リン・シーは翻訳会社・華声社の首席通訳で、大口顧客部部長を務めている。ある日、仕事に穴を空けた部下のリン・フォンに代わり、彼女が語訳天下の新作翻訳機1.0発表会会場に向かうと、8年前に別れた恋人のシアオ・イーチョンと再会する。彼が今回の雇い主である語訳天下のCEO兼最高技術責任者だと知ったリン・シーは……。

リン・シーを見返えしたいシアオは、発表会後の会食の席で、語訳天下COOのトン・シンと自分が夫婦で子どもがいると匂わせ、彼女に誤解を植え付けようとする。一方のリン・シーは動揺するも、もう彼と関わることはないと平静を装う。その翌日、競合会社のTLAが、語訳の翻訳機1.0を上回る速度の翻訳機を発表し、語訳社内は騒然とする。

語訳からリン・フォンへのクレームが入り、リン・シーが対応に向かうと、それはシアオが命令して出させたものだったことが分かる。リン・シーは謝罪を申し出るが、シアオは理由をつけて彼女を長時間拘束する。そして2人が交際中だった時に訪れた食堂で食事をしたいと言い出し、そこで彼女に捨てられた過去への執着を露わにする。

語訳の翻訳機1.0に誤訳が発生することをSNSで拡散する者が現れる。シアオは発信者で語学の天才であるチョン・ヤオを探し出し、好条件で彼を語訳に迎えようとする。一方、華声では、語訳のIPOに伴う翻訳業務に入札することが決まる。リン・シーは辞退を希望するが、彼女の夢である国連行きのため、ジャン社長の命令に従うのだが。

リン・シーに惹かれて華声に入ったチョン・ヤオは、彼女が大伯母のリーの家に住んでいることを知り、自分もそこに住み始める。その頃、シアオは語訳最大の株主である雲騰のダニエルが資金撤退を決め、窮地に立たされていた。語訳の状況を案じているリン・シーは、いとこで翻訳者のタン・シャーシャーを伴い敬格ファンドのパーティーに向かう。

同級生から誘われ、シアオの帰国祝いに来ていたリン・シーの同僚のウェイ・ティエンは、シャーシャーからの電話でリン・シーが酔いつぶれたと知らされ、シアオと共に迎えに行く。そこでリン・シーは、敬格のスン社長にシアオを紹介し、語訳への投資の話を繋ぐのだった。一方、リン・シーに仕事の姿勢を諭され沈んでいたシャー・シャーは……。

リン・シーが投資の一件でシアオを助けたことで、トン・シンは彼女にも復縁の気持ちがあると察し、シアオに早く自分が既婚者ではないことを打ち明けるべきだと勧める。しかし打つ手が思いつかないシアオのために、トン・シンは息子のピーターの親子レクにリン・シーを呼び出して、自分の代わりにシアオと一緒に参加させるのだが。

語訳のIPO翻訳の入札が近づき、取引先の永韵から仲介業者を通じて受注のキックバックの話を持ち掛けられたシアオは、儲けで仕事はしないと一蹴する。しかし、取締役会からはシアオのやり方に反発する声が上がり、シアオは孤軍奮闘を余儀なくされる。一方のリン・シーは、シアオの作った辛い料理を食べたことと忙しさから体調を崩してしまう。

リン・シーの体調を心配したシアオは、彼女を直接訪ね、やり直したい気持ちを遂に告白する。リン・シーは彼が8年の間に成長して変化したことと、シアオが今も自分にとって特別な存在であることを認めるが、仕事上での2人の関係や、自分自身の変化を考えると、踏み切れないと断る。しかし彼女を待つことに決めたシアオは……。

リン・シーの家で偶然鉢合わせをしたシアオとチョン・ヤオは、彼女を巡り、互いに強烈なライバル心を抱く。入札日を目前に控え、それぞれに業務に邁進するリン・シーとシアオだったが、その一方で、語訳株主のインと永韵のワン社長が落札に関わる取引を進めており、インはプレゼンの際の切り札となるある情報をワン社長に教えていた。

華声との契約が決まり、リン・シーへのアプローチを本格化したいシアオは、彼女と同居中のチョン・ヤオに対抗すべく、トン・シンの息子のピーターをダシに、大家のリーさんと親睦を深めていく。一方、ウェイ・ティエンと食品展に出席していたシャーシャーは、10年前、兵役中だった彼に山中で助けられていたことを打ち明けるが。

ウェイ・ティエンに彼女がいると知ったシャーシャーは、彼への想いを諦めることに。その頃華声では、リン・シーから翻訳ミスの厳しい処分を受けた部長補佐のチェン・ウェンが、出来心からリン・シーのPCメールに届いていた取引先の農産物用語集を削除してしまう。翌朝、騒がしさでリン・シーらが起きると、シアオが引っ越しの挨拶に来て……。

IPOの一環で進める語訳のスローガンの翻訳に思い悩むリン・シー。そんな彼女にトン・シンが、かつてシアオが全米プログラミング大会で優勝した動画を見せる。そこから彼の起業の真意をくみ取ったリン・シーは、スローガンの翻訳を見事に完成させ、シアオを納得させるのだった。そんな折、永韵らが語訳の上場を阻む動きを見せ始める。

華声と語訳が翻訳機1.0の発表会でやらせをしたとの告発がSNSで騒ぎとなる。リン・シーはデマを払拭するため、語訳の翻訳機2.0の発表会で翻訳界の大家を招いてAIと人の翻訳再対決を企画するが、告発者がかつてリン・シーの解雇した相手だったことから、処分の矛先が彼女に向かうことに。そこでシアオはリン・シーをび島へと連れ出す。

翻訳機2.0の発表会には、リン・シーの祖父で高名なガオ教授を筆頭に、翻訳界の重鎮が揃って参加し、語訳のAI人格翻訳と華声翻訳者との翻訳対決に立ち会うことに。ガオ教授が両者の翻訳能力を高く評価したことで、語訳と華声への疑惑は晴れる。確執を残しながらも助けてくれた御礼を言うために、ガオ教授の家にリン・シーが向かうと……。

リン・シーに告白するが、振られてしまったチョン・ヤオは、部屋を出ていこうと決意する。しかしピーターとやりあって尾骨をケガしてしまい、責任を感じたトン・シンが彼を自宅に連れて帰り、しばらく世話をすることに。失恋のショックでやる気を失ったチョン・ヤオをみかねたトン・シンは、リーさんを招いて彼に助言を与えてもらう。

トン・シンから語訳と華声の親睦会で遊園地に行くことを知らされたリン・シーは、その日が誕生日だとは告げぬまま、参加をする。園内では2人一組となってアトラクションを回る競争が企画され、ウェイ・ティエンとシャーシャー、チョン・ヤオとトン・シン、そしてリン・シーはピーターとペアになり、アトラクションに向かい始めるが。

親睦会の帰り道、シャーシャーが異動願いを出していることを知ったウェイ・ティエンは、彼女に理由をたずね、お互いの想いを伝え合えた2人は恋人同士になる。そんな中、シャーシャーの母のガオ・リンが帰国し、父のガオ教授の80歳の祝宴の手配を仕切り始める。既にリン・シーが父親と共に準備を進めていたのを知るガオ教授だったが……。

家族のことで傷ついたリン・シーを、シアオは一晩付き添い見守る。翌日、ジューさんの食堂での食事会の帰り道、シアオは学生時代から彼に想いを寄せていたチェン・シアオからの告白を断り、リン・シーを侮辱する彼女に背を向けて立ち去る。その様子を見ていたリン・シーは、8年前に彼にひどい言葉を言って別れた本当の理由を打ち明ける。

トン・シンに誘われバーに行ったチョン・ヤオは、そこで彼女の意外な一面を知り、興味を抱くように。そんな折、チョン・ヤオはピーターから、彼が遊園地で壊してしまった大事な玉の腕輪のことを、トン・シンが悲しんでいたということを聞いてしまう。高価だが稼いで弁償すると決めたチョン・ヤオは、支払いの良い激務を引き受けることにする。

シアオがアルファファンドから投資の合意を獲得し、リン・シーらは書類の翻訳作業を進める。その矢先、チェン・ウェンに任せたアルファファンドCEOのローレンス用の翻訳資料に不備がみつかる。チェン・ウェンを成長させたいリン・シーは、彼女に厳しく注意を与えるが。一方、チョン・ヤオが偽物の玉を買わされた件を知ったトン・シンは……。

オレン社の契約に携わった華声の翻訳ミスが業界全体の信頼を揺るがす大問題となり、担当者のシャーシャーに責任が降りかかる。リン・シーは部長として部下のシャーシャーを守る覚悟で原因調査に乗り出すが、チェン・シアオがメディアの力を使って彼女をさらに追い詰めようとする。そんな折、用語集を故意に削除した人物の存在が浮上して……。

処分が決まる前に、国慶節の休暇で旅行に行こうとシアオが誘うと、リン・シーは既に予定があると言う。彼女が他の男性とどこかに行くと勘違いしたシアオは、彼女についていくと言い出し、予期せず桃源村への帰省に同伴することに。リン・シーの両親と初対面したシアオは、父のリン・ダーヨンが実はエコ農園などを持つ大実業家だと知って驚く。

リン・シーの母で、ガオ教授の長女だが絶縁状態にあるガオ・ウェンリーに、8年前の2人の交際について聞かれたシアオは、過去の試練で学んだことを生かし、決して彼女の手を離さないことを約束する。休暇明け、リン・シーは大口顧客部部長を解任され、翻訳部3課課長に任命される。リン・シーの仲間たちは異動願を提出しようとするが……。

もうすぐ誕生日なのに、なんの約束もないままウェイ・ティエンが出張に行ってしまい、シャーシャーががっかりしていると、ガオ・リンから食事の誘いが入る。シャーシャーがレストランに出向くと、そこには以前から彼女を指名して翻訳の依頼がある医師で医学部教授のチェン・ジーがいて、母親同士を交えたお見合いの席が用意されていたのだった。

ガオ教授の手書きの招待状をシャーシャーから受け取ったリン・シーは、ウェンリーが30年の確執を帳消しにできるのかと迷うが、シアオは本人の意思に任せるべきだと助言する。リン・シーから招待状の画像を受け取ったウェンリーにダーヨンが出席を勧めると、ウェンリーはガオ教授とガオ・リンに翻訳家になる夢を潰された過去を打ち明けて……。

祝宴の席でもシアオと見合いをさせようとしていたガオ・リンに、シャーシャーは同僚の彼氏がいることを説明する。交際を反対するガオ・リンに反発したシャーシャーだったが、ウェイ・ティエンとのデート中に、アクシデントが発生する。その頃、トン・シンの部屋の契約更新に合わせて、部屋の退去を余儀なくされたチョン・ヤオは……。

翻訳部3課の働きが社内で認められ、リン・シーの評価も戻り始める。そしてプライベートでは、祝宴で初めて彼女の存在を知ったシアオの両親と、リン・シーの両親が顔合わせを果たし、8年越しに2人の将来が前進していくのだった。一方のシャーシャーは、ウェイ・ティエンがシャーシャーを大切にしていないと憤るガオ・リンと冷戦が続いていた。

トン・シンに振られたチョン・ヤオだったが、大伯母のリーの助言を受け、諦めずに再度彼女にアプローチをすることに。彼の想いを知るシアオとリン・シーも、陰ながら2人の恋を見守る。そんな折、シャーシャーにチェン教授から直接翻訳案件の連絡が入る。ウェイ・ティエンの判断で翻訳の担当が自分に回されなかったことを知ったシャーシャーは。

チェン教授とウェイ・ティエンがボクシングで決闘しているのをシャーシャーが止めに入る。ウェイ・ティエンはシャーシャーのために変わると言うが、シャーシャーはお互いに我慢を重ねて憎み合うようになる前に別れる道を選ぶのだった。そんな中、語訳天下はついに上場の日を迎える。パーティーを抜けだし、リン・シーが仕事をしていると……。