唐宗沢（とうそうたく）が三代目掌門になるのを後押しした二代目掌門・羽成仙（うせいせん）は独りで洞窟へ。そこにいたのは彼の延命治療で眠り続ける百花門の韶華（しょうか）だった。一方、鉄流風を掌門にすべく暗躍する顧玉郎（こぎょくろう）は百花門を訪ねるが、花鏡湘（かきょうしょう）に捕らわれ斬首されそうに。そのため彼は仕方なく成城（せいじょう）の母で花鏡湘の師妹だった夏新荷（かしんか）の陰謀について明かすと…。

君未期（くんみき）は羽成仙（うせいせん）に世間を見るのも大事だと言われて一緒に遊歴へ。一方、玉玲瓏（ぎょくれいろう）は成城（せいじょう）が夏新荷（かしんか）の息子で母親の復讐を止めたいと思っていることを知ると百花門に連れ帰る。だが、息子の裏切りに気づいた夏新荷が素早く行動を開始。燕山派に忍び込んで亡き夫・成功（せいこう）の師兄・唐宗沢（とうそうたく）の心脈を断つと、今度は百花門で花鏡湘（かきょうしょう）を襲って…。

唐宗沢（とうそうたく）と花鏡湘（かきょうしょう）の姿が消え、夏新荷（かしんか）の復讐が始まったと気づいた燕山派と百花門に緊張が走る。その頃、唐宗沢は夏新荷に花鏡湘の命だけは救ってほしいと頼んでいた。そんな彼を見て花鏡湘も隠してきた唐宗沢への愛を打ち明ける。しかし、復讐心に燃える夏新荷はかつて自分と成功が着るはずだった婚礼衣装を二人に着せると…。

夏新荷（かしんか）の要求に応え掌門の地位を捨てて婚儀を行なった唐宗沢（とうそうたく）と花鏡湘（かきょうしょう）。二人は相互作用のある燕門派の長生功と百花門の幻花神功を使って互いの力を回復すると夏新荷に立ち向かう。だが、夏新荷に勝てず、花鏡湘は最後の手段として焚心印で戦うことに。この技を使った者は男性に心を動かすと五臓が焼かれて死ぬ運命だったが…。

拾われた頃に体が弱かった君未期（くんみき）は羽成仙（うせいせん）に長生功を注入されて生き長らえたが、それが武芸の上達を妨げていた。その問題を解決するため羽成仙は君未期を連れて昔馴染みの黒狗（こくく）を訪ねる。その頃、燕山派と百花門は速やかに新しい掌門を選出する必要に迫られていた。そんな中、羽成仙が不在の燕山派ではまたも議論が紛糾し…。

燕山派では朝行暮（ちょうこうぼ）と顧玉郎（こぎょくろう）が話し合い、まず顧玉郎が代理掌門となり、その後は朝行暮と交代で掌門を務めて百花門と共存できるよう掟を変えていくことに。一方、月清秋（げつせいしゅう）は百花門の掌門となるに当たり朝行暮に会いに行く。すると、朝行暮は彼女に愛の証しを贈り、二人が堂々と一緒になれる日を信じて待っていてほしいと告げて…。

離一心（りいつしん）が君未期（くんみき）を傷つけたことを後悔していた頃、君未期は離一心にある事を頼むため燕山に戻る。また、百花門で初めての男弟子となった成城（せいじょう）は燕山派との間を取り持つ役目を負うことに。彼は早速、燕山派に文を届けることになるが先輩たちの不器用な恋模様にやきもきする。一方、朝行暮（ちょうこうぼ）を掌門にすべく暗躍する兄・朝聞道（ちょうぶんどう）は…。

玉玲瓏（ぎょくれいろう）は顧玉郎（こぎょくろう）が考えてくれた香水と酒造りの商売を成功させようと張り切るが、月清秋（げつせいしゅう）は事務仕事が苦手。一人で外に出て土笛を吹いていると朝行暮（ちょうこうぼ）が現れる。一方、朝聞道（ちょうぶんどう）に雇われた刺客の莫如帰（ばくじょき）は顧玉郎を殺そうと燕山派に潜入するも失敗。そんな中、君未期（くんみき）のことで心が乱れる離一心（りいつしん）が修練中に気が暴走し昏睡状態となって…。

離一心（りいつしん）は朝行暮（ちょうこうぼ）の長生功による治療で一命を取り留めるがなかなか目覚めない。また、月清秋（げつせいしゅう）たちに捕まり百花門で酷い目に遭い逃げ帰ってきた莫如帰（ばくじょき）は再び顧玉郎（こぎょくろう）の暗殺を試みるが、弟子を助けに現れた鉄流風（てつりゅうふう）に追い払われる。一方その頃、羽成仙から燕山派の初代掌門・顔無敵（がんぶてき）の天闕剣を掘り起こすように命じられた君未期（くんみき）は…。

康熙（こうき）15年。黄河の氾濫を憂慮する皇帝・康熙は、家臣らに河川を守るよう強く命じる。しかし続く長雨で水位は上がり続け、堤防付近では迫り来る濁流におじけづく人々を安徽巡撫（あんきじゅんぶ）のきんほが鼓舞し、必死に堤防を守っていた。状況が厳しさを増す中、きんほは水の流れを変えるため、対岸の堤防の爆破を指示する。

河道総督の王光裕（おうこうゆう）は、自分の汚職と決壊の責任をきんほに取らせようと、処刑を宣告する。朝廷では王光裕の処遇に関して、即刻首をはねるのか調査をするかで各々の思惑が渦巻いていた。康熙帝は、黒幕を暴くため、吏部尚書の納蘭明珠（ナラミンジュ）に協力を求めることに。一方、王光裕は死を覚悟して娘にある宝物を託す。

洪水に飲まれたきんほは江寧知府（こうねいちふ）の于振甲（うしんこう）に救われるが、濡れ衣を着せられて都へ護送されることに。その道中、きんほは河神の生まれ変わりだと名乗る青年・ちんおうと出会い、治水への高い志に感銘を受ける。一方、聖人を志し善悪に固執する于振甲は、きんほの人柄や見地に触れ考えに変化が現れる。

康熙帝（こうきてい）は、治水の人材を求めようと科挙の題目を見直す。呉三桂（ごさんけい）との戦で諸大臣と戦術を討論し、索額図（ソンゴトゥ）の用兵を褒めると、納蘭明珠（ナラミンジュ）はきんほの件で索額図の評価を下げようと画策する。一方、北京に着いたちんおうは、銭を渡して便宜を図ってもらう挙子たちの姿を見て嘆くが…。

ちんおうらが科挙に挑み、高士奇（こうしき）は１日で答案を提出するも逆にそれが仇となってしまう。一方、納蘭明珠（ナラミンジュ）が王光裕（おうこうゆう）の件で暗躍し、きんほを匿うことを不満に思う大臣たちは納蘭明珠を罷免しようと画策。多数の告発状が康熙帝（こうきてい）の元に届く。きんほの汚職に疑問を抱く康熙帝だが…。

科挙の結果が発表され、街はお祭り騒ぎとなる。ちんおうを探す康熙帝（こうきてい）は、納蘭明珠（ナラミンジュ）と共にちんおうの宿泊先へ向かう。しかし、ちんおうはすでに宿を後にしていた。科挙に合格した徐乾学（じょけんがく）は、賄賂を持って納蘭明珠と索額図（ソンゴトゥ）の屋敷を訪れるが、足をすくわれまいと2人は受け取りを断る。

河務の視察に向かう前、死罪を受け入れようとするきんほに、索額図（ソンゴトゥ）は妻の話を持ち出し、考えを改めるように諭していた。被災地の河南をお忍びで訪れた康熙帝は、河岸で河神の転生者と名乗る男に出会う。その男がちんおうだと気づかない康熙帝は、河が増水すると断言する男に興味を引かれ、賭けを提案するが…。

ちんおうは納蘭明珠（ナラミンジュ）の使者として一足先に淮安（わいあん）入りするが、索額図（ソンゴトゥ）の子分・金文祥（きんぶんしょう）の罠にはまる。ちんおうが官妓と逃げたという上奏を聞いた康熙帝は激怒し、王光裕（おうこうゆう）の娘である官妓は、ある交渉を持ちかける。その頃、きんほ処刑の知らせが息子の耳にも届く。

康熙帝に謁見したちんおうは、黄河中下流の踏査を命じられる。一方、康熙帝は台湾収復のために水軍の編制を考えていた。三藩の戦はやまず、黄河の治水も始まる中で、太皇太后は急速に手を広げることを危ぶむ。しかし康熙帝は忠告をよそに、西洋の列強やガルダンとの戦いを見据え、イエズス会士の南懐仁（なんかいじん）らに大砲の試作を命じる。

徐乾学（じょけんがく）を見かけた康熙帝は、金文祥（きんぶんしょう）の事件を審理させる。それを聞きつけた索額図（ソンゴトゥ）に脅された徐乾学は、金文祥を死なせる。索額図の奏報が目に見えて上達したため、康熙帝は不思議がって詩を詠むが大笑いする。台湾の水軍出身の施琅（しろう）は、長年活躍の場がなく、焦りを見せていた。

太皇太后は老臣たちの不満を一蹴した後、外戚の話で索額図（ソンゴトゥ）と納蘭明珠（ナラミンジュ）にも釘を刺す。一方、索額図に打たれた高士奇（こうしき）は、納蘭明珠の元を訪れる。当初は気分を害した納蘭明珠だが、双方に利益のある提案を聞き、高士奇を受け入れることに。その後、高士奇を引き合わされた康熙帝は、高士奇の治世策に強い関心を抱く。

１日に７回もの昇進を果たした高士奇（こうしき）は、徐乾学（じょけんがく）やちんおうと再会し、義兄弟の契りを結んだ頃のように談笑する。康熙帝は紅衣砲の製造を決意し、同時に黄河の治水を進めるための会議を招集する。河道総督の人選や権限について朝廷で議論がなされ、かつての罪臣・きんほが新たな河道総督に任命される。

立ち退き反対を訴える官吏に対し、ちんおうは正論でまくし立てて怒りを買ってしまう。そんな中、立ち退きは順調と語るちんおうを信じていたきんほが現場の視察に向かうが、民に襲われ刺されるという事態が発生する。一方、朝廷ではきんほとちんおうを糾弾する声が次々に上がり、康熙帝は足を引っ張るばかりの臣下たちに憤りを隠せず…。

両江総督の阿席熙（アシヒ）に治水費用が止められ、きんほは地方官に銭が届くまで食糧を借りたいと相談したが対立する。奏報を読んだ康熙帝は、納蘭明珠（ナラミンジュ）らに意見を求めるものの、最終的に高士奇（こうしき）の案が採用され、索額図（ソンゴトゥ）が推挙した徐乾学（じょけんがく）が現地に赴く。

1920年代の上海。星華（シンホワ）百貨店の経営でひと財産を築いた易家では、創業10周年記念式典の準備が進められていた。式典当日は星華の会長である易興華（イー・シンホワ）の誕生日でもあり、家族や親戚が一堂に会して祝福する。長女の鐘霊（ジョンリン）を筆頭に、興華の子供たちが趣向を凝らした贈り物を披露する中、長年上海を離れていた次女の鐘玉（ジョンユー）が易家に帰ってくる。

鐘霊の夫である席維安（シー・ウェイアン）は司令官として権勢を振るう一方、妻との不仲に悩んでいた。また政府に不満を抱く義父の興華に対し、反感を買う行動を控えるよう、娘婿として忠告する。そんな中、維安は新年の贈り物をするため易家に骨董商人を招き入れるが、商人一行に潜んでいた刺客が銃を持ち出したため、とっさに撃ち殺してしまう。

鐘霊は維安の職場に駆けつけ、誘拐された妹の鐘玉を助けてほしいと懇願する。維安は易家が政府の不興を買っている状況を鑑み、司令部に犯人がいると疑う。一方、鐘玉を拘束していた誘拐犯は、自分が仲間から見捨てられたと知り、鐘玉を海に落として逃走してしまう。自力で陸へと上がった鐘玉は、偶然出会った男に助けられるが…。

鐘玉は姉の結婚を認めず、維安を毛嫌いしていたが、誘拐事件を解決してもらったことで態度を改める。そんな鐘玉に維安は鐘霊との運命的な出会いを語り、いかに妻を想っているかを語る。そんな中、興華は妻の黄瑩如（ホアン・インルー）に、三女の鐘秀（ジョンシウ）に来た縁談について相談する。次女の鐘玉より先に鐘秀を結婚させようとする興華に、瑩如はある懸念を抱く。

鐘秀との婚約を控えた唐鳳梧（タン・フォンウー）が易家に滞在することに。鳳梧は維安とも意気投合して一同で食卓を囲むが、夕食時になっても興華が帰宅しない。すると維安に租界で襲撃事件があったと報告が入る。襲われたのは興華のいるビルだったが、興華はある青年に命を救われていた。鐘玉は青年が誘拐犯だと気づき、彼を家に置くという父に抵抗する。

姉たちと共に百貨店の仕事を任された鐘秀は、友人である劉清芬（リウ・チンフェン）の協力で集客のためのダンスショーを開く。一方、興華の甥である易寄徳（イー・ジードー）は、３姉妹を経営から追い出そうと企み、偽のクレーム客を送り込むが、鐘霊にうまく対処されてしまう。３姉妹は無事に初出勤を終えるが、その午後、易家に見知らぬ男が立ち入って騒ぎになる。

日本製品を発注したことが発覚し、興華の逆鱗に触れた鐘玉。寄徳と副社長の王本初（ワン・ベンチュー）が仕組んだ罠だと気づき、大騒ぎして２人を責めるが、興華の怒りは解けない。経営から外され落ち込む鐘玉は屋敷内を散歩中、自分を誘拐した沈彬（シェン・ビン）と遭遇し、お互いの腹を探り合う。そんな中、星華百貨店で化粧品の調香を担当していた社員が遺体で見つかる。