイーセンはいろいろ世話を焼くが、ミー・バイはユンションしか眼中にない。ある日、ミー・スーと病院で同室だったワン・ローローが美馳国際病院に転院してくる。ローローはミー・バイを見て、病気が治り元気になったミー・スーだと勘違いする。ユンションは善意からミー・バイがミー・スーであるとウソをついてしまうが…。

フイシュエンにフラれたミンシーは普段以上に仕事に打ち込み、職探しに難航しているフイシュエンにも新しいクライアントを探そうとＳＮＳで宣伝をする。フイシュエンは、ミー・バイの存在と、彼女が帰国してユンションと共に仕事をしていると知り、スー・インを心配する。ローローはほんの偶然から、ミー・スーが亡くなっていたことに気付く。裏切られた気持ちと恐怖心のために、ローローは手術を拒否するようになってしまう。

物件を手がけることになった縁で、スー・インは人気の推理作家 ジアン・ドンをローローのお見舞いに連れてくる。手術を拒み続けていたローローだったが、憧れの人に励まされ、治療に協力的になる。そんなローローの治療に役立てるため、ユンションはミー・バイの提案を受け入れ、２人で先天性心疾患をテーマにした学術交流会に参加することに。しかしその出張には、ジョンウェンとミー・バイの個人的な思惑が隠されていた。

出張中のユンションはスー・インとリモート映画デートの約束をするが、チェン教授とローローの手術について会議をすることになる。ユンションはミー・バイに連絡を頼んだものの、彼女はわざと連絡を怠り、スー・インを映画館で待たせてしまう。そんなミー・バイの小細工に気づき始めたユンションは、彼女と距離を置くために宿舎を出ることに。フイシュエンはミンシーに宣伝動画の客を紹介されるが、客先で大失敗をしてしまう。

ローローの手術が行われ、ユンションとミー・バイの息の合った連携で手術は大成功に終わる。美馳国際病院は先天性心疾患の子供を救う農村での慈善病院をスタートさせることを決定し、ミー・バイが責任者、ユンションが顧問に任命される。また、慈善病院を建設するための建築家を募ることになり、スー・インに声がかかる。しかしスー・インとユンションを引き離したいミー・バイは面白くない。ミー・バイはジョンウェンの策に協力して…。

ジアンの別荘のリフォームの件でトラブルが起きる。更に、慈善病院の設計資料にミスが見つかり、受注はコンペで決めることになる。スー・インはミスなどあり得ないと主張するが、ユンションもコンペに賛成したと知り、彼に不信感を抱く。ネット上にもミスのことがさらされて、Ｓｕ設計事務所には依頼キャンセルの電話が相次ぐ。ヤケ酒を飲んで酔っ払うスー・インを所員たちが慰めていた頃、彼女の家に意外な人物が訪ねてくる。

慈善病院のコンペが近づき忙しくなるスー・イン。母親はお粥を差し入れるなどして世話を焼くが、たまたま病院で倒れてしまう。ユンションの計らいで検査すると病巣の場所が悪く、難しい手術が必要だ。ユンションはミー・バイの助けを借りてベテランの医師に執刀を頼もうとする。だが、母親が自分の病気をスー・インに隠したがり、そのためにユンションもスー・インに対して秘密を持つことに。小さなウソが２人の関係をこじらせる。

コンペの準備とジアンの別荘の件でスー・インは多忙を極めていた。そんな彼女をユンションは陰ながらサポートするが、かえってスー・インの誤解を招いてしまう。そして迎えたコンペ当日、ライバルの建築士が部下のメイであることが発覚する。スー・インは過労と心労から持病の胃痛を悪化させ、病院で点滴を受けることに。ユンションにそばにいてほしいと願う彼女だったが、ミー・バイに阻まれ、２人の間の亀裂は更に広がっていく。

スー・インの母がジャオ主任の手術を受けられることになった。しかし、病状が特殊であり、成功の保証は難しいと言われる。ジョンウェンからは母を転院させることを勧められ、スー・インは迷う。母の付き添いやコンペの準備に忙殺されるスー・インを見かねたユンションは、ミー・バイに２回目のコンペの延期を提案する。しかしスー・インはユンションに不信感を募らせていき、「ミー・バイは本当にただの同僚なのか」と問い詰める。

体調が回復したスー・インは、慈善病院の２次コンペに向けて最終調整を進める。一方、疲労で倒れてしまったユンションの元へミー・バイが見舞いに来た。そこで自分が海外留学のメンバーに内定したことを聞かされるが、ユンションは前向きに考えることができずにいた。２次コンペ当日、スー・インは患者の心のケアについて独自のアイデアを披露し、無事プレゼンを成功させる。コンペが終わると、まだ意識が戻らない母親の元へ駆けつけた。

ユンションは、ミー・バイが姉に代わって自分に告白したこと、ずっと自分に思いを寄せていたことを知る。しかし、スー・インの家に乗り込み彼女を罵るミー・バイを目撃。更にミー・バイのスー・インに対する嫌がらせの数々を知り、ミー・バイを叱りつける。一方のスー・インはユンションとの間の誤解が解け、再び距離を縮めつつあるが、彼が実は海外留学を希望していると知り、自分の存在が足かせになっているのではと考え始める。

ユンションがガラスの家のいきさつを話したことで、ミー・バイの誤解が解ける。傷つけたことを謝るミー・バイをスー・インは許し、関係を結び直せばいいと言う。ジョンウェンから、新たに購入した物件の設計を頼まれたスー・インは、彼に別れの言葉を告げる。イーセンから、ユンションがこれから留学に出発するから見送りに来いと言われ、スー・インは空港へ急ぐが、会えないまま帰ってくる。それを知ったフイシュエンは一計を案じる。

ユンションが留学に行ってしまったと思い込んだスー・インは、悲しい気持ちを吹っ切るため、みんなと“海の家”に集まった。だが、そこでもユンションのことを思い出してしまい、自分がどれだけ彼を好きだったか思い知らされる。ユンションとの思い出の場所を巡っては涙を流すスー・イン。ユンションにメッセージを送っても返信はない。悲しみに暮れる彼女の様子を陰から見ていたユンションは、もう隠しきれないと感じ始める。

雪若霜（せつじゃくそう）は、雪花符（せっかふ）の宿主となったことで元老会（げんろうかい）と魔族に狙われる余靖秋（よせいしゅう）を一刻も早く摩雪（ませつ）国へ連れ帰ろうとするが、余靖秋は頑なに拒む。さらに余靖秋は司空陽（しくうよう）が密偵の疑いで捕らわれたと聞き、司空陽のもとへ急ぐ。司空陽は、雪花符を粉砕するために余靖秋を殺そうとする白源之（はくげんし）を諌（いさ）め、危機を好機に変えるべく秘策を提案する。

雪花符が魔神会（まじんかい）の手に渡ることを恐れる白源之は、なんとかして余靖秋の体内から雪花符を取り出そうと、人気（ひとけ）のない場所に彼女を誘い出す。だが2人の後を追ってきた司徒鴻（しとこう）が余靖秋を連れ去り、今は無人となった司（し）府にかくまう。するとそこへ奥蘭（おうらん）が現れ…。余靖秋が東伯雪鷹（とうはくせつよう）らを導くために自ら魔族の手に落ちたと気づいた元老（げんろう）たち。修練の末に虚界（きょかい）の真意を習得していた東伯雪鷹は、魔神会がある虚界へと入り込み、余靖秋の居所をつかもうとする。

極点突破の真意を会得し、聖級の境地に至った東伯雪鷹の太古（たいこ）血脈が覚醒する。だが母・墨陽瑜（ぼくようゆ）を救えなかった悲しみはあまりにも深かった。一方、太古血脈は余靖秋の神力を上回る力を持っており、余靖秋はどんどん体が弱っていく。天宮（てんきゅう）に帰り二度と東伯雪鷹と会わないか、人間界に残り彼のそばで死を迎えるか、決断を迫られる余靖秋。そんな中、東伯雪鷹は龍山（りゅうざん）楼の司安（しあん）から魔族の怪しい動きについて知らせを受け、余靖秋と共に黒風崖（こくふうがい）へ向かう。

婚儀を急ぐ余靖秋に、東伯雪鷹は体力が回復してからだと諭すが、簡単でいいからと言って譲らない余靖秋。そこには、1日だけでも構わないから東伯雪鷹の妻になるという夢を叶えたい余靖秋の強い思いがあった。一方、白源之に監視されている姫容（きよう）は東伯青石（とうはくせいせき）を盾にして逃げようとするが、東伯青石は彼女に改心する機会を与えてほしいと東伯雪鷹に懇願。そんな弟に東伯雪鷹は、彼らの母親が亡くなったこと、姫容が奥蘭の配下であることを明かし…。

ついに迎えた婚儀の日。日増しに衰弱していく余靖秋だったが、その笑顔は美しく喜びに満ち溢れていた。皆に祝福され夫婦（めおと）固めの杯を交わそうとした時、余靖秋は毒入りだと気づいて杯を床に落とす。しかし東伯雪鷹はなぜか驚きもせず余靖秋を見つめていて…。最愛の人が大切な友人たちと結託して自分をだましていたと知った余靖秋は自らの手首に刀をあて、今日を限りに東伯雪鷹とは縁を切ると誓うが、直後に激しく吐血し意識を失ってしまう。

余靖秋を摩雪国に送り返した東伯雪鷹は、彼女を失った悲しみから抜け出せずにいた。そんな喪失感と魔族の来襲への不安を明かされた池丘白（ちきゅうはく）は、1人で抱え込まず皆を束ねて魔族に立ち向かえと助言し、もう教えられることはないと告げる。池丘白はある決意を胸に奥蘭を訪ね、魔神会に入りたいと申し出ていたのだった。奥蘭は迎え入れる条件として魔功を修練するよう要求するが…。東伯青石は龍山楼に入ると決意し、司安から与えられた試練に臨む。