手形の決済延期をかけて、キム社長との取引に応じるソンシム。一方、ジナと行動を共にしていたオ社長だったが、息子フィリップから目当ての小切手を受け取れず、ジナに疑いの目を向ける。その夜、小切手を探しにチョンイル電子に侵入したジナだが、ちょうどその頃、ソンシムも会社へと向かっていた。逃げ出すジナを捕らえたソンシムは、自分を騙したジナへかつてない怒りを露わにする。

チョンイル電子の取引中断により、内部でパワハラ疑惑が浮上するTM電子。そこでムン常務は、協力会社への手助けという名目の下、退職予定のパク・ドジュンをチョンイル電子へと派遣する。一方、ソン次長の誕生日会と称して、社員たちに料理を振る舞うソンシム。喜びを見せる社員たちだが、不渡り回避の件には相変わらず消極的。解決の糸口を見つけるべく、ユ部長に相談するソンシムだが…。

突如やって来たドジュンに戸惑いつつも、TM電子への納品再開の知らせに大喜びの社員たち。一方、会社の経済状況も把握せず、運試しで社長に選ばれたというソンシムに、心を鬼にすることを誓うドジュン。早速、歓迎会を提案するソンシムたちの前で、整理解雇の実施を宣言するのだった。ざわつく社員たちに、ドジュンの説得を試みるソンシムだったが、ドジュンの考えが覆ることはなく…。

横領を疑われるソンシムを見て、冷酷なドジュンのやり方に苦言を呈すユ部長。そんな中、ドジュンから報告を受けたムン常務は、チョンイル電子をソンウ実業に買収させようと企む。一方、社内の事情を知らないフィリップは、ドジュンからソンシムが解任されるとの話を聞き、驚きの表情を見せるのだった。社員たちに見放されてしまったソンシムがひとり寂しく食堂でご飯を食べていると…。

多額の横領ではなくとも、経費を私用したことを認めたソンシムに、自らの過ちを反省する社員たち。だがその裏で、チョンイル電子買収計画は密かに進められていた。一方、ソンシムの通帳の件に目をつぶったドジュンだが、整理解雇についてユ部長を呼び出し、動揺するソンシム。そんなソンシムとは反対に、冷静な態度のユ部長。だが突如、病院からの電話をうけ、慌てて病院に向かうユ部長だが…。

ドジュンによりTM電子を追い出され、やむなく帰宅したソンシム。だが部屋には姉のジンシムが来ており、慌てて逃げ出すソンシムだったが、すぐに捕まり自社株を買ったことがバレてしまう。泣きじゃくる妹に呆れるジンシムだが、借りたお金はきっちり返すよう釘をさす。一方、チョンイル電子の売却に来たオ社長は、突如告げられた契約解除をきっかけに、現社長がソンシムであることを知り…。

倒産寸前のチョンイル電子に、活気を失っていく社員たち。そんな中、ユ部長にある人物から着信が入る。それは、逃亡していたオ社長だった。夜、オ社長と再会するユ部長だったが、通りかかったジフンがその様子を盗撮し、他の社員たちへと拡散させてしまう。翌日になり、密会の話題で持ちきりの社員たちは、ユ部長が初めからオ社長とグルになり、倒産を計画していたのではないかと疑い始める。

ユ部長の唐突な解雇は、社員たちへの整理解雇を防ぐため自ら望んだものだった。だがソンシム以外に、ユ部長の身を案じる社員はいない。そんな中、社内に発注ミスの連絡が入り、対応に追われる社員たち。さらにはTM電子から追加発注の依頼もあり、大混乱となる。困り果てたソンシムは、すぐさまユ部長に助けを求めることに。するとユ部長は、とあるサウナに向かうようソンシムたちに助言する。

減給の同意書もむなしく、会社に戻ることを拒否したユ部長。その知らせに失望した社員たちは、やる気をなくし工場の仕事を放棄してしまう。そんな社内の様子にドジュンは、事務職を解雇し生産職に回すよう指令を出す。仕方なく工場に行く社員たちだが、工場の仕事を見下すハ課長と、生産職のジェランとの間で喧嘩に。どうにか空気を取り持とうとするも、職場の雰囲気は悪くなってしまい…。

妻ウネの看病をするユ部長は、ウネからソンシムが作った卵焼きを差し出される。ソンシムが、自分への感謝を伝えに来たと話すウネに、黙ってソンシムの卵焼きを口にするユ部長。一方、TM電子の経営悪化に、協力会社との取引中断を考えるムン常務。その陰で、TM電子のファン次長がハ課長と密会し、ある計画を示し合わせる。翌朝、めずらしく工場の手伝いを快く引き受けたハ課長は…。

朝になっても布団から出てこないソンシム。不審に思ったジンシムが様子を見に行くと、ソンシムは仕事を辞めたいと弱音を吐くのだった。一方、チョンイル電子への融資の打ち切りを告げられ、銀行へ抗議しにいくドジュン。赤字も減り、支払いの滞納もないと訴えるドジュンだったが、裏で手を回された銀行では、再検討すら取り合ってもらえない。その頃ソンシムは、部屋で退職届を書いていた。

チョンおばあさんに会いに、チェ班長と留置所を訪れたソンシムだが、ドジュンから48時間以内に示談書を提出するよう助言され、急いで被害者のいる病院へ向かう。だが、病院で被害者の付き人と遭遇するも、向こうに示談の意思はなかった。たとえ示談になったとしても、多額のお金を請求される。そこでチェ班長は、ジナを横領罪として告訴し、費用を工面しようとソンシムに持ち掛けるのだった。

オ社長の面会に来なかったフィリップは、オ社長が失踪した際、心配していたにも関わらず、自分ではなくジナへ連絡を取ったオ社長を恨んでいた。そんな中、ジナへの告訴状を仕上げたソンシムは、チェ班長とある所へ向かう。一方、残された社員たちは全員で昼食を取ることに。だが突如、食欲をなくしたというキム代理は席を外してしまう。キム代理も、内心ではチョンおばあさんを心配していて…。

ウネの急変により、義兄のムン常務との関係がますます劣悪になるユ部長。一方チョンイル電子では、差し押さえの赤札にも構わず工場を再稼働させていた。そんな中、工場に顔を出したドジュンだが、ムン常務からチョンイル電子との取引中断を告げられたドジュンは、生産を中止するよう社員たちに伝える。ドジュンの言葉に憤るソン次長と、静まり返る社員たち。その様子を目撃したフィリップは…。

ユ部長を呼び出したムン常務は、ソンウ実業のスカウトを蹴ったユ部長に、ウネの事を第一に考え行動するよう念を押す。一方、プルン銀行のパク支店長と面会し、チョンイル電子への融資の打ち切りについて問いただすオ社長。だが、あくまでシラを切るパク支店長にオ社長は、かつての接待の証拠を記した手帳をちらつかせ、ゆすりをかけるのだった。その後、チョンイル電子を訪れたオ社長は…。

掃除機の輸出中断について、TM電子をかばうような発言をするドジュンに、TM電子に肩入れするドジュンもグルだと疑うオ社長。そんなドジュンに対し、複雑な表情を浮かべるソンシム。一方、ソンシムたちからの告訴状の知らせに、ファン次長を食事に誘い出したジナ。ファン次長に協力を求めるため、数々の脅しのネタを用意していたジナに、徐々に怒りを募らせるファン次長であったが…。

フィリップの説得もむなしく、チョンイル電子の売却を告げるオ社長だが、反発する社員たちに暴言を吐き、完全に信用を失ってしまう。一方、ジナを警戒し、ハ課長にジナの経歴を調べさせたファン次長。後日、ファン次長はジナに、ジナが前の会社でも横領事件を起こしたことを指摘するのだった。その夜、ユ部長と屋台で食事を交わすオ社長。そこでユ部長に、社員たちへの想いを語りはじめる。

戻ってきたユ部長を加え、会議を始めるソンシムたち。ユ部長やオ社長への誤解も解け、会議中に新たな商品の注文が入ると、次第に社長たちにも前向きな発言が増えてゆく。だがTM電子では、ファン次長から、チョンイル電子を買収させるよう圧力を受けるドジュンが、母親からの電話に心配かけないよう振る舞う姿があった。そんな中、社内で片っ端から掃除機の営業をかけていたユ部長は…。

ファン次長の手回しでソンウ実業に入社したジナ。ドジュンから労働契約の継承の話を持ち出されるも、チョンイル電子の社員では力不足だと応じる様子のないジナだが、僅かながらソンシムを騙したことを反省する姿勢を見せるのだった。一方、オ社長の病室を訪れたユ部長は、仕事に励むフィリップの様子を報告する。薄い意識の中、ユ部長の言葉が届いたオ社長は、静かに涙を流すのだった。

ジナを呼び出すも、裏切られた悲しみだけを打ち明けたソンシムは、すぐにその場から立ち去ってしまう。その頃、元妻により娘ナウンとの面会が閉ざされかけたソン次長は、一か月以内に養育費を増やすまで待ってほしいと、泣きながら元妻に約束するのだった。翌朝のチョンイル電子では、ゴミ箱めがけて社員証を投げ捨てたハ課長が、突如ソンシムたちにチョンイル電子を辞めると宣言する。

昨夜の電話で、翌日ドジュンに呼び出されたソンシムは、ソンウ実業の買収に応じるよう忠告される。どうにか掃除機を売り出そうと、掃除機の無料体験を提案するソンシム。するとユ部長は、商品価値のアピールになると賛成し、社員たちも同意するのだった。だがその夜、ジンシムを呼び出したソンシムは、浮かない表情だった。それというのも、心のどこかで買収に賛成する自分がいるようで…。

ソンシムには目もくれず、フィリップと面会させるよう訴えるジナに、かつてユ部長に教えられた通り、はっきりと代表の自分を通すよう言い渡したソンシム。尻尾を巻いて帰っていくジナに、ソンシムを見直す社員たち。一方、ジナに報告を受けたファン次長は、またもドジュンに怒りを募らせる。そんな中、掃除機の無料体験を経て、返品率を集計したソンシムたちは、思わぬ結果に驚きを隠せず…。

夜、ハンバーガー店を訪れたチェ班長。そこには、学校にも行かずバイトをする娘ソウンがおり、なりふり構わずソウンに注意するも、ソウンは聞く耳を持たなかった。翌日、マイマートでの掃除機の販売が決定し、様子を見に行くこととなったミョン代理とキム代理。だが掃除機は、売り場の端のほうにディスプレイされ、目立たずにいた。そんな中ミョン代理は、店内である光景を目にしてしまう。

内容証明を準備するTM電子に用心するよう、ソンシムたちに忠告するドジュン。だがそこへ、協力会社から立て続けに連絡が入り、部品の取り寄せを断られてしまうソンシム。その知らせを聞いた社員たちは、部品を提供してくれる会社を探そうと奮闘する。一方ハ課長は、チョンイル電子の下請け会社のイ部長が、チョンイル電子へ部品を出さないよう根回しする姿を捉えており…。

オ社長の協力により、台湾進出が決まったチョンイル電子は、中国語が話せるキム代理を出張させることとなった。チョンイル電子からの転職を考えるも、動き出したチョンイル電子を見過ごせくなったチェ班長は、チョンイル電子が立ち直るまで学費を待ってほしいと、泣きながらソウンに謝罪するのだった。その翌日、協力会社を訪れたソン次長は、パク社長の紹介で新たな部品会社を取り付ける。

チョンイル電子に力を尽くすドジュンに、チョンイル電子を妨害するのは、強い協力会社を育てるためだと語るムン常務。だが、その裏に隠された真の目的を悟ったドジュンは、ムン常務に辞表を叩きつけて、TM電子を退職してしまう。その足でチョンイル電子を訪れたドジュンは、これまでチョンイル電子に協力したのは、すべてTM電子のためだったと明かし、ソンシムたちに謝罪するのだった。

好調なチョンイル電子に、TM電子にある協力を依頼しようと企むジナ。一方、ソンシムたちがTM電子の内容証明に対応する中、駆けつけたドジュンは、弁護士事務所に相談すると協力を申し出る。だがその裏で、次の一手を打つファン次長が、ある人物をイ部長に紹介するのだった。少しずつだが、かつての活気を取り戻してゆくチョンイル電子。そんな中、チョンイル電子に戻ってきたオ社長だが…。

TM電子が出した新商品は、チョンイル電子の掃除機と酷似していた。だが、今まで通りにやろうと団結する社員たちを見て、チョンイル電子が生存できたのは、ソンシムの存在があったからだと実感するドジュン。その後も一致団結するチョンイル電子だが、宣伝活動や更なる開発に力を入れてゆくも、どうしてもTM電子との知名度の差は埋められず、次第にネット通販の返品も増えていってしまう。

ユーチューバー効果もあり、徐々に売り上げが回復するチョンイル電子は、皆で打ち上げを開催して大盛り上がりの様子。そんな中、ソンシムたちに謝罪したパク社長は、もう一度取引してほしいと頭を下げる。一方ドジュンは、ハ課長とともにファン次長の不正行為を問い詰める。パク社長らからも次々に裏切られ、形勢逆転してゆくTM電子。だが安心もつかの間、ユ部長の元に思わぬ知らせが…。

即位した光海君だったが、臨海君に謀反の疑いがかかる。兄を信じたい光海君は、重臣たちの反発を抑えるが…。