モー・ブーユーに呼び出されて録音スタジオに行ったシア・シャオニンだったが、彼の姿はなく、サイン済みの出演契約書だけが置かれていた。シャオニンは偶然を装ってスタジオに来たグー・チェンユーに食事に誘われる。グーはモー・ブーユーには誠意がないと悪く言うが、シャオニンはまったく気にする様子がないどころか、彼の実力を褒めたたえる。「忘川」のキャストオーディションを受ける直前に書類を届けるようルオリーに命じられたシャオニンは、出かけた先の倉庫に閉じ込められてしまった。

熱を出して倒れた翌朝、シア・シャオニンが病院で目覚めると、看護師から「ボーイフレンドが一晩看病し、電話で呼び出されて帰ったものの、朝食を準備してくれた」と聞く。シア・シャオニンは、ベッドの上でその朝食を温かい気持ちで眺めるのであった。グー・チェンユーは、ハオ・イェンランとルオリーを呼び出し、前日のトラブルの真実を問いただすが、ルオリーは知らないふりをし、叱責されるルオリーを上司のハオ・イェンランは擁護する。

グー・チェンユーはシア・シャオニンに自分の正体を明かし、状況を説明しようとするが、シア・シャオニンは「自分の気持ちをもてあそんだ」と叫んで立ち去ってしまう。グー・チェンユーはあっけにとられ、その場を動けなかった。店を出たシア・シャオニンは泣き笑いしながらこれまでのことを思い返すが、頭が混乱する一方だった。グー・チェンユーはシア・シャオニンがなぜ怒ったのかと頭を悩ませつつ、彼女が好きなのがモー・ブーユーでなくグー・チェンユーだったことに喜ぶ。

ついに思いが通じ合ったグー・チェンユーとシア・シャオニンは、サブヒロインのオーディションの日に一緒に出勤するが、シャオニンは他の社員に見られるとマズいからと先に車を降りる。シャオニンのオーディションの順番が近づくが、立ち会うはずのチェンユーはスタジオに現れない。その頃、チェンユーは見知らぬ男から脅迫電話を受けていた。チェンユーがモー・ブーユーであることを知っているというその男は、チェンユーがあっさりカネを出すと言ったことで気をよくし、情報を流したのは社内の人間だとチェンユーに教える。

脅迫犯からシア・シャオニンを守るためあえてシャオニンと距離を取るグー・チェンユーに、シャオニンは不安を募らせる。遊びに来た遊園地をシエ・フェイと２人で回ることになったシア・シャオニンは、仕事で来ていたグー・チェンユーとイェンランの２人に遭遇する。イェンランは４人で回ろうと誘うが、グー・チェンユーの態度に腹を立てていたシャオニンは、シエ・フェイとその場を離れ、別行動を取る。

ハオ・イェンランはモー・ブーユーが身に着けているブレスレットのチャームからグー・チェンユーが覆面で活動していることを知り、彼を奪おうとする者への憎しみを募らせた。酔いからさめたジン・ヤオは、泥酔した自分が誤ってシエ・フェイを暴漢扱いしたことを警察に説明し、シエ・フェイは釈放された。シエ・フェイは、生まれて初めての不運だと憤り、ジン・ヤオを突き放す。ジン・ヤオはそれでも諦めず、シエ・フェイを追い回す。

吉路（きつろ）の偽証によって罪を着せられてしまった沈魚（しんぎょ）と斉璋（せいしょう）。沈魚は投獄され斉璋は景王府に軟禁され、周悦（しゅうえつ）は二人を助けようと奔走を始めるが、吉路が自害したことで事態は八方塞がりとなる。そんな中、吉路に息子がいたと知った斉璋は密かに景王府を抜け出して冀州へ。だが、吉路の息子が住む家はまさに火事で焼け落ちるところで…。

周（しゅう）家を巻き込めないと考えた沈魚（しんぎょ）は早くから準備してあった離縁状を周悦（しゅうえつ）に渡す。一方、賀蘭雅（がらんが）は斉璋（せいしょう）に好意を寄せる周依惠（しゅういけい）を利用できると斉尊恕（せいそんしょ）に進言、斉尊恕は斉璋の結婚相手に周依惠を推薦する。すると、この縁談に皇帝・斉尊晏（せいそんあん）は同意、沈魚を直ちに処刑する勅令を出したのだった。その頃、斉璋は都に戻る道を急いでいたが…。

沈魚（しんぎょ）の命を救うためやむなく周依惠（しゅういけい）との結婚を受け入れた斉璋（せいしょう）。それを知らない沈魚は無罪放免となったことに安堵して斉璋に会いに行くが、彼によそよそしい態度を取られた上、周依惠が現れたことで事実を知ってショックを受ける。一方、高（こう）貴妃に顧存続（こそんしょく）の事件について調査結果を報告した高墨（こうぼく）は、賀蘭雅（がらんが）との縁談を勧められて…。

周悦（しゅうえつ）と昼間から酒楼を貸し切って酔っ払った沈魚（しんぎょ）は現れた斉璋（せいしょう）に思いの丈を伝えるが、彼は本音を聞かせてくれない。そんな中、周悦も高墨（こうぼく）のことで悩んでいると知った沈魚は、周悦に自信を持ってもらおうと化粧と衣装で彼女を女性らしく生まれ変わらせる。それを高墨にお披露目するつもりだったが、思いがけず賀蘭雅（がらんが）が現れて…。

沈魚（しんぎょ）、斉璋（せいしょう）、高墨（こうぼく）はそれぞれ高（こう）貴妃の診断記録を調べようと宗人府に忍び込んで鉢合わせ。周悦（しゅうえつ）の助けで追手から逃げおおせるが、沈魚は怪我を負い、斉璋が彼女を景王府に連れ帰って看病する。そんな彼に沈魚は思わずキスしてしまうが…。また、周悦は高貴妃に女性であることを知られてしまった上、毒酒を飲むように迫られて…。

斉璋（せいしょう）の助けを得て危篤の栄（えい）王を鍼治療で救った沈魚（しんぎょ）。彼女は栄王が長期に渡り毒を盛られていたことに気づき、その毒が何なのか調べることにする。また、沈魚は斉璋の母・周悠（しゅうゆう）が宮中のどこかに匿われているのではないかと考えてこっそり捜すことに。そして、彼女の居場所を突き止めた沈魚は周悠の口から息子への想いを聞いて…。

沈魚（しんぎょ）の師匠・沈辛（しんしん）に栄（えい）王を診てもらえることになり、栄王を連れた沈魚たちは郊外へ。だが、これを千載一遇の機会と見た斉尊恕（せいそんしょ）が刺客を放ち、沈魚、斉璋（せいしょう）たちが応戦するもそのどさくさの中で栄王は山賊にさらわれてしまう。その知らせが都にも伝わると、朝議では栄王に代わる世継ぎを早く決めるべきだと官僚たちが声を上げて…。

元気に回復した栄（えい）王を伴い朝議に現れた斉璋（せいしょう）は賀広（がこう）と賀蘭雅（がらんが）の親子を告発。かつて賀広（がこう）の師姐だった沈辛（しんしん）もそれを裏づける証言をした結果、賀広は栄王に毒を盛った罪で投獄される。その後、沈魚（しんぎょ）は斉璋を周悠（しゅうゆう）の元に案内する。ところが、二人は周悠と皇帝・斉尊晏（せいそんあん）が高（こう）貴妃に毒を盛った真犯人は斉璋の父だと話すのを聞いてしまい…。

斉璋（せいしょう）は斉尊晏（せいそんあん）に婚儀を早めたい、婚儀には必ず母・周悠（しゅうゆう）を出席させてほしいと訴える。そして、12歳で別れたきりだった周悠と再会を果たすと、彼女を雍州に連れ帰る計画を進め、そのためには謀反も辞さない覚悟を決める。一方、顧（こ）家の仇敵が斉璋の父なら復讐を諦めようと決心した沈魚（しんぎょ）は周悦（しゅうえつ）に置き手紙を残し独りで旅立つが…。

斉璋（せいしょう）は周依惠（しゅういけい）の命を奪い新婦を沈魚（しんぎょ）にすり替えたと斉鎌（せいれん）から告発される。しかも、船に乗せるはずだった周悠（しゅうゆう）が消えたと聞いて自分の計画が失敗したことを悟る。それでも斉璋は斉尊晏（せいそんあん）の前で彼への恨みと反抗心を露わにするのだった。すると、激怒した斉尊晏は彼の身分を落として流刑に処す。そんな斉璋の後を追いかけた沈魚は…。

都から逃亡する賀蘭雅（がらんが）を捕まえた周悦（しゅうえつ）。賀蘭雅は周悦が女性だとばらすと脅して高墨（こうぼく）と取り引きしようとするが、周悦は一連の陰謀の重要な証人で周依惠（しゅういけい）を殺した犯人でもある賀蘭雅を見逃すわけにはいかないと考え、自らその秘密を公にして死罪を受け入れる。そんな彼女を救いたい高墨は斉鎌（せいれん）からある取り引きを提示されると…。

斉尊晏（せいそんあん）に意気揚々と退位を迫った斉尊恕（せいそんしょ）だったが、死んだはずの斉璋（せいしょう）と沈魚（しんぎょ）が現れて自らの敗北を知る。その後、賀蘭雅（がらんが）の証言により顧存続（こそんしょく）の冤罪がついに証明される。そこで沈魚は顧（こ）家の名誉を回復してほしいと斉尊晏に訴えるが、その願いは叶わない。しかも斉璋の本当の身分が皇子だと知った沈魚は改めて都を去る決心をして…

紀元前232年、秦（しん）国の人質となっていた燕（えん）国太子・姫丹（き・たん）は、祖国へと逃げ帰った。天下統一を目論み他国への圧力を強める秦から、燕を守りたいと語る姫丹。しかし、父である燕王・姫喜（き・き）は、丹を足蹴にしたばかりか、「おとなしく秦に戻れ」と言い放つのだった。やがて姫丹は、かつて秦の将軍で今はお尋ね者となっている樊於期（はん・おき）を匿ってやることに。それを知った太傅・鞠武（きく・ぶ）は、秦が燕を攻撃する口実を与えるようなものだと諫めるが…。

紀元前262年に趙（ちょう）国の長平（ちょうへい）にて開戦した趙国と秦（しん）国との史上前例を見ない大規模な戦いは、２年が経過し、ようやく終わりを迎えようとしていた。戦神と称され、30年以上負けなしの白起（はく・き）が指揮を執る秦軍は、趙軍を分断して包囲。糧道を完全に断たれた趙軍は、何度も囲みの突破を試みるが、総帥の趙括（ちょう・かつ）を失うと、投降を決断するのだった。秦の捕虜となった趙人の数、実に20万人。懐の広い白起は趙人にも食事を与えると約束をするのだが…。

紀元前307年、秦（しん）国の王 えい・とうが急死した。在位わずか４年目での事故死で遺詔も残されておらず、新王は誰になるのかと宮中は浮き足立つ。えい・とうの父・恵文（けいぶん）王の、身分の低い側室であったびはっしもその１人だった。最有力である恵文王の庶長子・えい・そうが王位に就くと、彼から恨まれているびはっしは立場が危うい。彼女に残された道は、燕（えん）国に人質として送られた息子・えい・しょくをどうにか呼び戻し、即位させるしかなく…。

紀元前284年、斉（せい）国は恨みを買った燕（えん）国から反撃に遭い、国境では戦が繰り広げられていた。やがて斉の都・りんしが陥落。流浪の身となり、斉の東部にある即墨（そくぼく）へと至った人々の中に、田単（でん・たん）の姿もあった。公族・田氏の遠縁で爵位もなく、りんし市場の小役人だった彼の運命は、荷車の故障を防ぐための小さな発明が即墨の大夫の目に留まったことから大きく変わり始める。やがて、田単は燕軍を率いる楽毅（がく・き）と相対することに…。

紀元前244年、魏無忌（ぎ・むき）は、魏王である魏圉（ぎ・ぎょ）と、兄弟２人で酒を酌み交わしていた。兄の求めに応じ、各国の王の近況を語る魏無忌。だが、“魏王の様子はどうだ？”という問いには言葉を濁す。実のところ、彼は今晩どの夫人が兄と同衾するのかさえ知っていた。魏圉はその晩の夜伽の相手を刺し殺し、そんな弟を牽制するとともに、王の権威を示すのだった。なぜ魏無忌のもとに一国の王をおびやかすほど多くの情報が集まるのか――。彼はおよそ３千人の食客を抱えており…。

紀元前233年、肥下（ひか）の戦いにて、趙（ちょう）軍はかん・き率いる秦（しん）軍を下した。七国最大の兵力を誇る秦軍を打ち負かした趙の指揮官は、普段は北境の守りにつく李牧（り・ぼく）。秦の名将たちも尻込みする実力を持つ彼は、六国平定も目前だと思っていた秦王 えい・せいにとって、まさに疫病神のような存在であった。そんななか、李牧の本拠地である代（だい）で地震と飢饉が発生。趙の討伐には李牧を除くことが急務であるため、えい・せいはこれを好機と奸計をめぐらし…。

紀元前226年、秦王 えい・せいは次なる標的を楚（そ）国と定め、かつて楚の領土であった淮陽（わいよう）に、おじであり丞相である昌平君（しょうへいくん）を送り込んだ。楚の都・寿春（じゅしゅん）を攻めるための要衝である淮陽は、すでに攻略済みなのだが、淮陽の民たちはいまだ秦に帰順しようとせず、反逆者も多い。そこでえい・せいは楚王室の血を引く昌平君を起用し、人心を鎮めようとしたのだった。しかし、淮陽へと到着し、拷問される楚人を目の当たりにした昌平君の心は騒ぎ…。

安星病院の新院長ルー・ジャオシーは、翌日に就任会議を控えソロキャンプを楽しんでいたが、急な大雨に見舞われ、救出した迷いヤギと共に車ごと土砂崩れに巻き込まれてしまう。偶然にもヤギを探しに来た桃源村診療所で働く医師のイエ・シーランに助けられるが、最近村に出没する偽薬酒売りと疑われたうえ、道路復旧まで村で足止めとなり……。

ルーが就任会議に現れず、安星病院ではガオ副医院長とシュー副医院長たちが思惑を巡らしていた。その頃桃源村では、イエが安星病院の小児科医で、彼女が上司のホアン主任に逆らったことが原因で、桃源村の医療支援に派遣されたことが明かされる。その夜、副所長の薬酒を飲んで勢いづいたイエは、ルーに院内の人間関係と不満をぶちまける。

父の命日で電話をしてきた母を安心させるために、イエは酔いつぶれたルーを恋人代わりにして撮った写真を送ってしまう。翌朝、道路が復旧してルーは村を去ると、診療所には彼が約束した医療機器や薬が大量に届けられ、イエの復職も決まる。ルーが本当に院長だったのか半信半疑のイエが新院長の部屋に向かうと、そこにはルーの姿があった。

ルーに村での借りを返すと言われ、彼に辛くあたったことを深く後悔するイエ。加えてホアン主任には外来のシフトを外され、新生活は早くも暗雲が立ち込める。親友のヤオ・ジアジアのアドバイス通り、ルーと顔を合わせないように心がけるも、彼が主導する院内ドキュメンタリーの撮影に関連する産婦人科のイベントでペアを組むことになり……。

イエの告白を断ったと噂されている同僚のジアン・フワイミンが、彼女の小児科内での現状を心配して声をかけるが、イエは強く拒絶する。イエのシフトの一件を知ったルーは、ホアン主任にイエを院長秘書にしたいと申し入れ、イエの決断を待つことに。慌てた主任はシュー副院長にルーと特別秘書のリン・カイウェンの行動を報告し、警戒を強める。