童小悠（トンシャオヨウ）が父親の見舞いに病院を訪れると、母親が廊下で涙を流しながら童小悠に不安な気持ちを打ち明ける。路任（ルーレン）が程佩玉（チョンペイユー）の近況を路言之（ルーイェンジー）に話す一方、陸星成（ルーシンチョン）は新鮮な空気を吸うため、童小悠の父親を支えながら外へ連れだす。童小悠の父親は童小悠のことを心配し、陸星成に彼女の面倒をみてほしいと頼む。

陸星成（ルーシンチョン）と童小悠（トンシャオヨウ）が彼女の実家で父親を見つける。病院に戻ると、童小悠の父親は妻に激しくとがめられた。童小悠の父親は陸星成と2人きりで話しをするため、妻と娘をその場から去らせ、自分に万一のことがあった時は、童小悠を頼むと陸星成に伝える。路言之（ルーイェンジー）は童小悠に、10秒間時間をくれるよう頼み、彼女を抱きしめる。

陸星成（ルーシンチョン）が路任（ルーレン）に自分がデザインした作品を見たか尋ねると、路任は「データに頼りすぎている」と言いつつ、自分自身のデザインの才能を掘り起こすよう励ました。陸星成は路任から父親としての愛情を受けたように感じ、突然、路任を「父さん」と呼んでしまう。一方、江顔（ジアンイエン）が陸星成に、彼女に対しどのように責任を取るつもりか問いただすと…。

江顔（ジアンイエン）は泣きながら自分と陸星成（ルーシンチョン）の過去の出来事を童小悠（トンシャオヨウ）に訴え、取り乱し、そしてついに自分の過ちを悟る。一方、コンクールの決勝が始まり、陸星成が舞台に登場する。モデルとして登場したのはまさかの童小悠で、彼女が身にまとっているのは陸星成がデザインした白いドレスだった。

三皇子と六皇子は、五皇子を陥れようと妓楼に呼びつけたが、冷離が駆けつけて救い出し、夫婦の絆が深まる。五皇子と冷妃の婚礼後の数々のもめ事のことを聞きつけた皇帝は２人を呼びつける。その時、皇帝が刺客に襲われ、身を呈して皇帝を守った五皇子は毒を塗った矢じりを受けて負傷してしまう。

軒と離が苗との戦から凱旋し、家族で宴を開いているところへ幽州に疫病が蔓延しているという報告が入る。その報告により、原因は幽州の管理を任された三皇子の失策だったことも発覚する。冷離はその場で疫病を鎮める策を皇帝に提言し、軒と離はその任を命じられる。

軒と離は、幽州から帰る途中の山里で人が殺されているのを発見する。生き残っていた者も「店の者は妖怪に捕まった」と言い残して息を引き取る。足を挫いた軒を残し、離は妖怪の被害を食い止めようと山を歩き回り、妖怪に襲われている村人を救おうとするが、自分も襲われ、卿儒と名乗る侠客にまたも救われる。

国の危機を次々に救った軒と離は燕王、燕王妃に封ぜられる。２人は息抜きに出かけ、将来は山林で隠居しようと約束する。だがそのとき、刺客に襲われ、軒が毒矢に当たってしまう。離が矢の調査を頼みに父親を訪ねると、雲府の琴の会に行くという姉に会い同行する。するとその会に審査員としての卿儒がいた。

冷離が失踪して２年がたち、軒は側室を迎えろと迫られ、荒れた日々を送る。そんなとき、三皇子が「燕王は敵国と通じている」と皇帝に告発し、軒に斬首刑が下される。街中でそのうわさを聞いた冷離は、三皇子の仕業だと踏み、雲せんを問い詰めていきさつを知り、軒の刑を阻止するため、皇帝のもとへ乗り込む。

北漠国の赫舍皇子は婚姻相手の物色に延国に来ていた。皇帝主催の月見の宴は赫舍と冷霜玲の縁組の段取りだったが、離の策により縁組が成立するのを防ぐ。同時に離と軒は赫舍が雲せんを好きだったことも利用し、雲きを陵辱させるよう仕向け、軒と雲きの婚姻も防ぐ。赫舍は投獄されるが、塵が赫舍を脱獄させる。

赫舍皇子が逃げ、疫病も終息し、軒と離は一息ついていたところへ、軒の母、茹妃の兄である元新王が訪れ、茹妃の形見の品を離に渡す。その後、元新王は何者かに殺害されるが、最後に「柳…」と言い残す。軒はすぐに敵を討とうとするが離はそれを止める。すると、柳貴妃が睡眠中に茹妃の幽霊が現れる。

冷将軍が兵権の返上を願い出たため、皇帝は軒に引き継がせようとするが軒はそれを断る。皇帝は公平に皇太子を選ぶために軒と塵に、ある薬草を探す任務を与える。それを持つ毒王を見つけると、塵は軒を楯にして毒王の放った毒針から身を守り、薬草を奪う。離の解毒法を見た毒王は離が棄であることを見抜く。

北漠の攻撃を阻むため軒が出征している隙に、塵は二皇子の墨を殺す。その直後に皇帝が病死すると、塵は皇帝の遺書を偽造して皇位に就こうとする。そして、本物の即位の詔を読み上げていた冷将軍までも殺す。そこへ、軒が帰還し、塵を捕らえて投獄する。軒は正式に皇帝に即位するが、離は皇宮を去る。

遠征の出立準備が進む中、徐達は娘の徐妙雲（じょみょううん）に朱棣との縁談話を告げる。不本意な縁談に憤る徐達だったが、徐妙雲は泰然と現実を受け止めていた。一方、自分に何の相談もなく縁組みを決められた朱棣は、己の道を貫くべく逃げ出すことを決意。朱棣が姿をくらませたことを知り、兄である太子・朱標（しゅひょう）は慌てふためき、皇宮は大騒ぎになる。

朱棣を含む援軍が漠北に向かう中、明の武将・耿炳文（こうへいぶん）らの軍は包囲されて半月が経過していた。食糧や水が底をつき、追い詰められた耿炳文は捕虜の命と引き換えに包囲を解くよう交渉することに。使者として名乗りを上げた張玉（ちょうぎょく）と盛庸（せいよう）は、北元軍の主将である拡廓帖木児（ココテムル）の娘・伯雅倫海別（バヤルンハイベ）からある密命を託されていた…。

淮西派と呼ばれる開国の功臣たちの増長に対し、朱元璋は重臣・李善長（りぜんちょう）を通じて警告を与える。一方、徐達の出兵により空位となった丞相の後任問題が浮上。朱標は才徳に長けた劉基（りゅうき）を推薦するが、朱元璋が選んだのは淮西派の文官・胡惟庸（こいよう）であった。一方、徐妙雲のもとには婚礼祝いとして諸公から多くの品々が贈られてくる。

北方では両軍共に苦しい状況が続く。戦で手柄を立てた朱棣は昇進するが、伯雅倫海別を都に送り届けて自身もそのまま皇宮に戻るよう徐達に命じられる。一方、皇后・馬（ば）氏は戦の影響で嫁たちの関係が複雑になることを懸念し、語らう場を設けていた。やがて朱棣は親族である李景隆（りけいりゅう）と共に、伯雅倫海別を連れて草原から都へと旅立つ。

朱棣と李景隆は伯雅倫海別を連れて都へ向かう途中、開封に立ち寄っていた。李景隆は現地の官吏から宴に招かれるが、参加者の１人は宴が公金によるものではないかと糾弾。李景隆は、費用は自分が出すと言い相手を黙らせる。そんな時、僧の姚広孝（ようこうこう）が色目人の弟子・鉄鉉（てつげん）を連れてその宴に現れる。折しも開封では色目人の男の手配が行われていた。

伯雅倫海別は朱棣の妹である寧国（ねいこく）公主と馬術の勝負をすることに。伯雅倫海別の見事な馬術に朱棣は目を見張る。勝負に勝った伯雅倫海別は、寧国公主に馬術を教えるという名目で女官として宮中にとどまることに。朱棣の婚姻や北征の終了を急ぐ朱元璋の動きからその目的を悟った胡惟庸は、ある帳簿を持って皇宮へ向かい朱元璋に謁見する。

朱棣は徐妙雲を訪ね、婚姻を破談にすると一方的に宣言。怒った徐妙雲の妹と弟が騒ぎ立て、兄である朱標は心を鬼にして朱棣を打ち据える。皇子としての逃れられぬ宿命を突きつけられた朱棣は、暗鬱たる思いを抱えていた。こうした中、徐達が北征から凱旋する。徐妙雲は父である徐達から朱棣に嫁ぎたいかと改めて尋ねられ…。

都を離れ南方で気ままに暮らすか、徐妙雲を妻に迎えて責任ある立場となるか、太子に選択を突きつけられた朱棣。一方、功臣の１人である朱亮祖（しゅりょうそ）は、皇帝が皇子たちに軍務を継がせる気だと知り、権力を失うことを恐れてうろたえる。やがて朱棣と徐妙雲の婚儀が盛大に執り行われるが、２人の初夜は不穏な雲行きとなり…。

朱棣は百戸という単なる部隊長の身分で鳳陽に行くことになり、王妃の徐妙雲も百戸の妻として同行すると言い出す。一方、都から食糧を運ぶ船が雨で運河を進めなくなり、追い打ちをかけるように軍の食糧庫が北元の襲撃を受ける。徐達たちは食糧庫が襲われたのは偶然ではないと思い、朝廷や軍の情報が北元に漏れていると確信する。

朱棣が上官として兵士たちとの関係を深めていく中、配下の張武（ちょうぶ）が下級役人ともめ事を起こす。役人たちが税糧を不正に徴収しようとしたうえ、張武の妻に手を出したのが原因だった。朱棣はすぐに駆けつけて役人たちを捕らえ、是非を明らかにしようと役所に乗り込む。だが、逆に騒ぎの首謀者と見なされ、投獄を言い渡されてしまう。

密偵の存在を警戒する胡惟庸は、朱元璋の意向を先読みし、新たな親軍の配置と諸王の就藩を上奏して許可される。朱元璋は朱棣たち皇子の実力を見るため鳳陽で模擬戦を行うと決め、皇子らは兵を集めて準備を始める。明を内側から切り崩そうともくろむ北元出身の王妃・王月憫（おうげつびん）は、姪の伯雅倫海別に希望を託して鳳陽へ向かわせるのだった。

二皇子・朱ソウ（しゅそう）と三皇子・朱棡（しゅこう）が就藩した一方、演武で勝利した朱棣だけが都に残ることに。疑念を抱いた胡惟庸は、配下に朱棣を見張らせる。朱棣は浮かない顔の自分を案じた徐妙雲に、朱元璋から新しい任務を任されたことを打ち明ける。それは官吏の不正を暴き残酷な手段で糾弾する皇帝直属の組織“錦衣衛”を率いる任務だった。

朱棣の第一子・朱高熾（しゅこうし）の誕生を祝して屋敷を訪れた朱元璋は、一家で北平の徐達を訪ねるよう朱棣に命じる。表向きは初孫の顔を見せるためだが、真の目的は北平に現れた探馬軍司を調査し、根絶やしにすることだった。張玉は伯雅倫海別の承諾を得て朱棣への仕官を決める。旅立つ朱棣に、朱標は決して危険を冒さぬよう釘を刺すが…。

北平で北元の間者を根絶やしにしたのち、秘密裏に中都に入った朱棣は、開中法を悪用した官吏の不正の調査を開始する。だが、特務機関の錦衣衛を率いて調べを進めるものの、確たる証拠をつかめずにいた。そうした中、張武が官吏の不正を裏付ける有力な情報を幼なじみから入手し朱棣に告げたことから、事態は大きく動き出す。

徐妙雲は息子の朱高熾を連れ都へ戻るが、朱高熾の病状は長旅で悪化してしまう。徐妙雲は都へ戻ると言いながら鳳陽へ行った理由を朱棣に問いただすが、“言えない”と返されてしまい、夫婦の間に溝ができる。一方、不正を働いた官吏を確証もなく次々と捕らえ処罰する朱棣と錦衣衛に批判が集まり、朱標は弟の暴走に頭を悩ませる。

徐妙雲は朱棣を救うため皇后・馬氏に会いに行くが、雨の中で倒れてしまう。朱元璋の恩情により朱棣は拘禁を解かれ、恵済寺に移されることに。軽い処分に朱亮祖は怒りが収まらない。恵済寺に到着した朱棣は、僧の道衍（どうえん）から、各地の官吏が税糧を納めに上京することを知らされる。それは朱棣が待ち望んでいた好機の到来だった。

朱棣ら錦衣衛の活躍により、“空印”を利用した官吏の不正が白日の下にさらされる。朱元璋は大規模な粛清を実施。朱亮祖父子を含め、万を超える者が処罰の対象となった。淮西派の公侯たちは戦々恐々として李善長に助けを求めるも、李善長はこれを拒み、吏部尚書の呂本（りょほん）にある密命を下す。呂本が訪ねたのは牢獄にいる胡惟庸であった…。