大学では、コンサートチケットの前売り券を発売していて「発売はペアチケットのみ。10年後、半券を持参したカップルは、入場料無料」となっている。皆が並ぶ中に陸詢の姿があり、梓心がチケットを陸詢に渡している。大学に入って1年が過ぎた。皆で10年後の夢を紙に書きガラス瓶に入れ、それを集めて先生に渡そうと思っている銭唯の携帯が鳴った…。

白血病で入院した銭彦平が、銭唯に髭を剃って欲しいと頼み、陸詢が銭唯に教えることになった。化粧室で手を取り教える陸詢を見て、銭唯はドキドキしていた。父の手術が迫っているため、銭川と献血カードを集めるが、まだ足りない。そこに李崇文が、自分のカードも使ってくれと持って現れた。そのお礼をすぐしたいと、銭唯は鳥を1羽、李崇文に持たせる…。

李崇文は銭唯から告白を断られ、陸詢はそれを知って銭唯を追い始めた。その状態が2人の成績にあまりよくない影響を及ぼした。心配する張先生は李崇文と余甜に、それぞれ2人に補習をさせることにする。「職業機能コンテスト」の日がやってきた。陸詢と銭唯は舞台上で、勝敗が決まるまで弁論で戦うことになっている。世俗的なテーマが続く中、2人は引き分けが続き…。

職業機能コンテストの決勝。銭唯が負けを認めようとした瞬間、陸詢が負けをみとめ、君と付き合ってもいいと話す。銭唯は、本当に陸詢が自分を好きなのでは、と考え始める。陸詢は、銭唯にラブレターの返事を迫った。職業機能コンテストの映像を見た人からは銭唯が人気で、弁論部への入部希望者が殺到した。銭唯には近づく人が増え、陸詢はガードに必死で…。

詩韵はタニシ麺の店を買い取り店長となる。応援のために銭川達や弁論部の皆が駆け付けた。その席で銭唯と陸詢は、恋愛契約書を締結する。海の美化の為にゴミ拾いを行っている最中、海辺にペットボトルの当たりの蓋が落ちている事に気付いた銭唯は、後を追って行った。そこにはワザと蓋を巻いて銭唯を誘き寄せた陸詢がいた。その様子を同級生達に見られてしまい、２人の関係が公になる…。

法学部の演目は音楽劇の「10世の縁」。監督は詩韵が担当し、学校の許可も得て無事準備に入った。陸詢と銭唯が役柄で口論していたため、詩韵が役の入れ替えを命じ、陸詢がサソリ、銭唯が三蔵法師を演じることに。2人はプライベートの喧嘩を引きずって、舞台上での意地の張り合いばかりで、稽古がうまく進まない。詩韵、銭川、陸詢が一緒になって、自分を陸詢と仲直りさせようとしていると思い、銭唯は暴れ出す…。

本番前のリハーサル終了後、銭唯は出資の件で呉忠友（ウー・ジョンヨウ）に会いに行く。それを知った陸詢が駆け付けると、銭唯は自分を陥れようとした呉忠友を、縛り上げていた。無事２人は本番に間に合い、舞台が始まる。詩韵からラストシーンは臨機応変に任せると言われ、2つの選択肢から銭唯と陸詢が自由に作り上げる。舞台終了後、２人は芸術祭会場を抜け出した…。

詩韵の玉佩が無くなり、銭唯のかばんの中から見つかった。監視カメラを確認すると、梓心の親戚莫涛（モータオ）が玉佩を触る映像が確認された。通報をしたものの、真相を明らかにすると梓心の父親の事が明らかになり、梓心が傷つくことになる。銭唯と詩韵は、追及しないことにした。大学では、優秀学生候補の銭唯の真相を暴くというデマの書き込みがインターネットに拡散し始め…。

余程と銭唯の会話を聞いた李崇文は、余程に、デマを訂正する投稿と、弁論部を退部するという条件を突きつけた。李崇文はまた、銭唯が自分に本心を言っていないと訴える。思い出の水辺の店で、銭唯は話をすることにする。芸術祭の閉会式で、本来銭唯が担当するはずだった総括役が梓文に変更になった。そこで梓文は陸詢にある提案を持ちかけ、銭唯の疑いを晴らすことを決める。

第2専攻の申請とバーで歌っていることが父親にばれた詩韵は、父に話す勇気が出ない。銭川は、怖い事を克服する爽快さを味わうため、陸詢と銭唯を誘って遊園地へ向かう。遅れるという銭唯に変わって、着ぐるみの「踊る熊」が現れ、陸詢に1日付き合うことになった。写真の時ピースをし、イチゴ味の綿アメを買う姿を見て、陸詢は「踊る熊」が誰なのか気付き…。

銭唯は今年の司法試験は、トップを陸詢に譲り、来年受けようと決めていた。銭川は鼠経靭帯損傷と急性滑液包炎で、水泳選手の道を諦めなくてはならなくなった。予測できる事件を回避しても、結局運命は変わらないのか、銭唯は不安になった。両親の銀婚式の日、風船で部屋を飾り付けた銭唯、陸詢、銭川は、サプライズで2人を迎えた…。

父を亡くして自暴自棄になった銭唯を救ったのは、陸詢と父が残した手紙だった。無事司法試験を受け、トップの成績で合格、1年前の李崇文の合格点を上回る成績だった。張先生の紹介で、錦源（ジンユエン）法律事務所での実習が決まる。陸詢は裁判所で実習を積む事になった。錦源法律事務所には、1年前から李崇文も在籍し、経験を積んでいた…。

銭唯は、かつて悪評を招いた“狼性協定”が李崇文の案だと知って驚きつつ、職業倫理に反するため事務所での実習を辞めることにした。そして本当は訴訟のターゲットとなっている親子を気にしている李崇文を説得し、親子と李崇文の両方を救う。クリスマスに陸詢は銭唯のために、サプライズを用意して待っていた。李崇文と銭唯は、実習生仲間と一緒に集っていて…。

銭唯は法唯（ファーウェイ）オンラインの相談者、盛開（ション・カイ）と会う。自身が描いたキャラクターを、勝手に恋人に売られ、彼と仕事との間で悩んでいた。恋人とは、2022年で陸詢が担当する会社モリスの馬倫（マー・ルン）だった。陸詢は出がけに銭唯が間違えて置いて行ったカバンの中から、銭唯の逆転勝利の必勝ノートを見つける。中を読むと、彼の顔色が変わり…。

李崇文が陸詢にモリスの件で和解を持ちかけてきた。検討する方向で会議は終了する。李崇文は、銭唯が事故で世話になったと陸詢に礼を言う。ボスの務めとして当然だと返答するが、陸詢は面白くない。銭唯は、昏睡中に友人達が様々な事を話しかけてくれたことを知る。付き添いの名簿を見ると、夜間は陸詢の名前が並んでいた。銭唯は、夢で起こった事の真偽を確かめたくて、オフィスに向かう。

打開策を見つけようと、陸詢が自宅でゲーム「氷雪のノア」をやっている元に、銭唯が訪れる。そこは夢の中の陸詢の部屋と同じだった。銭唯がゲームのラストにたどり着くと、ヒントとなる風景と文字が。銭唯は司法試験に合格したら、一緒に馬倫を説得に行くと陸詢に約束させた。銭唯は司法試験に無事合格、陸詢と一緒に馬倫の会社を訪れるが…。

盛開はゲームの最後にかつて馬倫が話していた隠し玉を見つけ、銭唯にメールを送って来た。それは下書きと譲渡証明書で、銭唯と陸詢はこれで勝てると喜ぶ。銭唯は司法試験に合格し、司法修習生になった。サプライズで事務所の皆がお祝いをしている時、陸詢から1杯の珈琲と、大きなプレゼントが準備されていた。事務所に掛け合って製作させた「法唯オンライン」のアプリだった…。

梓心が投資する映画の撮影現場に、陸詢と銭唯も一緒に訪問する。裁判所のシーンで、安いセットと下手な脚本に不満を持った梓心は、本物の弁護士である2人をスタンドインさせた。帰り道、契約書をまとめるため、陸詢と梓心が陸詢の家で作業をすることにした。気になる銭唯は、バックの中にあった財務報告書を言い訳に、陸詢の部屋を訪れた…。

湛英弁護士事務所内の皆は、陸詢と銭唯とどちらが先に告白するのか、興味津々だった。銭唯を明らかに気にしているのに、陸詢は気にしていないふりを装う。銭唯はリハビリ中に陸詢に告白された夢が正夢になる気がすると、陸詢を煽り、焦らせようとした。会社のあるビルの1階で、次々と見合いを始めたのだ。陸詢は、カフェでその様子を見ていて…。

銭唯の見合いの席で、李崇文が来るのを見た陸詢は、銭唯に告白をする。会社に戻ってくると、梓心に出くわす。梓心は2人の様子を見て、何年も銭唯に誤解をさせていたことを謝り、思い出のネックレスを手放した。法唯のサイトは順調で、投資も増えている。陸詢は引っ越した部屋で銭唯と一緒に過ごそうと連絡するが、携帯の画面を見ていた老社長らにからかわれてしまい…。

治療中に見た夢が心配で、銭唯は神経質になるが、陸詢は全く気にしていない様子。そこに陸詢の両親が立ち寄り、正式に陸詢の恋人として銭唯は紹介される。映画のスタッフへの賃金未払いの件で、出資していた梓心の会社が騒ぎに巻き込まれる。更に、法唯と光華大学の提携を阻止しようと、法唯をAESが買収すべく動き出した…。

法唯が解決に動いた事で、映画スタッフは助かり、梓心は再度彼らと契約し、「法の庭」を完成させることを約束する。銭唯は、青雲の真相を掴むべく、資料を探していた。陸詢は、余甜と会うと弁論部の仲間として、彼女の立場を心配する。銭唯は、その様子をワザと王教授に見せるように仕向けた。計画は成功し、王教授が動き出した。その証拠を掴もうと、陸詢は以前の王教授の自宅を訪れるが…。

藍賀（ラン・ホー）の手下と警察に追われて行き場がなくなった余甜が、李崇文に助けを求めてきた。いよいよ藍賀は、手段を選ばない方法を取って来る。銭唯は治療中に、陸詢が自分を庇う夢をみてから、自分が陸詢を守ろうと決める。クリスマスの日、ひとり事務所に残って、銭唯は陸詢を待っていた。観覧車の上で珍しく雪の舞う中、陸詢はある物を取り出し…。

藍賀から呼び出された李崇文は、銭唯の命が危ないと海に向かった。クルーザーの中を探していると、藍賀が現れ、船は沖に出て行く。銭唯に本気のプロポーズを準備している陸詢は、銭唯が撮った映像を見つけて、車を飛ばした。銭唯は、裕華クラブの前に立って、藍賀に指定の場所に出てきてくれるよう伝言を残す、交差点にさしかかると、1台の車が走ってきて…。

東北地方、白河鎮にあるジョン・ダーチエンの実家は空き家になっていたが、「立ち退き料を支払う」という連絡を受け、列車で鉄原駅へと向かっていた。鉄原駅では、ニュースで報道されていた流星群の火球を目撃し、携帯を線路に落として取り戻せないというトラブルもあったが、実家に戻れた。ところが、空き家であるはずの実家には、誰かが生活している形跡があり、家に入ってみると、深センにいるはずの母や、数年前に亡くなったはずの父もいて…。

元の時空へ戻れるはずの鉄原駅へ向かったものの、連れ戻されてしまい、母親にののしられ、ぶたれたジョン・ダーチエンは、「私はあんたの娘ではない」と暴言を吐いてしまう。傷ついた母親と落ち込んだ娘の双方を慰めようと、父であるインジュンは夜中にもかかわらず娘を外に連れ出して遊ぶ。その間、母は娘の好物であるスペアリブを作って待っていたが、帰ってきたダーチエンは、「二度と食べないと誓った」と言う。不審がる母親はある行動に出る。

元の時空に戻れるはずの鉄原発の列車に乗ろうと、白河からの最終バスに乗ったところでジョン・ダーチエンの父、インジュンが倒れ病院に担ぎ込まれる。病院で父の手術終了を待ちながら、ダーチエンは“向こうの時空”でも父の死因は心筋梗塞だったことを思い出し涙する。無事に手術を乗り切った父に、ダーチエンは「白河に残ってやり残したことを全部やり直す」と言う。そしてジュンゾーが現れるが、彼は“向こうの時空”では外国へ行ったはずだった…。

“こっちの時空”にいるイエン・ジュンゾーは、どうやらジョン・ダーチエンのことが好きで、ダーチエンもジュンゾーのことがずっと好きだったらしい。しかも借金を重ねて皆に迷惑をかけ、蒸発したのは“向こうの時空”ではダーチエンの父だったが、こっちではジュンゾーの父だった。「肩代わりしていた父の借金も完済になるから、結婚しよう」と言うジュンゾーに、ダーチエンは慌てる。そんな時、ジュンゾーの父親らしき人が危篤との報が入る。

ジョン・ダーチエンは高校時代の仲間を集め、記憶喪失のムー・ズーリーに思い出してもらうためという名目で、以前のダーチエンはどうだったかを語らせる。どうやら“こっちの時空”のダーチエンは、怖がりで、控えめで、優しかったらしい。“向こうの時空”では疎遠だったミー・ランとも、こっちではずっと仲がよかったようである。そしてミー・ランは、父親であるミー先生との不仲に悩み、帰省したのに家ではなくホテルに泊まろうとしていた。

ミー・ランは父親のいる家でジョン・ダーチエンも交えて食事をするが、父親に厳しい言葉を投げつけられたため、ダーチエンと夜もおしゃべりすることを口実に、２人でムー・ズーリーの家に戻っていった。翌日、ランの住むアパートを探しに出た２人は、地価の安い旧市街で店が売り出されていることを知る。旧市街は再開発の噂があるとイエン・ジュンゾーから聞いたダーチエンは、店を買えば再開発が決まった時に立ち退き料で儲かると考え始める。