にわかに出現した幽冥通路。そこから出る魔気が周囲を覆いつくし、器具宗は混乱を極めていた。これにより玄天盟・八極聖殿・器具宗の3勢力による会合では、通路の開通のみならず、五大宗門による器具宗攻撃について論戦となったものの、一刻も早い事態収拾のため、協力することで合意する。その頃、秦烈（しん・れつ）、凌語詩（りょう・ぎょし）とともに通路に落ちたそう・ていぎょくが、幽冥の地の森をさまよっていると…。

幽冥通路から出てきた邪族の軍勢に、撤退するなら今のうちだと言い放つ宋思源（そう・しげん）。だが人族により、日の差さぬ地下に追いやられた恨みを持つ彼らに、このまま引き下がる選択肢などない。思源が邪族の抹殺を命じ、戦の火蓋が切って落とされようとしたその時、突如謎の男が姿を現すのだった。その頃、幽冥の地では、邪族の朝渓（ちょうけい）の助けを借りて、地上に戻る梯子へと向かっていた凌語詩（りょう・ぎょし）は…。

ある日、リン・ミアオは2010年にタイムスリップし、ホンユーグループの副社長ジアオ・ヤンと出会う。しかし、ジアオの副社長就任式に、タイムスリップで混乱したリンが乱入したことで、２人は犬猿の仲になってしまう。2020年に、昇進の夢を掴んだところだったリンは、３カ月以内にジアオを社長にすれば、2020年に戻すという謎の人物からのメッセージを受け、ジアオがいるホンユーグループのアシスタントの面接を受け入社する。

2010年に帰る家のないリン・ミアオは、ジアオ・ヤンの家に泊めてもらうことに。翌朝、２人そろって出社すると会社はトラブルの対応に追われていた。ホンユーグループのホテルで行う結婚式のダブルブッキングが発生していたのだ。リンはキャンセルをせずに“想像を超えた結婚式”をすればいいと提案する。最初は非協力的であったジアオも、ウェディングプランナーの経験が豊富であるリンの有能さを認め、少しずつ協力し始める。

リン・ミアオはジアオ・ヤンの家に居候することになり、２人で同居の条件を決める。通勤途中、ジアオはハイヒールで足を痛めたリンに気づくとキャンペーンでもらったと言いスニーカーを贈る。しかし靴を断られたことで腹を立て、リンに幼稚な嫌がらせを始めるのだった。そんな中、リンはジアオのせいでスマホを水没させてしまう。2020年との唯一の繋がりであるスマホが壊れたことでリンは激怒、２人は大ゲンカしてしまう。

ジアオ・ヤンはリン・ミアオにゲームで敗れ、しぶしぶ会社へ戻り理事会に出席。その席でジャオ専務の娘ジャオ・イエンが入社すると知らされる。イエンは幼馴染で想いを寄せるジアオがリンに優しいことが気に食わないのだった。一方、リンは元カレであるスー・チョンジュンと鉢合わせしてしまう。スーは2010年のリンと交際真っ最中のため、自分の彼女だと思い名前を呼び掛けるも、リンは人違いだと主張。彼女と瓜二つのリンにスーは…。

ジアオ・ヤンは、リン・ミアオが自分のことを蔑んだ内容を書いた退職願を見て、へそを曲げてしまい、自分の仕事を認めてもらおうと躍起になる。そしてホテルにモニターを招待し、口コミアップを狙うプロジェクトを立ち上げる。その一環として専任バトラーをつけることになり、ジャオ・イエンがリンを任命する。リンが担当するのは強迫性障害を持つスイ。彼はプールの水温にまでこだわりがあった。リンは一生懸命仕事を全うしようとするが…。

レジャーホテルにスイが到着する。リン・ミアオは完璧な仕事ぶりで専任バトラーとしてスイに気に入られたが、ジアオ・ヤンはリンがスイに対してあまりに献身的な態度で尽くすことが気に食わない。ジアオはあれこれと口実をつけてリンを気遣うが、リンとスイは食事中に猫アレルギーの発作を起こし、入院してしまう。理事会で部下の解雇を迫られたジアオは、１日以内に原因を調べて問題を解決できなければ、自分が会社を辞めると宣言する。

なんとか無事にスイの件を解決したジアオ・ヤンだったが、新たなトラブルが発生。猫アレルギーの件がネットで炎上し、ジアオの責任を問う投稿が数万件にも及んだのだ。ジアオは理事会で追及され、副社長を解任されるが、リン・ミアオの励ましもあり、ゲーム友達や部下の力を借りて、ジアオの失脚をもくろんだ黒幕とネットに悪質な書き込みをした犯人を探し始める。犯人を見つけたジアオは、初めて素直に感謝の言葉をリンに伝える。

ジアオ・ヤンは会長からユエロンホテルの再開発を任される。だがそこはジアオの母親が設計したホテルで子供の頃母と過ごした思い出の場所だった。一時は引き受けることを拒んだジアオだったが、リン・ミアオの説得で担当を引き受け、リンとスー・チョンジュンを連れて現地へ赴く。ホテルに到着すると、出迎える人はおらず、薄暗いロビーには、お供物と火が点ったロウソクが置いてあった。突然、風が吹き、ロウソクが消えると…。

ジアオ・ヤンたちは再開発の方法を模索していた。そしてホテルの再開発に反対をする従業員に、個別に理由を聞いて回ることに。ジアオはバーへ行きジーズーに理由を尋ねると、１杯飲むと１つの質問に答えるゲームをしようと持ちかけられる。ジアオが飲み始め、質問をすると再開発反対の理由が少しずつ明らかになっていくのだった。そして言葉のはずみでカクテル占いをすることになり、ジアオが選んだカクテルを見てジーズーは占いの結果を告げるが…。

ユエロンホテルをエコリゾートに生まれ変わらせるために、希少植物のジンランを探し出し、環境保護に指定してもらおうと考えたジアオ・ヤン。だが、それに反対するリン・ミアオとホテル従業員たちに、部屋に閉じ込められてしまう。翌日、部屋からは出られたが、ジンランの生息地の地図が消え、ジアオの車のタイヤもパンクしていた。地図を失ったジアオはシャンシャンを説得し、道案内をさせることに。ジアオたちは山に入るが…。

ユエロンから会社へ戻るとジンランをめぐり、動植物保護団体が環境保護を訴え会社の前で抗議活動をしていた。事態を重く見た理事会は１週間で解決をするようジアオ・ヤンに命じる。そこでリン・ミアオは環境保護の寄付活動を行い、ホンユーは環境保護に熱心だとアピールするようにとジアオに提案する。チームが一丸となって寄付活動のプランを練る一方、ジャオ・イエンは抗議活動には黒幕がいると考え、内部にスパイがいるのではと疑い始める。

ジアオ・ヤンがリン・ミアオと話をしようと屋上へ行くと、そこには彼女にそっくりなウェイジュンがいた。ジアオはウェイジュンにスー・チョンジュンが好きかと尋ねると、「一生 一緒にいる」と言われ、リンがタイムスリップして過去へやってきたのは、自分と出会うためではなく、スーに会うためだったとショックを受け、リンに冷たく当たり始める。一方、ジャオ・イエンはスーが用意した２つの寄付サイト案のどちらを採用するべきかスー本人に意見を聞く。

タワーマンションで停電が起きた夜、ジョン・メイバオという若い女性の遺体が発見された。事件を担当する刑事ジョン・ジングオとヤン・ルイセンは、彼女が生前に付き合いのあった知人を1人ずつ事情聴取することに。１人目の参考人は、マンションの警備員シエ・バオルオ。バオルオはメイバオについて、自分の過去をさらけ出せる友だちのような関係だと主張する。だが、彼の過去の話を聞いたジョンとヤンは、話のある矛盾に気づく。

メイバオ死亡事件の捜査を続けるジョンとヤンは、メイバオの部屋にあった洋服やレコード、椅子などの遺留品を手がかりに、メイバオの恋人や家族の存在に注目し始める。そんな中、バオルオが何かを隠していると直感した2人は、彼の身辺調査を開始。再びバオルオを警察署に呼んで事情聴取を行い、自分の話ばかりする彼に揺さぶりをかける。バオルオはメイバオから聞いたという彼女の複雑な家庭環境について供述をするが…。

2人目の参考人として、設計事務所を経営する建築士のリン・ダーセンが警察署に呼ばれた。彼はメイバオが住んでいたマンションと同じ敷地内にあるB棟1602号室の住人だ。ダーセンは事情聴取が始まると、メイバオとはただの知り合いだと供述するが、彼女が住んでいた部屋の所有者がダーセンだと指摘されると動揺し…。そして、ジョンの更なる追及により秘密を隠しきれなくなったと考えた彼は、メイバオとの過去を語り始める。

ジョンは再びダーセンに話を聞くため、彼が建築の講義をしている大学へ。ダーセンは学生に対して寝室とベッドの重要性を説いていた。講義の後、なぜ自宅のベッドとメイバオのベッドが同じなのかとジョンが揺さぶりをかけると、戸惑いをみせるダーセン。真実を話さなければ捜査妨害で罪に問われると聞かされたダーセンは、ついに2人の関係を話し始める。一方でヤンは、ダーセンの妻リー・モーリーに事情聴取を行うが…。

マンションの仲介をしているC棟1218号室の住人リン・モンユーが次なる参考人として警察署に呼ばれた。彼はメイバオとの関係を質問されると、挨拶をかわす程度しか知らないと答える。だが、何かを隠していると感じたジョンが前科を調べさせると、不法侵入で通報されていたことが判明。ヤンはマンションの内見を装い、モンユーに接触する。ジョンは、モンユーとともに不法侵入したディン・シアオリンに事情聴取を行うが…。

事件現場から2人分の指紋が発見された。そのうちの1つがモンユーの指紋であったため、彼はふたたび警察に呼ばれる。問い詰められたモンユーは、自分にはのぞきの趣味があり、ダーセンとメイバオが部屋で会っている様子をのぞいていたと供述。そして、自分よりダーセンを疑うべきだと主張する。メイバオが部屋を契約する際にモーリーと顔を合わせていたことを知ったヤンは、その時の様子をモンユーに尋ねるが…。

ジョンとヤンは、メイバオの隣人で小説家のウー・ミンユエへの事情聴取を始めることに。しかし、部屋に引きこもりがちで、外部との接触を避けるミンユエの情報は乏しかった。ヤンはミンユエの著書である「祥雲幻影録」を事前に読むことで事件のヒントを得ようとしたが、事情聴取では有力な手がかりを得られなかった。ある時、ヤンは恋人との映画デートをきっかけに、ミンユエの著書の主人公がメイバオではないかと気づく。

ミンユエの小説「祥雲幻影録」が事件の鍵だとにらんだヤンは、寝る間を惜しんで小説の第2部を読み進める。しかし、主人公のメイユーが敵である魔王モーイエンを愛してしまうという結末が腑に落ちず、その真意を聞きにミンユエのもとへ。ヤンの求めに難色を示すミンユエだったが、粘り強い説得に応じて未発表の完結編を彼女だけに送る。一方、ジョンはメイバオの戸籍を調べ始めるうちに、彼女の複雑な家庭環境を知ることになるが…。

家政婦のイエ・メイリーは、メイバオの弟であるイエ・シュージュンを誘拐した罪で刑務所に服役していた。シュージュンは、週に1度のメイリーとの面会の場でメイバオの死を伝えると、彼女はひどく動揺してしまう。一方、ジョンとヤンはメイリーとの事情聴取の申請をするが、受刑者との面会は手続きが煩雑なため進まない。そこで2人は、以前メイリーを家政婦として雇っていた家を訪問し、彼女の仕事ぶりを調査することに…。

ジョンとヤンはメイリーが収監されている刑務所へ事情聴取に出向く。そして、メイバオとの出会いについて聞くと、出会ったのは十数年前だと話し始める。当時、本名のリー・グイランという名で医療センターの外科医をしていたメイリー。そこへメイバオの母親のジョン・ジエが、夫の暴力でケガをして救急外来に診察を受けにきたのが出会いのきっかけであったという。そしてメイリーは、メイバオの弟を誘拐した理由を語り始めるが…。

メイバオの弟イエン・ジュンはイエ・シュージュンと名を変え、ピアニストとして活躍していた。ジョンとヤンは、ジュンに話を聞きに行くが、正義感あふれるヤンの言葉によって彼は取り乱してしまい聴取は中断。ヤンはジュンのマネージャーからクレームを入れられてしまう。しかし、彼の話により、父親のイエン・ヨンユエンへの疑いを深めたジョンとヤンは、メイバオとジュンが通った地方の小学校周辺で聞き込み調査を始める。

ヤンはジュンから電話を受けた。父のヨンユエンを訴えるというジュンは、過去に自身が彼から受けた家庭内暴力の数々や、成人後に受けた恐喝の被害などを告発。ジョンとヤンも、ヨンユエンがメイバオ殺害事件の最大の容疑者と考えるようになる。しかし、決定的な証拠を欠くことから、ヨンユエンを指名手配することができず、捜査は行き詰まる。そんなある日、メイバオの遺品のレコードをきっかけに、事件は急展開を迎え…。

メイバオ殺害事件の容疑者、ヨンユエンが自ら出頭した。彼はメイバオの母親ジエとの馴れ初めを語り始め、自分の穏やかな人生はジエとメイバオ母娘によって壊されたと主張する。一方、息子からの訴えがあったとヤンから知らされたヨンユエンは、ジュンが精神科病院に入院していたという経歴を暴露。結果、ジュンの証言は無効になってしまう。その後、釈放されたヨンユエンは、マスコミを通じてジュンにあることを呼びかける。

ヨンユエンは家族関係を修復するための番組「愛がそばに戻る」に出演し、息子のジュンに会いたいと訴えかける。一方、捜査のために、この番組の過去の放送をチェックしていたヤンは、某心理学者が解説するPUA（ピックアップアーティスト）の５ステップの技をヨンユエンが利用しているのではと考える。そして、他の女性にもその技を使っている可能性を考え、ヨンユエンが運転手をしていた会社の社長に聞き取り調査を行う。

ヨンユエンが生出演するテレビ番組で、ジュンはある騒動を起こし、病院に入院することになってしまう。一方、ヨンユエンは再び事情聴取に呼ばれ、ジョンとヤンの2人から、事件までの空白の１年間について問われる。そしてヨンユエンは、自分はメイバオによるある犯罪の被害者だと告白する。詳しい経緯が明らかになるにつれ、ジョンとヤンは、ヨンユエンが被害を受けた事件にマンションの住人たちが深く関わっていることをつかむ。

ジョンとヤンは、ヨンユエンの事件に関わった人物たちに再び事情聴取を行う。証言の中の数々のウソが明らかになる中、メイバオ殺害事件については、皆口を揃えて「犯人はヨンユエン」だと主張する。しかし、いずれもヨンユエンを犯人と特定するには至らなかった。ジョンとヤンは入院中のジュンに、メイバオの事件は「自殺」として処理される見込みだと報告。その際、ジュンのあるひと言から、事件には目撃者がいたと直感する。