陸完完（ルー・ワンワン）は女優を目指す大学生。兄の陸広寒（ルー・グアンハン）は芸能事務所の社長だが、コネに頼らず自分の力で夢をかなえようとしている。そんな彼女は、鋤禾（チューホー）というアカウントでオンラインゲームにハマっている。ある日、初心者の完完は技を間違えてナンバー１プレイヤーの墨白之間（モーバイジージエン）を突き飛ばしてしまい、ゲームの世界で有名人になってしまう。

完完は５年来のファンだったイケメン俳優・韓京墨（ハン・ジンモー）とトラブルを起こし、ファンをやめると決意。一方、京墨は完完のことが気になり、休暇中の付き人の代わりにしようとする。そんな中、ゲームの世界では墨白之間が好きな人がいると宣言し、騒然となる。その相手は鋤禾ではないかと、鋤禾はまた注目を浴びてしまうことに。

完完を付き人にした京墨だが、親友である顧喬北（グー・チャオベイ）に会って彼女が喜んでいるのが面白くなく、完完への大人気ない嫌がらせをエスカレートさせる。何としても喬北を自分の事務所に引き抜きたい広寒は、完完に喬北と親しくなるよう協力を求める。一方、ゲームの中での神刀大侠（シェンダオダーシア）との戦いは、墨白之間の特訓のおかげで鋤禾が勝利するが…。

墨白之間の助けでミッションをクリアした鋤禾は、女性プレイヤーの嫉妬の標的となってしまう。ピンクの自転車に乗る姿をＳＮＳにアップされた京墨は、完完の思惑とは裏腹にファンから好印象を持たれ、大手マウンテンバイクメーカーのＣＭに出演が決まる。完完はイケメンの京墨に惹かれながらも、２人は言い争いが絶えない。

喬北と偶然会った完完は大はしゃぎ。部屋で仲よく食事を作る２人に京墨の心はざわつく。そんな中、京墨はひょんなことから完完が鋤禾だと知る。喬北に近づくために、偶然を装い京墨の部屋に来た広寒は、喬北の手料理を食べたせいで病院で点滴を打つはめに…。一方ゲームの世界では、敵が多い鋤禾を墨白之間が率先して守るようになる。

京墨が有名な漫画「ダンク」の実写ドラマに出演することを知る完完。原作主人公の大ファンでもある彼女は、期待すると同時に原作ファンからのバッシングを心配する。また、主演女優の李唯茜（リー・ウェイチエン）とのプライベートな関係も気になり、探りを入れるが、京墨に完全否定される。完完は、京墨から公式ＳＮＳの更新を任されるようになるが…。

ゲーム世界での結婚のため好感度をアップしようと頑張る鋤禾。一方、本来の付き人である宋遅（ソン・チー）が戻ったため完完はクビになるが、京墨は納得がいかない。そんな中、「ダンク」がクランクインするが、サブヒロインの女優が交通事故で出演できなくなる。京墨は監督に完完を代役として推薦。広寒の意向もあり、代役は完完に決まる。

完完はＳＮＳで李唯茜から悪意のある投稿をされるが、京墨や広寒の助けで事態は収まる。また、かつての事件は完完の誤解だったと分かるが、京墨があれこれ条件をつけるため、韓京墨ファンには戻らないと意地を張る完完。一方、ゲームの世界では墨白之間と公認カップルだったとされる流年花開（リウニエンホワカイ）が戻り、２人が復縁するのではと話題に。

降板のピンチに陥った李唯茜は京墨に助けを求めるが無視される。完完と食事の約束をした京墨は、彼女を自分の実家に連れていく。その日が誕生日の祖父・韓希行（ハン・シーシン）は京墨の結婚を望んでおり、完完が一緒に来たことに大喜び。２人の距離が縮まるよう庭に仕掛けを作ったり、夜は２人を１つの部屋に入れ鍵をかけたりするが…。

京墨とのキスシーンでは意識しすぎて失敗してしまい、落ち込む完完。その夜、気を紛らわすために海岸を歩いていると、酔っ払いに絡まれる。危ないところを京墨に助けられた完完は、思わず京墨に抱きついてしまう。ゲームの世界では、鋤禾と墨白之間は結婚の贈り物を用意してミッションもクリアし、いよいよ結婚の儀式が始まる。

完完のボディーガードだと名乗る趙景行（ジャオ・ジンハン）が突然現れ、完完を救う。李唯茜とのケンカでＳＮＳは炎上し、広寒らは対応に追われる。趙景行は広寒の友人でもあり、この件を処理しようとする。一方、流年花開に戦いを挑まれた鋤禾は、墨白之間と特訓を始めるが、京墨は趙景行の存在が気になり、墨白之間の立場で鋤禾に探りを入れる。

鋤禾と墨白之間の結婚式はライブ配信され、大いに盛り上がる。現実世界では、完完と李唯茜のケンカの原因は李唯茜の自作自演だという動画がＳＮＳ上で暴露される。世間では李唯茜を非難する声が高まり、キャスト変更も検討される事態に。京墨は、これ見よがしに完完に近づく趙景行に反感を抱くが、趙景行は京墨を更に挑発してくる。

完完は京墨を意識するあまり、避けるようになる。京墨は完完と話をしようと夜に家を訪ねるが、完完は会おうとしない。寒い中、待ち続けた京墨は風邪をひいてしまい、撮影を休む。完完と喬北は撮影班を代表して見舞いに行くことに。京墨は普段と変わらない様子だが、完完はどうしてもぎこちない態度となってしまう。

キノコの毒にあたった完完。幻覚で苦しみつつ京墨をキョンシーから必死に守ろうとする完完を見て、京墨は気をよくする。一方、「ダンク」では、主演女優の代役が京墨の幼なじみの女優・関憶薇（グワン・イーウェイ）の知人であるイエン・ションカイに決まり、撮影も順調に進んでいく。その関憶薇は趙景行に興味を抱き、京墨から情報を聞き出そうとする。

京墨の誕生日ライブ配信では投げ銭を禁じられたにもかかわらず、流年花開と寄付額を張り合ってしまう完完。京墨から反面教師のような扱いを受け、完完は少し落ち込む。誕生日プレゼントに執着する京墨に、完完はイエン・ションカイとプレゼントがかぶったため、渡しづらかったと白状する。２人は京墨の部屋でバースデーケーキを食べるが…。

関憶薇から京墨には恋人がいないと聞き、有頂天になる完完。そんな時、完完は本アカウントのまま人気投票で京墨にうっかり投票してしまう。ＳＮＳでは売名行為だと完完に非難が集まる。京墨は完完のために、２人は仲のよい友人であると見せつける投稿をし、炎上は鎮静化する。完完は助けてくれた京墨を更に好きになる。

趙景行をボディーガードにして引っ張り回す関憶薇。京墨と付き合い始めた完完だが、まだ夢を見ているようで、なかなか実感が湧かない。「ダンク」のクランクアップを控え、広寒が優しく労わってくれるので完完は温かい気持ちになる。打ち上げで酔っ払った喬北は、事務所の社長への恩を広寒に話し、移籍はありえないと宣言する。

新しい映画「因縁の対決」への出演が決まる完完。目の不自由な女性という難しい役に挑戦したいと思うが、キスシーンもあると知り悩む。だが主演俳優は京墨であり、彼女の心配は杞憂となる。喬北も出演させようと画策する広寒だが、喬北は自身の事務所の社長が広寒の厚意を利用しているという事情を知って、出演を拒否してしまう。

２人の交際を知った広寒の心配をよそに、相変わらず楽天的な完完。友人たちとの食事会でも構わずイチャつく完完と京墨に周りはあきれる。その食事会には広寒も参加し、喬北とのわだかまりを解いて仲直りする。一方、ゲームの世界では唐門少主（タンメンシャオジュー）が楚千嵐（チュー・チエンラン）との結婚式を挙げようとするが、楚千嵐にドタキャンされてしまう。

完完にケガをさせた真犯人がイエン・ションカイだと判明するが、映画の撮影を終えてからの処分と決まる。完完は京墨と順調に交際していたものの、鋤禾として墨白と結婚しているのが心苦しくなり、とうとう別れを切り出す。墨白は実際に会うことを条件に別れを受け入れる。ついに京墨が墨白だと知った完完は、騙されていたとショックを受け…。

いまだに機嫌を直してくれない完完に京墨は焦っていた。映画祭にノミネートされた完完と京墨は２人で会場へ。見事、最優秀主演男優賞を取った京墨は壇上での挨拶で完完に謝り、そして生放送の中、驚くべき発表をする。同席した喬北は祝福するが、会場は騒然となり、広寒や事務所のスタッフはマスコミ対応に追われる。

事務所を辞めた喬北は、ゲームの世界では太白三剣（タイバイサンジエン）として悩んでいた。陸家頭牌（ルージアトウパイ）こと広寒は話を聞きながら慰める。完完の家に招待された京墨は大歓迎の母親に比べ不機嫌な父親と囲碁の勝負をする。囲碁で京墨の誠実な人柄を知った父親は、２人の交際を認める。一方、現実の世界でも広寒は悩みを抱える喬北の話を聞くことに。

京墨に結婚を切り出され喜ぶ完完だが、返事は先延ばしにする。一方、ゲームの世界では鋤禾がペア戦の訓練をしているところに唐門少主が来て、急激に力をつけた楚千嵐と鋤禾とのバトルを提案する。対戦後、鋤禾と墨白は、楚千嵐が流年花開の裏アカウントかもしれないと疑い始め、罠を仕掛けてその正体を暴こうとする。

実母・ジャン・ミンシューとの共演で平静を保てなかった京墨だが、母の本音を聞いて気持ちが通じ合い、共演シーンを無事に撮り終える。一方、喬北との和解を望む広寒は、完完と京墨も呼んで食事会を開き何とか仲直りする。喬北は広寒に自分の本当の夢を打ち明ける。そして半年後、映画「因縁の対決」が公開され…。

雍（よう）国の礼（れい）部侍郎（じろう）・らんかくは、都の大福（たいふく）市にある酒楼で旅の商人・洪羅（こうら）が来るのを待ち構えていた。各国をめぐり機密を売買している洪羅は、らんかくが南棟（なんとう）国に向けて書いた密書を入手しており、らんかくはそれを奪還しなければ売国奴として処刑される危機にあった。洪羅を何とか酒楼へ引き入れ、腰帯につけた密書入りの玉を奪おうと策を仕掛けるらんかくだが、科挙のために上京し、麺屋台を開いて糊口（ここう）をしのぐ推理好きの若者・張屏（ちょうへい）にことごとく阻まれてしまう。

伴月（はんげつ）楼の舞姫・謝好（しゃこう）が舞台上で殺され、らんかくの誕辰（たんしん）祝いの宴（うたげ）に集まった高官のうちの誰かが売国奴だとにおわせる血書が観客の前でさらされた。謝好の手を借り、密書の入った玉を洪羅から奪う計画だったらんかくは、自分と礼部尚書（しょうしょ）の座を争っている郭允（かくいん）の謀略が明るみに出るよう仕向ける。伴月楼にお忍びで来ていた皇太后が事件捜査に目を光らせる中、らんかくは親友の刑（けい）部侍郎・王硯（おうけん）を呼び寄せ、張屏よりも先に玉を見つけだそうとする。

伴月楼の楽工（がっこう）・含煙（がんえん）が郭允と男女の仲にあり、お腹の子を流産していたことを知ったらんかくは、含煙の口から郭允の企みを語らせようと、取り引きを持ちかける。皇太后に命じられ、殺された謝好の死の真相を探っていた張屏も、舞台裏で見つけた髪油を手がかりにして、含煙の犯行を突き止める。皇太后の前で張屏に尋問された含煙は、謝好殺しを認めたうえに、らんかくが敵国と通じ、腰帯の玉の中に忍ばせた密書を送ったと告発。らんかくは窮地に陥る。

己と父を告発する血書が衆目にさらされ、追い詰められたらんかく。しかしらんかくは、その血書から推理を重ね、犯人が璃娘（りじょう）であることを突き止める。とはいえ、もし密書の件が暴かれればらんかくは死罪となるため、璃娘を皇太后に差し出すわけにはいかない。そこで含煙に大芝居を打たせ、何とか事なきを得る。胸をなで下ろしたのも束の間、今度は捕縛したはずの璃娘にさらわれてしまう。絶体絶命となったらんかくの前に、事件の真相を追う張屏が現れて…。

忠魂（ちゅうこん）丘で璃娘に背中を斬られて倒れた張屏を、自分の屋敷に運んで介抱したらんかくは、密書にまつわる秘密が外へ漏れるのを恐れ、張屏と彼の友人・陳籌（ちんちゅう）の足止めを図る。従者の旭東（きょくとう）と協力して、何かと言いがかりをつけては屋敷に留めようとするらんかくに対して、張屏は強く反発する。張屏が「鏡花水月（きょうかすいげつ）」の術を使い、人の記憶を蘇らせることができると王硯に聞き、亡き父と関わりのある異族の女の記憶を取り戻したいらんかくは、張屏を訪ねて話を持ちかける。

画聖の前で煙術を使った舞を披露していた戸（こ）部尚書の娘・楚啓児（そけいじ）が、突如奇怪な死を遂げた。現場には、王硯だけでなく張屏も現れて捜査を開始。王硯と張屏は、どちらが先に事件を解決するか賭けをしていたのだ。遺体の状態から毒殺だと推理した張屏だったが、犯行の手口が分からない。張屏は暗渠（あんきょ）にこぼれていた頬紅を発見し、これが事件の鍵になると思われたが、らんかくに捜査を邪魔されたあげく、犯人検挙で王硯に先を越されてしまう。