シン・ウヨは900年以上生きている九尾の狐である。玉に人間の精気を集めて、それが青く染まれば人間になれるという。ふだんは人間に紛れて生活をしていて、今は長く生きてきた経験を生かして作家として活動をしている。一方、イ・ダムは友人のト・ジェジンとチェ・スギョンと酒を飲んでいたが、ジェジンが飲み過ぎてウヨの車に吐いてしまう。友人の代わりに謝って許してもらったダムだが、転びそうになった瞬間にウヨの玉を飲み込んでしまい…

人間の体の中には玉を長く留めておけず、１年以内に取り出さないと死ぬかもしれないということをウヨから聞かされたダムは自暴自棄になる。ウヨは泥酔状態で帰ってきたダムを見て、このままでは玉のためにも良くないと考え契約書を作成する。一方、ソグァ大のモテ男、ケ・ソヌが復学。寅年の異性との接触を禁止されているダムは、ソヌを避けようとする。しかし、なぜかソヌはダムに興味を持ち接近してくる。

急にウヨに抱き締められたダムは、なぜそんなことをされたのかが分からず混乱する。一方、ウヨはダムの中にある玉をどうすれば青く染められるのか、先に人間になったヤン・ヘソンに相談する。すると人間は幸せな時にいいエネルギーが出るから、できるだけダムに優しくするようにとアドバイスされる。ヘソンの場合は人間の男と交際することで、相手を幸せな気分にさせたと聞き、ウヨもダムにつきあおうと言うが…

ソヌとのデートを無事に終えて帰宅したダム。嫌われるように振る舞ったつもりだったが、なぜかソヌから明日も会おうとメッセージが来てしまう。そして大学では恋人関係に関する授業があり、ペアになってデートをしてレポートを作成するという課題が出た。そこで、ダムはソヌとペアになってしまう。デート当日、ダムは生理痛で苦しんでいた。その姿を見たウヨは、ダムがデートに行かなくて済む方法を提案する。

最近のダムの様子を見ていて、ジェジンはダムがソヌのことを好きになったのだと勘違いする。スギョンがそれを否定するが、ジェジンは聞く耳を持たない。ダムとソヌをくっつけるために飲み会を開くと言い出したジェジンを止めるため、スギョンはダムには他に好きな人がいると言ってしまう。その話をダムから聞かされていなかったジェジンはひどく落ち込み、ダムに冷たく接するようになる。

自分にとってウヨは大切な人だと伝えたダム。それを聞いてウヨも、ダムが特別であり姪のような存在だと答える。その言葉を聞いてダムはショックを受ける。ダムからその話を聞いたスギョンは、かわいそうなダムに男を紹介してあげてほしいとジェジンに頼む。最初は乗り気ではなかったダムだが、結局紹介してもらうことに。ダムが紹介してもらった男とのデートでカフェに行くと、隣の席にウヨが座っていて…

繁華街殺人事件の３件目の事件が発生する。その被害者が自分と一緒に仕事をしていた出版社のチーム長だと知ったウヨは、警察署へ行き事件の資料を手に入れる。資料を見ると被害者は全員ウヨと関係のある女性たちであった。それを知ったウヨは、しばらくダムのそばにいることにする。一方、ダムはウヨから借りた本の中に、女性の肖像画が挟まっているのを見つける。その女性がウヨの初恋の人だと知り、ダムはショックを受ける。

ダムから玉を取り出し、自分に関する記憶を全て消したウヨ。しかし、なぜかダムの記憶は消えていなかった。ウヨが言い訳をすることもなく自分の前から消えてしまったため、二度と会えないのだろうと思っていたダム。そんなダムの前に、ウヨが教授として現れる。一方、ジェジンのところへ元カノのジナが会いにやって来る。止めるダムを無視して、ジェジンはジナに付いていってしまう。ジェジンとジナが言い争っていると、そこにヘソンが現れて…

飲み過ぎて転倒し、ヘソンの車のサイドミラーを壊してしまったジェジン。ヘソンには弁償しなくていいと言われたが、それでは申し訳ないので他の物で返すことにする。そんな中、ヘソンの車にウヨが乗っていたことをダムは不思議に思う。次はヘソンが玉を持っているのではないかと疑い始める。一方、ウヨはダムの発言を聞いて、記憶が消えていないことに気付く。そのことについてウヨはダムと話し合おうとするが…

ウヨは生まれて初めて飢えを感じて、ダムを危険にさらしてしまう。そのことをヘソンに相談し、いろいろな方法を試してみるが解決策が見つからない。結局、ウヨはダムから精気を奪わないようにするために、しばらく距離を置くことにする。ソグァ大では学園祭が開かれ、そこに山神が紛れ込んでいるのをウヨが見つける。山神はウヨに対して、人間は人間と結ばれるべきだと言い、ダムとソヌを赤い糸で結んでしまう。

デートをするためにウヨの家へ向かっている途中、ダムに弟のダンから電話がかかってくる。急いでダムが交番に向かうと、そこにはダンとソヌの妹のソウがおり、保護者としてソヌもやって来た。ソウとのトラブルでダンの弓が壊れてしまったため、ダムはバイトをすることに。そして面接を受けるが、そこはソヌの叔父の店だった。ソヌと一緒に働くことになったダムは、そのことを正直に話すためウヨの家に行くが…

キムチを漬けるためにダンが食材を注文したのだが、手違いがあって１日早く届いてしまう。ダンは練習試合があって帰ってこられないため、ダムは１人で漬けることに。それを知ったウヨは手伝いに行き、一緒にキムチを漬ける。そんな中、ダムは歴史雑誌を作るため、インタビューをしに１泊２日で出かけることになる。スギョンたちだけでなくソヌも参加するためウヨは心配する。そしてその夜、ダムはソヌから告白されて…

ダムは自分の代わりにウヨが他の人から精気を奪おうとしていたことを知り、ウヨに別れを告げる。しかし、ウヨがそんな行動を取ったのには理由があることをヘソンから聞かされる。それを聞いたダムはウヨに会いに行き、早く人間になるために玉を貸してほしいと頼むが、ダムを危険な目に遭わせたくないウヨはそれを拒否する。一方、ジェジンはヘソンとの関係で悩んでいた。それを聞いたダムはある作戦を実行するが…

山神と会って話をしたダム。ウヨが人間になるために本当に必要なものが何なのかを知ったダムは、ウヨと再び同居をすることに。ダムはウヨが人間になるために足りない部分は何なのかを探るために、先に人間になったヘソンと一緒に食事をして２人を比べてみるが、違いが見つからない。その帰り道、ウヨとダムが腕を組んで歩いているところを大学の同級生に目撃され、うわさが広まってしまう。

ウヨから玉がより青くなったと聞いたダムは、ウヨが人間に近づいていると思い喜ぶ。玉を青く染めるためにはウヨの人間性が重要なので、ダムは悪い発言や行動をせずにできるだけ善い行いをして過ごそうとウヨに提案する。そんな中、ウヨは道術がうまく使えなくなってしまう。そのことをヘソンに相談すると、人間になる前兆かもしれないと言われる。ウヨがダムにその話を伝えようとした瞬間、体にある変化が現れる。

自分の手が消えそうになるのを見て、道術が使えなくなり精気も感じなくなったのは、人間になる前兆ではなく消滅の前兆だったのだと気付いたウヨ。自分が消える姿をダムが見てしまったらショックを受けるだろうと思い、ダムに家に帰るよう伝える。急にウヨの態度が変わったように感じたダムは、ウヨが隠し事をしているのではないかと怪しむ。心配になったダムはウヨの家に向かうが、その途中でトラックにはねられそうになり…

ファヤン高校の人気者オ・ジナは、野球部のク・ヒョンタクと付き合っている。一方、１歳年下のイ・スンミンはジナに片思い中だ。ヒョンタクに約束をすっぽかされたジナは不機嫌になり、別れたいと言いだす。さらに「新しい彼氏がいる」と嘘をつき、ふいに目に入った掲示板の写真を指差す。それはスンミンの写真で…。

ジナに告白されたと思ったスンミンだったが、実のところは告白ではなく“契約恋愛”の提案だと知って、即座に断る。ジナは放課後までにヒョンタクに新しい彼氏を紹介することになっていた。ジナは恋愛契約書を作って再びスンミンを呼び出す。契約書を提示されたスンミンは、母との約束を思い出して迷う。

スンミンは、ヒョンタクの前でジナを彼女だと言い切った。父親から女心をつかむコツを教えてもらったスンミンは、早速実行に移す。ジナの好きな食べ物を差し入れし、自宅まで送ろうとする。最初はついてくるなと言ったジナだったが、ヒョンタクに疑われてはまずいため、互いのことをもっと知ろうと質問帳を用意する。

ジナは、親友のソン・ハンナとチュ・ミンジの３人でお茶している所にスンミンを呼び出す。スンミンは親友のオ・バウルも連れてくるが、ハンナは２人に冷たい視線を送る。その後ハンナを除いた男女４人はネットカフェへ。席を外したジナは、スンミンの意外な男らしさに触れてまんざらでもない気持ちになる。

ジナに突然キスされたスンミンは、それが本気のキスかどうかをジナに聞く。ジナが言葉に詰まっていると、スンミンはジナを避けるようになる。困ったジナはバウルに相談に乗ってもらうが…。健康体力測定の昼休み、スンミンはハンナと一緒にいた。スンミンは、体重を気にして絶食しているハンナの体調を気遣う。

ハンナはどんなに努力しても、ジナとのレベルの違いを実感するばかりで内心複雑な感情を抱いている。一方ジナは、最近自分の持ち物がなくなるのを不審に思っており、ロッカーにおかしな手紙が入っていることも…。そんなある日、スンミンとハンナがあるアーティストのサイン会に一緒に行くことになる。

ヒョンタクはジナに機嫌を直してもらうため、付き合っていた頃にはあげていなかった記念日のプレゼントをする。そこへサイン会に参加し終えたスンミンとハンナがやってくる。ヒョンタクがジナの腕をつかむ様子を見たスンミンは機嫌が悪くなり、ジナもハンナに嫉妬する。ジナは怒って１人で帰ることにするが…。

スンミンはジナを１人きりにさせたことを後悔していると、ヒョンタクから「もっとしっかりしろ」と言われてしまう。だが、ジナは自分を助けてくれたスンミンに感謝する。スンミンが一人暮らしのジナを送って帰ろうとした時、ジナはスンミンに、部屋に寄っていかないかと誘う。スンミンは緊張しながらジナの部屋へ入る。

ミンジの別荘に遊びに来たジナら３人組と、スンミン、バウル、ヒョンタク。ハンナは密かにスンミンに接近。しかし、スンミンがジナを最優先することにイライラを募らせるのだった。その夜６人は“耳打ちゲーム”で盛り上がるが、ジナはハンナがスンミンに気があるのではないかと思って不安になる。

ハンナがヒョンタクに、ジナとスンミンは契約恋愛だということをバラしてしまう。ヒョンタクは、ハンナもスンミンが好きなことを見抜き、タイミングを待とうと提案する。一方、ジナとハンナが所属する事務所が経営難に陥り、契約に反してハンナたちに金銭を要求してくる。ジナはハンナに辞めようと言うが…。

事務所の室長に「ジナを連れ戻してほしい」と言われたハンナは、ジナはもう親友ではないと言い切る。ヒョンタクは野球の試合で活躍して、ジナを再び振り向かせようとしている。その頃、ミンジと勉強していたバウルがスンミンの充電器を借りようとすると、カバンから恋愛契約書が出てくる。そこにはハンナもいて…。

ジナとスンミンは契約恋愛だという噂が広まり、ジナは誰の仕業でバレたのかと疑問に思う。その間にも校内には契約書のコピーが何枚も貼られ、ジナを誹謗中傷する投稿も増えていく。スンミンはハンナの嘘によりジナには会わずにいたが、ヒョンタクは野球の決勝直前、ジナのピンチを知って控え室を飛び出す。

突然始まったスンミンの校内放送に、全校生徒が耳を傾ける。スンミンの誠実な気持ちはジナだけでなく、放送を聞いている皆に伝わり、周囲はジナとスンミンを応援する雰囲気に包まれる。しかしその後、ハンナは学校に来なくなってしまう。ジナはハンナを呼び出し、また仲よくしようと提案するが…。

付き合って50日目、ジナとスンミンは朝から学校をサボることに。その日はハンナが久々に登校していた。ハンナはジナに、学校に復帰する条件を提示していたが、その条件を知ったヒョンタクは「脅迫ではないか？」と冗談っぽく言う。しかし嫉妬心でいっぱいのハンナは自分もスンミンにアピールすると主張する。