欠勤したスルギを案じてファンがスルギの家を訪れる。そして、子どもたちから送られてきた写真にユビンの姿を見つけ、スルギと共にユビンの元へと駆けつける。

朝鮮第9代王成宗（ソンジョン）の時代。奴婢のアモゲは、幼い息子のギルドンが人間離れした怪力の持ち主であることに気づく。

ギルドンの正体を隠すため、主人とは別に住まいを構える外居奴婢を目指すアモゲ。主人との交換条件を果たすべく開京に向かうも…。

アモゲは、主人であるチョ参奉とその妻パク氏から逃げ出すことを決意。ソブリのつてで刑房のオム・ジャチと会い…。

最愛の妻クモクを亡くしたアモゲは怒りに駆られ、チョ参奉を殺害。その姿を目撃したギルドンは衝撃を受けるが…。

パク氏はギルドンが怪力の持ち主だという噂を聞き、彼を1人で虎が出る山に向かわせる。ところが彼が無事に戻ってきたため…。

アモゲたちは明との密貿易で商才を発揮しはじめるが、役人たちの厳しい取り締まりに困惑。そこでオム・ジャチを呼び寄せ…。

12年後、ギルドンは女性を美しく変身させる小間物屋として全国を飛び回っていた。彼の噂を耳にした妓生のコンファはガリョンを使いに出し…。

ギルドンは “匿禍里の親方”となったアモゲの身を案じ、一緒に農業をして暮らそうと父に持ちかける。

下女を殺したという濡れ衣を着せられて投獄されるアモゲ。さらに、パク氏の密告により、12年前の主人殺しまでチュンウォン君に知られてしまう。

ギルドンは矢の刺さった体でオリニを捜し回り、コンファのいる妓房に辿り着く。妓生たちに怪しまれたギルドンはガリョンに殴られて倒れ…。

コンファの過去を知ったギルドンは、全てを受け入れ彼女と愛を交わす。一方、王宮では成宗が亡くなり、世子であるユンが第10代王燕山君として即位した。

コンファは2カ月が過ぎてもギルドンから連絡のないことに傷つき、掌楽院に入り燕山君に近づこうと決意。

ギルドンの兄、ギリョンは両班になりすまして生きていた。ソン・ドファンに連れられて書院を訪れた彼は儒生のジョンハクと出会い…。

ガリョンが無事に数珠を取り戻し、ギルドンは畳み掛けるようにテハクを拉致。チュンウォン君への復讐に力を貸すよう脅しをかける。

ある儒生の処罰に関して燕山君は強硬な姿勢をとるが、それを不服とする儒生たちが座り込みを続行。燕山君は王として自分が認められていないことに苦悩する。

見事な舞を披露したコンファは燕山君に名を聞かれ、ノクスと名乗る。燕山君を微笑ませ、髪飾りまで授かったノクスは彼の心をつかんだと確信するが…。

チュンウォン君の悪い噂を流し、燕山君の耳に届けることに成功したギルドン。だが、想像していたお咎めはチュンウォン君に与えられなかった。

史草に記された無礼な内容に怒りを露わにする燕山君。記録した者を尋問にかけるが、反逆罪に関して決定的な証拠を得られずにいた。

イ・ジョンスの証言によって捕らえられたチュンウォン君は、王族にもかかわらず尋問場に引き出される。

復讐を果たしたアモゲとギルドンの仲間たちは晴れて匿禍里へ戻り、家族として“ホン”の姓を名乗り始める。

アモゲの弔いの最中にテハクから奇襲を受けたギルドン。ガリョンを連れ去られそうになり、夢中で怪力を振り回し撃退する。

流刑地のチュンウォン君はパク氏からドファンを紹介され、ギルドン一味への復讐心を明かす。一方、ギリョンは戊午の年の褒美として…。

ギルドンは禁酒令で得た大金をキム尚伝へ献上し、着実に地盤を固めていた。だが、キム尚伝や匿禍里の神木を授けた巫女からの言葉を受け…。

ギルドンはガリョンに告白されるも、ならず者の自分と一緒になっては不幸になると思い断る。それでも一途な愛を向けてくれる彼女にギルドンは思わずキスをする。

ギルドンの前に姿を現わしたチュンウォン君。ギルドンは彼の質素な生活を見て、背後に何者かがいるはずだと確信する。

ノクスは悲憤に駆られた燕山君を慰め、2人はキスを交わす。その後、燕山君は取り調べを受けているキムを釈放し、ギルドンが思い描いた通りの結果となった。

仲間たちに救出されたギルドンは、チュンウォン君が持っていた書物の行録（ヘンノク）にオリニの名前があることを確認し、妹を探す旅に出ることを決意。

ギルドンらは守貴単たちの悪行を見過ごせず、１人ずつ懲らしめていく。一方、ギリョンは盗賊のホン一味が現れた地域の共通点に気づき…。

各地の捜査網を巧みに掻い潜るギルドンら一行。通りかかった街では女真族の襲撃を追い払い、ますます英雄として祭り上げられる。