楓華谷の若き谷主・白岳（はくがく）は剣術と医術を誇るが、長年、薬を試してきたせいで体が弱り人参で命を保っている。そんな彼の命を助けたのが千年の修行を経て人の形になった人参の仙人・葉兮（ようけい）。その後、武林で名を馳せた彼女は唐門の唐楊（とうよう）に騙されてお尋ね者となり命を狙われる。だが、何度殺されても葉兮はこの世に戻ってきて…。

白岳（はくがく）は生前の記憶がなく体が弱っている葉兮（ようけい）を街へ連れて行く。すると、自分を崇拝する富豪・楚曜（そよう）と出くわす。そこで彼は葉兮を彼の屋敷で療養させることにするが、今や葉兮は妖女と呼ばれて武林だけでなく朝廷にも追われる身。正体がばれて大騒ぎになったところで葉兮をかばって逃げた白岳は、彼女に過去の経緯を教えて…。

葉兮（ようけい）は自分を騙して唐門の門主にのし上がった悪党・唐楊（とうよう）を成敗しようと一人で出立。偶然、唐楊の手先に追われる唐桓（とうかん）に出会い彼の命を助ける。そして、唐桓が前門主を殺した唐楊に復讐しようとしていると知ると行動を共にすることにし、霹靂門の虞門主に協力を求めるという彼に付いていく。そんな葉兮を人知れず守る白岳（はくがく）は…。

葉兮（ようけい）は白岳（はくがく）の忠告を聞かずに唐桓（とうかん）とともに唐楊（とうよう）を成敗しようと唐門に討ち入る。すると、唐桓が唐楊の持つ暴雨梨花針で攻撃され瀕死の状態となる。そこに現れたのが摂政王・蒼岐（そうき）。彼が葉兮を追っていたのは彼女を愛しているからで、かつて皇太子・蒼楠（そうだん）を殺したのは葉兮ではなく彼だった。そして、蒼岐は葉兮と二人きりになると…。

唐楊（とうよう）を成敗した葉兮（ようけい）は武林の最強武器・暴雨梨花針を手にすると、重傷の唐桓（とうかん）を救うために神医がいるという楓華谷に向かうことに。一方、白岳（はくがく）は自分がその神医だとは明かさないまま彼女と別れて出発、彼を待ち伏せていた蒼岐（そうき）から葉兮の記憶を戻す方法はないのかと問い詰められる。そこで白岳は一つだけ方法があると答えて…。

五色龍骨を手に入れるため南柯禅寺まで来た白岳（はくがく）と蒼岐（そうき）。そこに五色龍骨はなかったが地下の壁画には蒼楠（そうだん）と葉兮（ようけい）の過去が描かれていた。かつてお忍びで街に出た蒼楠は葉兮に一目惚れして彼女を東宮に住まわせた。そして、葉兮は蒼岐が宮中で人質として辛い生活を送っていると知る。実は彼女は蒼岐の自殺を止めたことがあり…。

蒼岐（そうき）から蒼楠（そうだん）に騙されるなと言われたものの蒼楠を信じることにした葉兮（ようけい）。彼女は蒼岐の策略により蒼楠が毒にあたって瀕死の状態になると、楓華谷まで連れて行って彼の命を救う。その後、都に戻った葉兮は蒼岐を助けるために騒ぎを起こして投獄される。一方、不老不死を願う皇帝は死から蘇った葉兮の秘密を知りたがっていて…。

白岳（はくがく）が蒼楠（そうだん）と取引して葉兮（ようけい）を救い出したものの、結局、彼女は蒼楠に毒酒を飲まされ息絶えた。その後、蒼岐（そうき）は葉兮の敵を討つため生き延びると誓い、そんな彼の命を救ったのは白岳だった。そして今、蒼岐は白岳も葉兮が好きなのだと気づくが、白岳は楓華谷の谷主の宿命として女子に心を動かすと死に至る絶情呪がかけられていて…。

葉兮（ようけい）は来訪者の行く手を阻む楓華谷の難関をなぜか悠々と切り抜けて谷主・白岳（はくがく）の元まで辿り着く。そこで唐桓（とうかん）の命を救ってほしいと白岳に頼むが、彼はうんと言わない。というのも、白岳は生き返る度に違う男を連れてきて命を救ってくれと言う葉兮に呆れていて、唐桓も腹黒い男だと知るだけに快く引き受けるわけにはいかず…。

白岳（はくがく）が唐桓（とうかん）を助ける条件は葉兮（ようけい）が楓華谷に1年留まることだった。葉兮はこれを了承し白岳の治療で唐桓は回復。その後、唐桓から結婚を申し込まれた葉兮は白岳が自分をどう思っているのか気持ちを確かめようとする。だが、心が動けば胸が痛み、その痛みが相手にも同期する絶情呪に苦しむ白岳は葉兮への想いを断ち切ろうとし…。

門主の座を継ぐために唐門に戻る唐桓（とうかん）に許婚として同行した葉兮（ようけい）。彼女は唐桓に頼まれて彼を裏切った霹靂門に討ち入るが、無駄に人を殺したりはせず、虞門主のこともとどめを刺さずに見逃す。その後、唐門にせつていという身重の女性が現れる。唐桓は彼女を五長老の側室だと説明し、せつていが葉兮の食事を用意するようになるが…。

いよいよ葉兮（ようけい）と唐桓（とうかん）の婚礼の日が訪れる。武林の強者たちが招待されて盛大に行われるはずだった婚礼は花嫁の葉兮が入場すると一変、唐桓が本性を現し、彼女はこれが罠だったと悟る。彼の目的は葉兮から「本草真経」と暴雨梨花針を奪うことだったのだ。そんな彼女を助け出したのは白岳（はくがく）。さらに黒甲軍を率いる蒼岐（そうき）も駆けつけて…。

イエの助言からジーの一件の解決策を見つけたルーは、前祝いにとイエを食事に誘う。そこで思いがけず自分とジアンの噂をルーから聞かされたイエは、彼とは秘密に付き合っていたがすぐに別れ、今は未練も無いと憶測を全否定し、ルーは上機嫌になるのだった。一方、ジアジアはリンの指示で改稿した小説のコメント欄の悪評に傷ついて……。

ルーの母とチアオ・ユーが仲良くしているのを目の当たりにしたイエが、モヤモヤした気分になったことをジアジアに打ち明けると、それはイエが心の奥ではルーのことが好きなのだと諭される。週末、リンがカフェを訪れると、彼の準備した資料の完成度にすっかり感服したジアジアから、今後も執筆の相談にのって欲しいと頼まれるのだった。

イエから自死した父の在りし日の思い出や、彼女が自分の家を持つことにこだわる理由を聞いたルーは、強さも必要だが人に頼ることも覚えるように話す。そして桃源村の薬酒で酔った2人はキスをしてしまうのだった。その頃ジアジアは“ケヴィン”を名乗るリンとの交流を深め、密かに彼女の小説を読み続けてきたリンは良き助言者となっていく。

距離を置くイエの態度に腹をたてたルーは、チアオ・ユーとの仲を見せつけヤキモチを焼かせようとするが失敗する。そこでイエに、彼女の偽の恋人になるために交わした契約を持ち出し、今度は自分の偽の恋人となって母の誕生会へ出席することを取り付ける。ルーの両親との団らんを楽しんだ帰り道、2人はついに本当の想いを打ち明けて……。

恋人同士になったイエとルーだが、用心のために職場では付き合っていることを隠していくことを決める。その頃安星病院では、監査の調査が例年以上に厳しくなり、財務担当のガオ副院長が焦りを感じ始めていた。監査の窓口を務めるリンとの密会で、自分に疑いの目が向けられていると感じたガオ副院長は、ルーとイエの身辺を調べ始める。

ルーの配慮で、安星病院の医師として桃源村診療所の無料診療に参加したイエは、懐かしい顔ぶれに迎えられ、充実した時間を過ごすと共に、ホアン主任とも和解することができた。一方、カフェで久しぶりにリンと会うことができたジアジアは、占いをするふりをして、イエから聞いていた“ケヴィン”ことリンの正体を当ててみせて……。

ジアジアの小説執筆の手伝いをすることになったリンは、自ら彼女の代理人も務めることを申し出て、2人は結束を強めていく。村の診療から戻り、小児科に復帰することになったイエだが、院内ではルーとイエの交際の噂が囁かれるように。この機に乗じてルーを追い出そうと画策するガオ副院長は、シュー副院長に協力を持ちかけるのだが。

ジアジアのメッセージを受け取ったリンは、スランプ脱却のために彼女をゲームセンターに連れ出し、楽しい時間を過ごす。一方、ルーの両親も認める恋人になったものの、依然として院内では秘密を貫こうとしていたイエは、小児科の歓迎会の席でもルーとの交際を隠そうとした結果、逆にルーの事を悪く言うイヤな噂を耳にしてしまい……。

自分とイエへの悪質な噂が院内で急速に広がっていることに不審を抱いたルーは、ガオ副院長の関与の疑いを深めていくが、調べを進める間に2人の噂は何者かによってSNS上で拡散されていき、病院のゴシップ記事となって大騒ぎになってしまう。自分のせいだと落ち込むイエに、ルーは秘密にしていた院長就任の二つ目の目的を打ち明ける。

病院への影響を考慮し、会長指令でイエが外来のシフトから外されたことに怒ったルーは、父と対面して取り消しを求めるが、逆に噂になることを警戒していたイエを矢面に立たせる事態を招いたルー自身の警戒心の無さを戒められる。翌日、ルーが会長代理の出張で不在になると、イエはルー会長に呼び出され、ある重要な計画を持ち掛けられる。

何も知らずに出張から戻ったルーにリンは、息子を心配するルー会長に状況を逐一報告していたことを打ち明け、会長の指示でイエが家族を守るためにガオ副院長に2人が別れたことを信じこませ、桃源村に行ったことを告げる。その後、リンの働きによってガオ副院長の汚職が明らかになり、シュー副院長に院長職を引き継いだルーは……。

桃源村に来てくれたルーから、父の自死の本当の理由を知らされたイエは、父の苦しみと家族への思いを知ることができたと、心からルーに感謝する。そして美しい自然の中で、2人は新たな一歩を踏み出していくことを決める。その頃ジアジアは、念願のカフェ開業の計画が進むと同時に小説の著作権も売れ、リンと共に幸せに包まれるのだった。

新人声優シア・シャオニンは、録音スタジオ内での自分の成功した姿を妄想していた。現実は、台本が変更されたことで一言もセリフがなくなり、スタジオから追い出されてしまう。こんな時でも、覆面声優モー・ブーユーのファンイベントで２時間後に彼に会えることを心の支えにして、めげずにいた。会場に向かう途中、シャオニンの靴のひもがほどけ、結ぶためにカバンを車の上に置くと、車が走り去ってしまう。

グー・チェンユーは、偶然に自分の秘書に採用されたシア・シャオニンに別の目的があると考え、彼女をクビにしようとする。だが、シア・シャオニンは一歩も引かず、結果的に３か月の試用期間をもらえることになった。グー社長の秘書として訪れたアフレコスタジオで有名声優のジャン・レイに会い、シア・シャオニンは興奮してサインを求める。グー・チェンユーはそれを遮り、彼女を叱った。

グー・チェンユーが帰宅すると、自宅にいたのは共同経営者のシエ・フェイ。思い当たるパスワードで開錠できたという。シエ・フェイは作品「忘川」制作の件で、シア・シャオニンにだまされたと言う。シエ・フェイはグー・チェンユーの「弱み」を探ろうとするが、グーは何も答えず、シエ・フェイが彼女にデタラメを吹き込まれていると主張する。グー・チェンユーはみかんを食べ、スタジオでのシア・シャオニンとのキスの感触を思い出すのであった。

ジン・ヤオはシエ・フェイの夢を見て、体に電流が走るのを感じた。早朝、玄関を開けるとキメ顔のシエ・フェイがいた。ジン・ヤオは「夢が現実になった」と急いで気合いの入った服に着替え、再度シエ・フェイの前に立つ。シエ・フェイはシア・シャオニンとジン・ヤオのために“サボテン少女”という名のマカロンを作っていた。ジン・ヤオは「自分にぴったりだ」とそれを受け取り、シエ・フェイからのシャオニンたちへのピクニックの誘いも喜んで受けた。グー・チェンユーも加わり、４人はピクニックに出かける。

グー・チェンユーは、ハオ・イェンランとの前夜の約束を破ったことを謝罪し、シエ・フェイにスタジオのことを任せ、睡眠をとるため帰宅した。イェンランは、シア・シャオニンが「実家の用事で休暇を取っているだけでなく、グー・チェンユーの車で送らせ、一晩帰って来なかった」と、シエ・フェイに嘆く。シエ・フェイは危機感を持ち、シア・シャオニンを自分のものにする方策を考えた。シア・シャオニンの母親は、「娘の会社の社長が病院に送って来た」と聞き、その社長がボーイフレンドではないかと憶測する。

グー・チェンユー（＝モー・ブーユー）はカフェの中でコソコソするシエ・フェイに気づき、シア・シャオニンとの「忘川」の出演交渉のアポをキャンセルする。シエ・フェイはモー・ブーユーが来ないと分かると、シャオニンの前でモー・ブーユーへ居丈高な警告のメッセージを送り、メッセージを受け取ったグー・チェンユーをあきれさせる。シエ・フェイはシア・シャオニンを食事に誘うが、グー・チェンユーが仕事を理由にシア・シャオニンを車に乗せて行ってしまった。