皇帝の誕生日・万寿（ばんじゅ）節に献上するため、羅十一娘は“百寿（ひゃくじゅ）図”の制作に没頭する。寝る時間も惜しんで完成させた“百寿図”だったが、文姨娘の計略にはまり燃やされてしまう。理由を問いただす徐令宜と羅十一娘に、文姨娘はこれまでの冷遇を口にする。そして献上の日、区励行（おうれいこう）から献上品が“百寿図”ではないことを詰問されるも、策略の裏をかき危機を脱する。

海禁を解き民衆の暮らしを良くするため、海賊の頭目である王久保（おうきゅうほう）に会いに行く徐令宜。危険な任務に羅十一娘は落ち着かない時間を過ごす。その頃、威勢を取り戻した羅二娘は、自分の病の回復に羅十一娘が関わっていたと知り彼女のことを誤解していたのではと考える。そんな中、秦石榴（しんせきりゅう）が区励行と密会し、林世顕（りんせいけん）を利用し徐夫妻を離間させようと企んでいた。

裕（ゆう）王府で開かれる宴に今年は羅十一娘も招かれ、徐大夫人や頂怡真（ていいしん）、徐令宜らと共に参加する。門前で馬車を降りた頂怡真は林世顕を見て、供養のための竹の絵を描いたのは、区家の人間であったことを知り衝撃を受ける。仙綾閣に林世顕が関わっていると知った徐大夫人は、羅十一娘に禁足を命じる。羅十一娘が禁足だと聞いた羅二娘と羅五娘（らごじょう）は徐家を訪れて…。

秦石榴の協力を得て姉・とうへきぎょくの死の真相を探ろうとする琥珀（こはく）。秦石榴は羅元娘（らげんじょう）の側仕えだった許（きょ）氏を酒でもてなし、羅元娘が策略のためにとうへきぎょくを側室にした事実を口にする。姉の真相を知った琥珀は、徐令宜に不信感を抱き徐家を離れることが羅十一娘のためだと考える。そんな折り、徐令宜の帯が紛失したと徐大夫人の耳に入り、その持ち主が冬青（とうせい）だと分かり…。

事の真相を聞き出そうとする羅十一娘に、冬青は徐令宜を慕っているため側室にしてほしいと懇願。思ってもみない言葉に羅十一娘は気が動転する。思い悩む羅十一娘の姿を見た琥珀は、しがらみの多い徐家を出て自由に生きるよう説得するが、その言葉を聞いた羅十一娘の胸にある疑念が生まれる。さらに琥珀は、林世顕へ羅十一娘の苦しい状況を訴え、助けを求め…。

羅十一娘と徐令宜の機転ですべて区励行（おうれいこう）の罠だったことが明るみになる。ついに区励行を追い詰めたものの、捕まえる寸前に自害されてしまう。2人は無事に徐（じょ）府へ戻り、羅十一娘は改めて徐令宜を信頼し、和離書は不要だと破り捨てようとするが、徐令宜は今の幸せに気づくためにも取っておくようにと止める。羅十一娘と徐令宜は事件に利用された琥珀の元を訪れ…。

区家の間者が秦石榴ではないかと怪しむ徐令宜と羅十一娘は、傅臨波（ふりんは）らに彼女の行動を監視させる。区（おう）若夫人と密会しようとしていた秦石榴だったが、約束の場所に現れた靖遠（せいえん）侯に毒を飲まされてしまう。隠れて様子を窺っていた傅臨波が、苦しむ秦石榴を徐家まで連れて帰るものの、彼女は徐令宜たちへの積年の恨みを口にする。だが、すべてが誤解だったと知り…。

羅五娘の夫の銭明（せんめい）から南方で大口の刺繍（ししゅう）の需要があると聞き、快く引き受けた簡師匠と羅十一娘。しかし、しばらくすると仙綾閣と海賊が闇取引をしたという報告が都に届き、簡師匠と共に羅十一娘らが捕らえられ牢に入れられる。靖遠侯の仕業だと踏んだ徐令宜は、羅十一娘たちの救うため無実の証拠探しに奔走。だが、協力を求めた陳（ちん）閣老から離縁策を持ち出され…。

羅十一娘の判決が下される日、羅十一娘は密かに林世顕の協力を得て和離書を届けさせる。羅十一娘は徐令宜と離縁したと主張し、羅十一娘だけが闇取引の主犯者として、3日後に処刑されることに。納得のいかない徐令宜は、牢にいる羅十一娘を訪ね必ず助けると涙ながらに誓う。そして皇帝へ処刑日の延期を請願し、１カ月の猶予を得て無実の証拠を必死で探し…。

投獄された羅十一娘は処刑の執行時刻が迫り、囚人姿で刑場まで運ばれる。徐府では羅十一娘を救うため、徐大夫人が命懸けで外出を強行し家族総出で刑場へ向かう。その頃、靖遠侯の守りを潜り抜けなんとか宮中へたどり着いた徐令宜は、無実の証拠を皇帝へ提出。寸前のところで刑は取りやめになるが、羅十一娘は意識を失っていた。ついに靖遠侯の悪事が暴かれ…。

自分の体に戻れたムー・シアンシアンは、両親との再会に感激のあまり涙を流して喜ぶ。学校でチアオ・ナンに会うと、昨晩のことを思い出し照れてしまうシアンシアン。そんなシアンシアンの様子をうれしそうに見つめるナンだった。５組では化学の授業中、冷血先生が集中を欠いた生徒の私物を回収する。その中に１冊の本があり、その本をきっかけに先生はシアンシアンとナンの入れ替わりに気づいてしまう。先生は２人とそれぞれの担任を呼び出して…。

今は恋愛など考えられない、とチアオ・ナンを突き放したムー・シアンシアン。家が苦しい自分とは違って好き勝手に生きられるだろう、と言われたナンは深く傷つき、「早く元に戻るために優しくしただけなのか」とシアンシアンをなじる。自らも心を痛めるシアンシアンだが、学校でもナンを避け続け、傷ついた気持ちを持て余すナンは荒れて周囲に当たり散らす。そんな時、シアンシアンの父ドーフォンが話をしようとナンに声をかけて…。

チアオ・ナンとは筆跡の異なる宿題を見たナンの父親は、激怒してナンを家から追い出してしまう。ある日ムー・シアンシアンが帰宅すると、両親はお父さんの得意料理の麺を売っていた。以前ナンに勧められたようで、お店は大繁盛。それに目くじらを立てた伯母は、屋台を閉めるように責めてくる。伯母の態度に怒ったシアンシアンは家を出ていくと言ってしまい、結局伯母に家を追い出されることに。そんな中、ナンの兄と父親がムー家を訪れる。

新居を借りたはずが詐欺だったと判明し、路頭に迷うムー一家。両親は新たな職と家を探し、この状況に責任を感じたムー・シアンシアンも、学校の寮に入って新たなバイトを探す。一方のチアオ・ナンは配達員として懸命に働いていたが、友人たちからムー家の苦境を知らされ驚愕する。何とか力になりたいと考えるものの、今は自由に使えるお金がない。悩んだ末、ナンは愛用のバイクを売って現金を手に入れ、シアンシアンに渡そうとするが…。

チアオ・ナンのバイト先の寮で目覚めたムー・シアンシアンは、帰宅して学校に行くことに。ナンはシアンシアンを捜しに寮まで来るが、もう去った後だった。学校に行くと、久しぶりに見る校舎や同級生を懐かしく感じるナン。シアンシアンは無事に家族との仲を取り持って通学しナンと再会を果たす。そんな中、昼食へ向かう途中の２人は、名前を呼び合うのを冷血先生に聞かれてしまう。しかし、先生はなぜか聞こえなかったフリをするのだった。

チアオ・ナンとムー・シアンシアンが隠れて会っているのではないかと疑い、劇場までやってきたナンの父と兄。居合わせたシアンシアンの父は子供には信頼が必要だと諭す。翌日、またしても２人は自分の体に戻っていた。試験直前で不安がるナンを確実に進歩しているから大丈夫と言って励まし、共に勉強するシアンシアン。テコンドー部員たちも、成績優秀な同級生たちの手を借りて必死に勉強に励む。そしてついに学期末テストの日がやってきて…。

期末試験を無事に突破したテコンドー部の次の課題は大会での優勝だが、黒帯なのはチアオ・ナン１人だけ。そこでムー・シアンシアンは、敵の弱点を見抜き戦略を立てるという提案をする。戦略会議をしているシアンシアンとナンを見たチアオ・ルイは、２人の関係を疑う。ナンの恋愛阻止のため、ルイは２人が恋愛関係だと吹聴すると脅す。シアンシアンを傷つけたくないと思い、条件を飲むと決めたナンだが、ルイは生活のすべてを管理すると言い出して…。

テコンドー大会決勝戦当日の朝、２人は無事に自分の体で目覚めることができた。会場までバスに乗るムー・シアンシアンと、家族と共に車に乗りこむチアオ・ナン。しかし、２人とも車内で眠ってしまい、目覚めると入れ替わっていた。１勝１敗で第３試合を迎え、シアンシアンがナンの体のまま試合に挑むことに。対戦相手はテコンドーの達人で、シアンシアンは何度も打ちのめされ、立っているのがやっとの状態。そして、ついに相手のマッチポイントに…。

試験とテコンドー大会での頑張りに、チアオ・ナンの父は大喜び。息子への評価を改め、家業を継ぐ準備のためにと会社へのインターンを提案する。ナンと入れ替わっているムー・シアンシアンは、ナンが嫌がると知りつつ父の熱意にほだされ承諾してしまう。ところが、夏休み中に友人たちとの勉強会を開くことになり、シアンシアンはナンに隠れて仕事場と勉強会場を行ったり来たりすることに。一方、兄のルイは父親の変化やインターンを快く思わず…。

ムー・シアンシアンはチアオ・ナンの父とワインの発注書を書き終えたらインターンを辞めると約束する。だが辞める前にインターンをしていることがナンにバレてしまう。ナンにはどうにか許してもらえたが、安心するのもつかの間、叔父が部下を使って工作し、ナンが跡取りになるとチアオ・ルイに信じ込ませていたのだ。ルイは父のお気に入りの息子はナンだと確信する。そんな中、ナンは発注書を仕上げ叔父に提出するも、身に覚えのないミスが発覚する。

チアオ・ルイと叔父が悪事を働いたと父親に報告したチアオ・ナンだったが、ルイの策謀によって病気で錯乱していることにされ、部屋に軟禁されてしまう。連絡が取れず心配したムー・シアンシアンが家を訪れるが、証拠がないためなす術がない。父親を納得させるため、ナンはある奇計を案じることに。一方ムー家では、ソンが塾に行かずバイオリンの練習に励んでいることが伯母にバレ、激しい口論の末にソンが家を出ていってしまう。

家出したムー・ソンを捜すために、チアオ・ナンとムー・シアンシアンの友だちが大勢集まった。それを見たシアンシアンの伯母は心から感謝しみんなに頭を下げる。伯母は楽器屋にいたソンの演奏を聴き息子の夢を応援すると決め、ムー家にも謝罪するのだった。シアンシアンとナンは３年生になり試験の結果が返却された。毎年、学年で１位だった生徒が入試前宣誓会で代表を務めることになっていて、シアンシアンが代表に選ばれ、宣誓を述べることに。

高校生活最後の日、卒業する生徒たちに冷血先生は「君たちの人生は始まったばかりだ」と激励の言葉をかけた。そしてついに入試の日。チアオ・ナンとムー・シアンシアンは一緒に北京に進学するために、全力で試験に挑む。すっかり仲良くなった勉強会メンバーは、卒業パーティーで高校生活での思い出や感謝や決意を語り合う。そしてナンはシアンシアンに「ずっと一緒にいたい」と想いを伝えるのだった。その先に待ち受けるそれぞれの未来とは…。

ホアン・ジンの誘いを受けたション・ジアンチュワンは、娘のタンを連れてショー・ティエンティエンの実家の山荘に遊びに行き、ほころびの多い山荘に気づく。しばらくすると新エネルギー車の案件を任され張り切るシェン・フイシンが試乗がてら娘を迎えに山荘までやってくる。しかし、急な仕事が入ったためタンと合流するとすぐに上海へ戻ることに。帰路の途中、試乗車が充電切れとなってしまったフイシンは、ジアンチュワンに助けを求める。

助けに来たロードサービスの職員からショー・ティエンティエンに関する噂を聞いたション・ジアンチュワンとシェン・フイシンは、娘のタンを連れ山荘に戻る。山荘に駆けつけると、ティエンティエンとティエン・ピンの姿はなく、ホアン・ジンが気を失ったように眠っていた。そこで警察から１本の電話が入り、ティエンティエンにだまされていたと確信する。衝撃の真相に驚く間もなく、山荘に火の手が上がり、ジアンチュワンたちは危機的状況に。

ジアン・ジンは夫の不実を疑い、出張先のアモイに乗り込む。話し合いをするつもりがケンカに発展してしまい、シェン・フイシンと従妹のリー・シャオティエンに相談する。ション・ジアンチュワンは出張先でフイシンの好物であるヤマモモを手に入れようと必死になる。しかし、ようやく入手したヤマモモが手違いでダニエルの元に渡ってしまう。家に帰ると、娘の頭にシラミが発生したのは夫の怠慢と考えたフイシンから、責めたてられるのだった。

ユンシャン投資を訪ねてきたション・ジアンチュワンは、フオ・リエンカイと雑談を交わす中で彼の異変に気づく。フェイフー資本に戻ったジアンチュワンは、マールーリーリエンへの出資を急ぐよう、ツァオ・ダーレンを説得する。ドン・スージアに呼び出されたシェン・フイシンは、イエフオとヌーフオの合併のことを聞かされ、合併に同意しないジョン・ユーを説得するよう任される。その頃、リー・ユーウェンとジアン・ジンは息子たちと博物館へ出かける。

サンジー社の技術部門の人材が隣の紡績会社に流出。社のピンチにシェン・フイシンと３人の老創業者が再び力を合わせ、特許申請や社内整備に努める。そんな中、ション・タンが夕食時に不調を訴え、入院することに。フイシンは徹夜で看病し、そのまま出勤する。ジアン・ジンは、リー・ユーウェンを自宅に招き、息子ホートンが好きな大根餅の作り方を教わる。ドン・スージアは、博物館に夫とジンが一緒に行ったことを息子から聞き、複雑な心境になる。

元妻ツァイ・ションメイの存在を巡ってシェン・ポン夫妻は口喧嘩となり、その最中にポンが転倒して骨折し入院する。妻のジョウ・インは怒って実家に帰ってしまい、ポンの退院までシェン・フイシンが年の離れた弟イーヤンを預かることに。ション・ジアンチュワンは出張を切り上げて帰宅し、２人の子守をすることになったフイシンに協力を申し出る。実母からジアンチュワンが離婚弁護士を解任したことを聞かされ、フイシンも自分の弁護士を解任する。

ジアン・ジンは夫ルー・ウェイビンが用意した婚前契約が夫に合わせて用意されたものだったことを知り愕然とする。シェン・フイシンが妊娠していると信じているション・ジアンチュワンは、率先的に家事や子守をしたり、入手困難なコンサートのチケットを買って２人の距離を縮めようと努める。ジアンチュワンが調査・分析を進め、社長を説得して出資にこぎつけたマールーリーリエンが、大手企業に買収され、フェイフー資本は大きな利益を手にする。