文秀（ぶんしゅう）に拉致された霓裳（げいしょう）を助けに現れたのは謝楓（しゃふう）だった。そこから逃げた二人は崖に追い詰められ、死を覚悟して一緒に飛び降りる。一方、兵を連れた洛（らく）王は袁道成（えんどうせい）の右腕として悪事を行っているこうせんの屋敷を捜索する。しかし、全ての証拠は隠滅された後で、こうせんも遺体で発見される。こうして入札大会の決勝は打ち切りとなり…。

袁道成（えんどうせい）が告訴されて大理寺へと引き立てられる。そこに待ち受けていたのは死んだと思われていた霓裳（げいしょう）だった。彼女は袁道成が行ってきた数々の悪事を証明し、これに協力した蘇文宇（そぶんう）は申藍（しんらん）の殺害をも告白。彼女はついに全ての冤罪を晴らすことができたのだった。こうして袁道成は死罪となるが、彼は文秀（ぶんしゅう）を利用して脱獄を企てて…。

袁道成（えんどうせい）と蘭昭公主の人質交換は卑劣な袁道成によって失敗しかけるが、りゅうしせんの協力で事なきを得る。そして、袁道成は死を遂げ、投獄された文秀（ぶんしゅう）は霓裳（げいしょう）たちの前で雲娘（うんじょう）が亡くなった火事の原因は自分にあったことを認めたのだった。また、謝（しゃ）家の店を再興したい霓裳は父が幻彩羅の作り方を密かに遺してくれていたことに気づいて…。

火屠辛（かと・しん）と彼の妻・錦児（きんじ）は、焔熄壁（えんそくへき）を越えて禁忌の地へと足を踏み入れた。しかし、そこから戻ってきたのは、錦児が宿していた赤子――玲瓏（れいろう）と、火屠辛だけであった。16年後、美しい娘へと成長を遂げた玲瓏は、運命の日を迎えていた…。

「今日起きたことは、玲瓏（れいろう）に言うな」。火屠辛（かと・しん）は意識を失って倒れた娘を抱え、村の者たちにそう言い置くと、家へと戻っていった。一方、突然現れた若者が、宿川（しゅくせん）の王・元一（げん・いつ）だと知る由もない織火（しょくか）の族長たちは、彼を牢に閉じ込め…。

彼生柱（ひせいちゅう）は神主（しんじゅ）の力に反応して輝く。そして、神主の存在は宿川（しゅくせん）に平穏をもたらす鍵となる――そんな元一（げん・いつ）の言葉に心を動かされた玲瓏（れいろう）は、自分が神主なのかどうかを確かめるため、村を出て昭都（しょうと）へ向かう決意を固めるが…。

玲瓏（れいろう）が見せた奇妙な力と、謎の女・烏縁（う・えん）の機転で、火屠辛（かと・しん）たちは、骨蝕（こつしょく）の魔手から逃れることができた。火屠父娘と元一（げん・いつ）は赤方（せき・ほう）の協力を得て、大きな金魚のような形をした不思議な船・魚船へ、密かに乗り込むことに…。

火屠辛（かと・しん）は、密航者として空飛ぶ魚船から突き落とされてしまった。平江（へいこう）侯が追う者を伴えば我が主にも累が及ぶ――船主は冷酷にも、玲瓏（れいろう）の身を平江侯に引き渡すと言い放つのだった。「着陸して父を助けて」と叫ぶ玲瓏を見兼ねた元一（げん・いつ）は…。

「昭都（しょうと）には行かない」「玲瓏（れいろう）は私が連れていく」といがみ合う火屠辛（かと・しん）と元一（げん・いつ）。その場は「誰より父さんが大切よ」と口にした玲瓏だったが、昭都に行くという決心に変わりはない。どうやって父のもとを去るかを思案する玲瓏だったが…。

昭都（しょうと）での王宮暮らしが始まった玲瓏（れいろう）。同じ年頃の侍女たちと仲良くなろうと話しかけるが、当然そうもいかない。暇を持て余している彼女に対し、元一（げん・いつ）は都を案内しようと申し出るのだった。その時、天祈門（てんきもん）の葬儀を告げる鐘の音が響き…。

「絶対に道士を天祈墓（てんきぼ）に埋葬するわ」。緋天（ひ・てん）の秘めた胸の内を、偶然耳にした玲瓏（れいろう）は、そう誓うのだった。一方、老賈頭（ろう・かとう）の手引きで脱獄するはずだった火屠辛（かと・しん）は、決行の直前に平江（へいこう）侯・燭犀（しょく・さい）に見つかってしまい…。

緋天（ひ・てん）が手を尽くしたにもかかわらず、彼生（ひせい）の儀が行われることが、宿川（しゅくせん）全土に知れ渡ってしまった。神主（しんじゅ）として元一（げん・いつ）を支える覚悟であると告げる玲瓏（れいろう）。しかし、緋天が懸念する事態は、玲瓏の想像を超えていた…。

銀妝（ぎん・そう）に“正体”を知られてしまった微生硯（びせい・けん）。本性を露わにし、自分を屈服させようとする彼に対し、銀妝はしたたかにも妻となる条件を突きつけるのだった。一方、お尋ね者となってしまった火屠辛（かと・しん）は、鋳物師の老人のもとに身を寄せていたが…。

契約結婚をシアオチンに知られたゾーイーとティエンラン。秘密を守る代わりに無理な要求をする彼女に、ゾーイーは割のいい仕事を与えると約束する。そんな中、ティファニーから呼び出されたティエンランは、ゾーイーとの結婚はビジネスだと釘を刺される。しかしその後、ゾーイーは有名監督との面会をすっぽかしてティエンランとデートに出かけ…。

無期限の休暇を言い渡されたゾーイーはひとりダンスや歌の練習に打ち込む。さらにライバルの俳優リン・シーチュエンとティファニーが手を組むという噂が流れる。気分転換にスキーを楽しむゾーイーとティエンラン。過去の出来事で父親やユンとの関係が良くないことをゾーイーから打ち明けられる。だが、翌日スキーデートがSNSで取り上げられ…。

ティファニーが倒れ、緊急手術を受ける。親身になって看病するゾーイーを見て、やきもちを妬くティエンラン。さらにマネージャーは自分にとって友達以上恋人未満だと言われ、むしゃくしゃしてしまう。そんな思いの中、ユンと病院で会ったティエンランは、彼とお酒を飲み酔い潰れる。遅く帰宅した彼女の様子にゾーイーは怒りをぶつけて…。

ゾーイーと喧嘩しシアチオンの家に泊まったティエンランの行動が別居騒動を巻き起こす。ゾーイーがティファニーを好きだと思い込み、彼との関係に悩むティエンラン。そうとは知らず、ゾーイーは契約結婚の延長を申し出るが、彼女から離婚を切り出されショックを受ける。そんな中、ゾーイーの母親から代々受け継がれて来た大切な腕輪を贈られ…。

ゾーイーは家に戻ったティエンランに素直な想いを伝え、2人は距離を縮める。ティエンランは以前彼から貰った指輪をはめ、ゾーイーは事務所スタッフに“妻”とのエピソードを聞かせる。しかし、ティエンランとユンが一緒にいるところをスクープされ、また誤解を生んでしまう。ショックを隠せないゾーイーは、ティエンランに怒りをぶつけ…。

家出したティエンランを匿うユンだったが、勤務する病院で不倫の噂が流れてしまう。一方、ティエンランの行方を思い落ち着かない日々を過ごすゾーイーは、ティファニーが彼女の失踪に関与しているのではないかと疑う。そんな中、ゾーイーはユンから自分が彼女を守ると宣言され激怒。ティエンランはテレビの報道を見てゾーイーを心配していたが…。

ティエンランのことでティファニーと喧嘩をしたゾーイー。2人の間に初めて大きな溝が生まれる。その頃、ティエンランはゾーイーの言葉を思い返し、家に帰ることを決意。心配をかけたゾーイーの両親の元を訪れるが、ゾーイーは父親と言い合いになり出て行ってしまう。関係の修復を願うティエンランは、その場に残り仲を取り持とうとするが…。

ライブが決まったゾーイーは、ティエンランのためにVIP席を用意。チケットを貰ったティエンランは義父と仲直りさせる作戦を思いつく。義父に声をかけるため病院を訪れたティエランだったが、ユンから一緒に誕生日を祝って欲しいと誘われ食事を共にする。その頃、ゾーイーを敵視するシーチュエンは、彼を陥れようとある計画を練っていた。

ライブ当日、ゾーイーのお祖母さんが緊急入院し心配で付き添うティエンラン。お祖母さんに促され、親友リン・チョーのフードトラックで会場に向かうが道に迷ってしまう。仕方なく車内のテレビでライブ中継を見たティエンランは、ゾーイーが自分のために作ってくれた曲を歌う姿を見て涙を流す。さらに、ゾーイーの父親も初めてライブに来て…。

ゾーイーを妬むシーチュエンは、契約結婚の情報を入手しティファニーに連絡する。その頃、作曲家としての才能を認められたティエンランは、映画のテーマソングを作ることになり大喜び。そのお祝いと一世一代の告白をするため、ゾーイーはあるサプライズを用意。一方ティエンランも、ゾーイーにどう好きな気持ちを伝えようか頭を抱えていて…。

ゾーイーとティエンランの契約結婚が世間にバレて大騒動に発展。ティエンランの映画のテーマソングの話は無くなり、ゾーイーは窮地に立たされる。ゾーイーの家族にも説明し、2人はなんとか許しを得る。そんな中、ティファニーからすべての責任を負ってほしいと言われたティエンランは、それを承諾。一方、ゾーイーはある決断をしていた。

騒動の後で芸能界を引退したゾーイー。一方、彼の前から姿を消したティエンランは、作曲活動を続けながら生花店を営んでいた。偶然、診察帰りに店を訪れたユンは、ティエンランの近況を聞き、ゾーイーに彼女の居場所を伝える。1年ぶりの再会を果たしたティエンランとゾーイーは強く抱きしめ合う。ついにゾーイーはプロポーズをして…。

皇帝の詔により風蒼国の薬王島で医仙大会が開催されることに。それには夜浩然（やこうぜん）の奇病を治せる神医を探すという秘密の目的があった。そんな中、兄の夜修独（やしゅうどく）は刺客に襲われ、偶然、玉清落（ぎょくせいらく）に助けられる。彼女は女手一つで幼い息子・南南（なんなん）を育てる凄腕の医者。実は過去の記憶を失っていて、正体不明の“鬼医”として活躍していたが…。

南南（なんなん）を追って薬王島にやってきた玉清落（ぎょくせいらく）は夜修独（やしゅうどく）と再会してびっくり。しかも、南南は夜修独を自分の弟子にしたと言い張り、母親を師姉と紹介する。そこで息子のウソに付き合った玉清落は、夜修独と取り引きして医仙大会に参加。他の参加者たちとともに、夜になると猛獣のように豹変する奇病を患う女性の治療に挑むが…。

夜修独（やしゅうどく）と一緒に刺客に襲われた玉清落（ぎょくせいらく）。彼女は南南（なんなん）の安全を考えて棄権したいと夜修独に言うが、強く引き止められて残ることにする。そして、薬の調合のために出かけるが、再び刺客が現れて窮地に。それを救ってくれたのは御史台長官の離子帆（りしはん）だった。そこで、彼から太医令・韓蕭（かんしょう）の娘・韓江雪（かんこうせつ）にそっくりだと聞かされた玉清落は…。

玉清落（ぎょくせいらく）と夜修独（やしゅうどく）は南南（なんなん）を探して森へ。そこで待ち受けていた煉魂（れんこん）から南南を取り戻すと医仙大会に駆けつけ、東域の血蚕術を使った双珂（そうか）の悪巧みを阻止する。その後、双珂も刺客たちも修羅門の一味だったとわかるが、双珂は脱獄して逃亡。そんな中、自分の正体を知りたい玉清落は南南を連れて離子帆（りしはん）とともに都へ旅立つことに…。

都に到着し、夜修独（やしゅうどく）の正体が憧れのいくようくんだと知った南南（なんなん）は大喜び。一方、玉清落（ぎょくせいらく）は夜修独が自分を騙して利用していたと腹を立てていたが、夜浩然（やこうぜん）を治療することを了承。翌日、宮中に行って裸蓋こという珍しい毒に冒された夜浩然に薬を処方する。だが、その頃、修羅門と結託した于作臨（うさくりん）は夜浩然と鬼医を始末しようと企んでいた…。