時代は北宋、第三代目皇帝・真宗（しんそう）の治世。都から離れた廬（ろ）州では、奇妙な天象の夜、ある男の子がこの世に生を受けていた。

皇宮から連れ出された皇子・益児（えきじ）は、皇帝の侍衛・周懐（かい）仁（じん）と乳母の子として元気に育ち、将来は師の孫娘・周児（しゅうじ）を嫁にすると約束していた。

乳母の夫に益児の居場所を突き止められたと知った真宗は、すぐに益児を皇宮に連れ戻す。だが外の世界しか知らない益児は…。

益児は皇宮での暮らしを嫌い、相変わらず周懐仁を父と慕っていた。そんな２人を見て、真宗は益児が本当に自分の息子なのかと疑いを抱く。

冷清の仲間だと疑われ杖刑（じょうけい）を受ける包拯は、雨柔から託された文を持っていたことで、さらなる騒動に巻き込まれてしまう。

菓子に毒を入れたのは乳母だと知った真宗は、再度包拯を参内させ、これまで自分が抱き続けてきた疑問を問う。

八賢王の謀反を防いだ功績として監察御史に抜擢された包拯は、いきなり朝議で張徳林の戦功を否定したため、張徳林から王延齢の軍門に下ったと目をつけられる。

西夏（せいか）が再度、宋の領土に侵入してきたが、国庫から銀子が出せない宋は打つ手がない。そこで宰相の王延齢は…。

幽閉された冷宮（れいぐう）から飛び出てきた李太妃と遭遇する益児。その正気を失った姿を見て、実の母とは知らぬまま胸を痛める。

劉復を狙った武器は、江湖の者だけが作れる仕掛けだった。開封府尹の尹若朝は「深入りせず、江湖の者の仕業として捜査を終えよ」と包拯に忠告する。

劉復の命が何度も狙われ、取り巻きの高官たちは聴雨楼には寄り付かなくなっていた。そんな中、またも劉復宛てに箱が届く。

皇太后から息子を差し出すよう命じられた張徳林は、次男の子（し）栄（えい）を選び仁宗の従者として皇宮に残す。

王朝の作戦に従い、子雨の男は劉復に仙丹だと偽り毒を飲ませようとするが、結局男は劉復の手で殺されてしまう。

劉復の命を狙う者は誰なのか。事件を解決するため一計を案じる包拯。国庫の銀子を横領した役人を集め、豚の面をつけさせた。

開封府の牢につながれた包拯のもとを訪れた雨柔は「生きて牢を出られたら、あなたに嫁ぐ」と宣言するが、包拯は無言のままだった。

雨柔と想いが通じ合った包拯は、義姉に紹介すべく、雨柔を連れて１年ぶりに廬州へ帰る。ところが義姉は包拯に端午（たんご）を娶らせるつもりで…。

数年が経ち、仁宗は立派に成長していたが、朝廷は未だに皇太后と宰相の王延齢、枢密使の張徳林が三つ巴となりながら絶妙な均衡を保っている状態だった。

一座の演目で琴を弾いていたのは、幼い頃に益児（えきじ）と共に育った周児だった。仁宗は皇太后に頼み込み、周児を皇宮へ連れて帰る。

えいしょくの提案した和（か）氏の璧と秦の15城との交換に疑念を抱く趙王は、特使に璧を送り返したフリをさせる。

滅亡間近だった斉は王の遠戚、田単（でん・たん）の働きで70余りの城を奪還。田地（でん・ち）の子が王を称することに。

韓の丞相によって、魏、韓、趙、義渠が秦を討つ盟約を交わした事実が伝えられ、義渠駭が君の称号を得て秦討伐に乗り出すと知った?稷。