白雪と再会した商鞅だったが、渠梁が重病であると知り、急いで秦へと引き返した。商鞅は渠梁に、「太子・贏駟を探し、世継ぎを決めるべきだ」と話す。商鞅は景監や車英らに、贏駟を尋ねること、新法で裁かれた罪人の現況を調べること、そして新法で降格となった官吏の現況を調べ上げて動向を把握することを命じた。全ては有事に備え、国の安定を図り、秩序を守るためである。一方、各地を巡る贏駟は白山という青年と会い、ある真実を知る。

景監と商鞅の調べにより、贏駟の居場所を知った渠梁は自ら迎えに行き、両者は対面。そして、渠梁は贏駟を連れて咸陽へと戻る。一方、商鞅は新法で裁かれた罪人の元太子右傳・公孫賈の行方を追っていた。贏駟は隴西の北地を巡った後、関中へと戻り、び県白村に滞在していたことが判明。その際、旅の書生らと論文を記し、竹簡を県府へと送っていた。渠梁は自分が犯した罪を反省し、別人となった駟を認め、正式に太子として任命する。

名医・扁鵲により、渠梁は「活力の病」と診断される。異常はないが全ての臓器が衰弱してしまうという。扁鵲はその原因が精魂を傾けすぎたこと、切迫した全てのことを一気に解決しようとする重圧、恋患いをしていると告げた。そして、渠梁の余命が半年だと知った商鞅はけい玉に何か心残りがないか尋ねる。すると、渠梁の思い人で百里老孫娘・玄奇の存在を明かした。兄を思い、身重のけい玉は玄奇を探す旅に出るが…。

商鞅は太子・駟のもとを訪ねた。改正を加えれば新法は更に完璧になると意見する駟に、商鞅は秦が統一を果たし太平の世となった時に初めて法を変えられると述べる。そんな折、六国の特使が秦に来訪。彼らの目的は太子が新法を貫くか探ることだと商鞅は推測した。一方、渠梁はけい玉から太后が遺言を残していたことを知る。「贏虔は国の大きな災いとなる。密かに殺せ」と書かれていた。その遺言を実行すべく、渠梁は内密に兵を動かす。

自分が殺されることを察知した贏虔は、胡人の名医から人を死んだように見せることが出来る薬を入手する。最長で10ヶ月。確実に生き返る保障はなく、失敗した場合、人体はただの血と化すという。そして、渠梁は「贏虔が死んだ」と知らせを受ける。一方、太后の遺言を守り贏虔暗殺の意図があったことを知った商鞅は、法治を裏切ることが国を滅ぼすことに繋がると非難した。その頃、太子・駟の元に鉄仮面を被った楚の商人が訪ねて来る。

視察のため函谷関を訪ねた渠梁が倒れる。「わが秦は必ず法治を貫け。人治はならぬ」と遺言を残し、志半ばにして渠梁は永眠。紀元前338年、享年46歳であった。これにより、太子・駟が新公に即位。だが、渠梁の死により、二代にわたり秦公に仕えた黒伯は墓前で殉死、王軾は剣を振り回し取り押さえられ、景監はショックのあまり寝込む。一方、渠梁の死を知った魏国では、河西奪回に向けて再び動き出そうとしていた。

渠梁の死を機に、甘龍は新法により没落した貴族たちを集め、失われた勢力を取り戻そうと密かに動き始める。甘龍からの要求は1つ。国政において復古主義者の権力を復活させるため、法の遵守を大義とし、横暴な官吏を消し去ることであった。そして、甘龍は新公に異議申し立てのため参内。商鞅が法に背いて独断で王軾の罪を軽減したこと、改革により商鞅が公正を欠き多くの冤罪者を出していると訴える。戸惑う新公は贏虔を訪ねる。

旧貴族の動きを知るも、商鞅は彼らの名誉回復に反対。景監は新公に商鞅の考えを伝えるが、秦の根幹を成すため恨みを買ってはいけないと異論。段階的な名誉回復の実行が可能であれば、法の範疇で旧貴族を納得させた上に国の安定を図ることも出来ると意見する。同時に、商鞅が退官を考えているため、秦の法と安泰が侵されぬ限りは国政に関与しないと告げた。一方、甘龍のもとに秦の元太子右傳・公孫賈が現れる。

商鞅はけい玉とともに商南へ向かう。そして、渠梁が商鞅護衛のために残した軍を解散し、秦軍へ戻るように命じた。秘密裏に大軍を持てば国中が疑念を抱き、内紛も起きかねない。新法が秦に根付いた今、国民からの信頼を裏切ることは出来ないと説く。一方、甘龍は商鞅が私軍を動かしたと考え、新公に「法に背く行動だ」と訴えていた。新公は商鞅を咸陽へ連れ戻すため軍を派遣。この動きを知ったけい玉は新公が商鞅を疑ったと激しく非難する。

咸陽へと向かう商鞅は途中、魏にいる白雪に会いに行こうとする。だが、魏との国境付近にて公子昂が現れ、「影の参謀となり一生仕えれば、白雪との暮らしを約束する」と提案。だが、商鞅は「逆に自分に仕えた方が楽に暮らせる」と嘲笑い、その場から去った。その頃、荊南から商鞅の状況を聞いた白雪は、息子・子嶺と梅姑を墨家へ連れて行くよう託し、単身で咸陽へと向かう。一方、商鞅は囚われるのを覚悟で、自ら延尉府に赴いた。

商鞅を思うがあまり病に倒れたけい玉を、景監と車英は牢にいる商鞅のもとに連れて行く。商鞅はけい玉を救えるのは玄奇しかいないと景監と車英に頼み、「秦のため3年は辞めてはならぬ」と遺言を残した。一方、商鞅への陰謀をめぐらす甘龍らを、商鞅の名誉を守りに来たという刺客が襲う。彼の要求は、「残酷な刑を科さぬこと」「民による埋葬を認めること」そして「処刑場には祭壇を置くこと」の3つ。そして、従わなければ命はないと脅し…。

新公・駟が不在のまま、甘龍と景監を中心に朝議が開かれる。商鞅の処罰を決めるためであった。甘龍らは車裂の刑を要求し、新公に書を送る。朝議では処罰に対する意見が分かれ、決議に至ってはいないと新公は、太師府と延尉府で合議の上決定すると命を下した。そして、新公は牢にいる商鞅を訪ねる。朝議により旧貴族らが酷刑を望んでいることを伝えると、商鞅は「自分の死が秦にとって有益ならば悔いはない」と答えるのであった…。

西楚の女将軍ムーロン・チウユーは皇后となるが、出産の時に命を奪われてしまう。しかし目を覚ますと５年前のリー・ジエン（七皇子）との婚礼の夜に戻っていた。

皇帝に招かれたチウユー姉妹は御前で演目を披露することに。しかし、チウユーの策略で失態を演じたシンアルは、恥をかかされたことに腹を立て仕返しを企む。

予測した出来事が起こり、リー・ジエンはチウユーと手を組むことに。２人は間者を始末するため、リーモーとシンアルの前で、侍女に間者の証拠を突き付ける。

夜、シンアルがリー・モーと寝室にいると突如侍女だったシャオジューの幽霊が現れる。大騒ぎを聞きつけ寝室へ入ってきた両親と侍衛たちに二人の密会がバレてしまう。

皇帝から不本意な婚姻を賜ったリー・モーは、弁解をするためチウユーのもとを訪れて愛と将来を誓う。一方、リーモーとチウユーの姿を見たリー・ジエンは嫉妬を覚える。

シンアル夫婦の里帰りの日、チウユーはわざとリー・モーからの贈りものを身に着け、シンアルとケンカに。シンアルの母であるリウ・ユンはチウユーに報復する計画を立てる。

不貞を暴かれ、離縁されたリウ・ユンは、チウユーを襲撃して失敗。自死に追い込まれる。一方、リー・モーはチウユーにしびれ薬を渡し、ある計画を企んでいた。

リー・モーはシンアルを使ってチウユー夫婦の仲を裂こうとする。計略にかかった２人は激しい夫婦ゲンカを展開した。しかしそれはリー・モーを欺くための芝居だった。

三度の雷を受けて経絡を浄化し天闕剣の継承者となった君未期（くんみき）。彼は翡翠の力を借りて剣神の系譜を感じて星輝剣訣をものにする。そんな中、無魂閣の閣主・鳴鴻（めいこう）から盗んだ魔刀・鳴鴻刀と血の契約を結んだ莫如帰（ばくじょき）が燕山に現れ、強大な力を発揮して暴れ出す。そこで燕山派と百花門は力を合わせて彼に立ち向かうことになるが…。

顧玉郎（こぎょくろう）が死を覚悟した瞬間、突然現れて莫如帰（ばくじょき）を成敗したのは君未期（くんみき）だった。その後、鳴鴻刀を取り戻しに来た鳴鴻（めいこう）は偶然迷い込んだ禁地の洞窟で眠る韶華（しょうか）に功力を吸い取られて逃げ帰る。一方、昏睡する離一心（りいつしん）を見舞った君未期は彼女の額に翡翠を当ててみる。すると彼女が突然目を覚まし、二人は同じ幻の世界にいたと分かり…。

羽成仙（うせいせん）が夢に現れた顔無敵（がんぶてき）から百花門への恩返しを頼まれたと言い出し、朝行暮（ちょうこうぼ）が百花門で武芸の稽古をつけることになる。そこで月清秋（げつせいしゅう）は朝行暮を張り切って出迎えるが、彼にもらった花のせいで涙が止まらなくなる。一方、成城（せいじょう）は顧玉郎（こぎょくろう）が煮え切らないのは持病を気にしているからだと玉玲瓏（ぎょくれいろう）に助言すると、その治療法を授けて…。

幻花神功を修練する離一心（りいつしん）は君未期（くんみき）を稽古相手に。また、朝行暮（ちょうこうぼ）を手料理でもてなした月清秋（げつせいしゅう）は秘蔵の百花酒を振る舞う。その結果、君未期は凍ってしまい、朝行暮は酔いつぶれ、月清秋たちが二人を担架に乗せて燕山派に送り届けるはめに。折しも燕山派では持病を治すために沐浴中の顧玉郎（こぎょくろう）の部屋に玉玲瓏（ぎょくれいろう）がいることがばれて…。

成城（せいじょう）の作戦が功を奏して顧玉郎（こぎょくろう）から愛を告白された玉玲瓏（ぎょくれいろう）は幸せいっぱい。一方、月清秋（げつせいしゅう）は朝行暮（ちょうこうぼ）に自分の生い立ちを打ち明けるが、彼は家族の話をしたがらず駆け落ちしようと言い出す。そこで責任感の強い月清秋は百花門を捨てられないと悩み始めることに。そんな中、朝行暮の師叔・尹乗鸞（いんじょうらん）はこっそり朝聞道（ちょうぶんどう）と密談していた…。

天闕剣の幻の世界に入って荊飛花（けいひか）の秘籍を読んだ離一心（りいつしん）はさらに修練に励むことに。また、月清秋（げつせいしゅう）は朝行暮（ちょうこうぼ）が朝稽古に来なくなったことでますます不安と葛藤を募らせていく。一方、顧玉郎（こぎょくろう）と玉玲瓏（ぎょくれいろう）は羽成仙（うせいせん）から離一心を孫弟子として側に置いて指導したいと言われる。実はこれには韶華（しょうか）を目覚めさせたい羽成仙の秘めた思惑があった…。

月清秋（げつせいしゅう）の様子がおかしくなって成城（せいじょう）は大慌て。顧玉郎（こぎょくろう）も月清秋を心配して朝行暮（ちょうこうぼ）に説教、彼女に駆け落ちを迫るのではなく自分が婿入りしろと勧める。その頃、離一心（りいつしん）は羽成仙（うせいせん）の誘いを断ろうと決心したものの穏便に済むかどうか不安に思っていた。すると、君未期（くんみき）が一緒に逃げようと言い出し、二人は何も持たずに燕山を旅立って…。

婿入りの許しを得るためにずっと跪く朝行暮（ちょうこうぼ）に根負けして鉄流風（てつりゅうふう）が婚姻を認める。一方、逃げた君未期（くんみき）と離一心（りいつしん）は羽成仙（うせいせん）の待ち伏せに遭う。また、勇敢にも水に落ちた玉玲瓏（ぎょくれいろう）を助けた顧玉郎（こぎょくろう）は倒れて昏睡状態に。その頃、朝行暮は婚儀の準備のため月清秋（げつせいしゅう）と一緒に街に買い物に出かけていたが、そんな二人を朝聞道（ちょうぶんどう）が待ち受けていて…。

経脈の逆流が起こった顧玉郎（こぎょくろう）を救う手立てはなく彼はあと3日の命に。そんな彼を死なせまいと玉玲瓏（ぎょくれいろう）は必死に治療法を探し、羽成仙（うせいせん）が君未期（くんみき）を救った神玉寄命の術の記録を見つける。一方、朝行暮（ちょうこうぼ）は燕山派で起こった悲劇は全て江湖統一を企む朝聞道（ちょうぶんどう）の仕業だったと知って兄と決別。その後、燕山に戻って顧玉郎の容体を知ると…。

朝行暮（ちょうこうぼ）は神玉寄命の術で瀕死の顧玉郎（こぎょくろう）を救おうと決心。その代償は数十年の寿命を失い幼な子に返ってしまうことだったが、彼の固い決意は変わらなかった。そして、羽成仙（うせいせん）が君未期（くんみき）と離一心（りいつしん）を連れて戻ると、朝行暮は君未期から神玉寄命の術に必要な翡翠を受け取り顧玉郎の元へ。すると、密かに弟を見張っていた朝聞道（ちょうぶんどう）が現れて…。