チェリンとの関係を暴露するとジェサンに脅されたウニョクは、チェリンを守るために、やむを得ずジェサンに従い、彼の元に留まることに。そしてジェサンは、ムン会長にはチェリンとウニョクの関係を秘密にし、自力でパシフィック社を吸収すると誓う。その頃、チェリンはヒョンスクを訪ね、素知らぬふりをして幼いスアの写真を見せ、反応をうかがう。ヒョンスクのただならぬ表情を目にしたチェリンは、ヨンジュがスアだと確信する。

ピルドゥから、実母と信じてきたヒョンスクに、20年前に誘拐されたことを聞き、衝撃を受けるヨンジュ。結局、飛行機に乗れなかったヨンジュは、一人さまよう。そんな状況を知らないヒョンスクは、ヨンジュと連絡が取れず心配する。一方、中国市場最大の化粧品会社である白領社から全権を委任され、パシフィック社を揺さぶるジェサン。パシフィック社の中国進出を成功させたいチェリンは、やむなくジェサンに契約を申し込む。

ヨンジュはヘランの前で、思い出の歌を口ずさみ、ヘランを「お母さん」と呼ぶ。自分が教えた歌を歌うヨンジュを、スアだと確信するヘラン。その様子を見ていたチェリンは、追い詰められ、とうとう熱を出す。寝込んだチェリンに、キム室長は意味深長な言葉を投げかける。今やパシフィック社の大株主であるチェリンを追い出すものはいないと…。一方、ヨンジュに去られてしまったヒョンスクは、自分の犯した罪を後悔し、錯乱状態に陥る。

チェリンは、ヨンジュが戻った家族団らんの場で、20年間ミン家の娘として生きてきたことをヨンジュに見せつけようとするが、血縁者同士の話には入れず、疎外感を感じる。その頃へグムは、ヨンジュの経歴ではパシフィック社を任せるのは難しいと頭を悩ませていた。しかし、へグムに専務の座を要求するヨンジュ。社員からの人望の厚いチェリンを専務から外すのは、決定的な理由がない限り難しいと言うへグムに、ヨンジュはある提案をする。

ヨンジュがスアだったことを知り、強い衝撃を受けるウニョク。さらにヨンジュは、誘拐された時に自分を誘い出したのは、ピルドゥではなかった気がするとつぶやく。それを聞いたウニョクは、遠い過去に、ピルドゥから離れたいあまり、しでかしてしまった過ちを思い出して苦しむ。そんな中、へグムは、昔握りつぶしたはずの記事が、今頃になってチェリンを手助けするかのように出てきたことが気にかかり、キム室長に調べさせるが…。

ヨンジュがミン家の実子であることを知りながら、チェリンがそれを隠していたことがヘランやジュンシクにばれてしまう。ヘランはチェリンを強い口調で責め立て、チェリンは「スアが戻って来たら追い出されると思った」とジュンシクに涙ながらに訴えるが、もはやジュンシクも耳を貸さない。すっかり孤立してしまったチェリンは、罪を償うため持ち株をヨンジュに譲る決心をする。それでも怒りが収まらないヘランは、チェリンを家から追い出す。

ウニョクがピルドゥの息子だと知り、ミン家の人々はウニョクをヨンジュから遠ざけようとする。ヨンジュはパシフィック社の専務になり、チェリンは化粧品の訪問販売の仕事をすることに。さらにチェリンは、ヨンジュの差し金でクレーマーを訪問させられるが、難なく営業の仕事をこなしていく。しかし、ウニョクがへグムによって監禁されると、ついにチェリンも我慢ならなくなり、彼を助けるために、ミン家から籍を抜いてほしいと懇願する。

キム室長が、チェリンの実母のことを知っていると言い出し、チェリンは実母の存在が気になり始める。ウニョクにその話をしているうちに、チェリンの専務解任を阻止する手助けをしたのはキム室長であることが明らかになる。キム室長から母の名前はキム・ソネだと教わったチェリンは、幼い頃育った施設を訪ねるが、手がかりがほとんどなく落胆するのだった。一方、ヨンジュは誤って発注した大量の原料を破棄しようと企てていて…。

母親のことが気になってミン家までやってきたチェリン。そこへキム室長が現れ、おとなしくしていなければウニョクが痛い目に遭うだろうと脅す。その頃ウニョクは、危険を顧みず、キム室長のことを調査していた。そしてキム室長が昔、養子に入った家のことを突き止め、息をのむのだった。一方、チェリンは、キム室長にある疑惑を抱き始める。そこで、キム室長が普段からヘランにのませている漢方薬の成分分析を、専門家に依頼する。

キム室長は、とうとうウニョクを監禁し、チェリンを呼び出す。そしてウニョクの様子を見せて脅し、思い通りにチェリンを操ろうとする。しかし、ウニョクを信じて毅然とした態度でつっぱねるチェリン。その頃、ヘランにキム・ソネの話を聞いたへグムは、チェ菩薩の元へ。キム室長と２人きりで家に残ったヘランは、へグムがチェ菩薩の言いなりになっているのも変だ、と、キム室長に本名で話しかける。するとキム室長は、ヘランを押さえつけ…。

パシフィック社がテサン財閥に再び吸収合併されそうになり、へグムまでもがチェリンに跪いて、危機から救ってほしいとすがる。チェリンとウニョクは、ジェサンの前妻も実家の企業をテサン財閥に陥れられていたことに目を付け、その証拠が残されているペン型録音機の行方を追う。一方、へグムが１人でいる時を狙ってキム室長がミン家へやって来る。キム室長がへグムに掴みかかり、一緒に死のうとしたところに、警察が駆け付ける。

チェリンは、テサン側を追い込む証拠を見つけた途端、檻の中に閉じ込められてしまう。しかし、チェリンの危機を察したウニョクは、大がかりな脱出計画を立て、すぐにチェリンを救出する。そしてチェリンが握った証拠のおかげで、パシフィック社は吸収合併を逃れたものの、ジュンシクは社長の座を降りると宣言。会議で次期社長にチェリンを推薦するが、へグムは大反対し、役員たちの前で大暴れする。すると、そこへヨンジュが現れ…。

大恋愛の末に結婚したドフンとスジン。しかし製菓会社に勤めるドフンも、キャラクターデザイナーのスジンも、それぞれの仕事では成功するものの、肝心な２人の仲はいつしか倦怠期に陥っていた。ある日、スジンが産婦人科の診察を予約していたことを知ったドフンは…。

スジンはドフンとケンカをして実家に戻っていたが、結婚記念日にドフンから届いた“ディナーを予約した”というメールに機嫌を直し、現地に向かう。翌日、子供を作ろうと話すスジン。しかし病気のことを隠しているドフンは、子供は要らないと断言してしまう。

スジンは離婚を二度経験している友人のミギョンから、賢く離婚するためにドフンに浮気をさせることを勧められる。話をしていくうちに、ある奇抜な方法を考え出した２人。その方法とは、特殊メークで別人に成り済まし、ドフンを誘惑するという奇想天外な作戦だった。

ブライアンとイェリムの力を借りて、チャ・ユジョンという別人に成り済まし、道ばたでわざとドフンとすれ違うスジン。ところが、突然訪ねてきたスジンの母のせいで作戦は失敗。別居している状況を全く知らない母親の前で、スジンとドフンは同じ部屋で寝るしかなく…。

スジンはドフンが自分以外の女に興味を持つことに複雑な気持ちになりながらも、ユジョンに成り済まし、計画を進めていく。一方、空港で初恋の相手ナウンと偶然再会したブライアンは、イェリムとの大事な約束をすっぽかし、ナウンとの時間を過ごす。

ユジョンに成り済ましたスジンはドフンと２人で釣りをしに島へ行くが、帰りの船に乗り遅れてしまう。その夜、ドフンの初恋話を聞かされ、思わず胸が熱くなるスジン。翌日、ドフンは教会の告解室で病気の苦しみを告白する。そこに偶然居合わせた親友のハンソが聞いてしまう。

スジンは不倫の証拠を作るため、ユジョンの姿でドフンとホテルで一夜を過ごす。あっさり浮気をしたドフンに怒りがこみ上げてくるスジン。そんな中、ドフンはスジンを呼び出し豪華な食事をごちそうし、高価なバッグをプレゼントする。戸惑うスジンにドフンはあることを告げる。

離婚後に妊娠を知ったスジン。ためらいながらもドフンに打ち明けるが、ドフンからは冷たい返事が返ってくる。そして５年後、ドフンはヘルパーの介護を受けながら独りで暮らしていた。そんな中、スジンは娘のアラムの入園式の帰り道、ドフンとすれ違うのだが…。

ハンソの妻のスアは、迷子になっていたドフンを連れ帰ろうとするが、目を離した隙にドフンはまたいなくなってしまう。やっと捜し出したドフンの手には、スジンの好物が詰まった紙袋が。そんなある日、アラムのために作ったチョコを試食していたドフンは…。

スジンはアラムとギョンフンと共に、キャンプ場で楽しいひとときを過ごす。一方、ドフンはアラムと奇跡的に出会った感動を忘れまいと、映像に記録を残す。そんな中、入園式にアラムを捜す男性が現れ騒ぎになっていたことを人づてに聞いたスジンはドフンじゃないかと不安になる。

病気が進行し、身の回りの整理を始めるドフン。ハンソと共に施設の見学に行ったドフンは、自らが練ったハンソとスアのウエディングプランをハンソに渡す。一方、ブライアンはイェリムと再契約できると期待で胸を躍らせる。そこにイェリムの婚約者が現れる。

ハンソとスアの結婚式が終わる頃にようやく現れたドフン。しかしスジンの前でいきなり動転してしまったドフンは、慌ててその場から去っていく。スジンはドフンの怪しい行動を不審に思うが理由が分からず…。数日後、劇場でばったり出会ったドフンはスジンに近寄り…。

ドフンはチョコの企画案の件で元同僚のソ代理と会うのだが、途中で体の異変を感じる。慌ててその場を離れて家に戻ったドフンは、ハンソの結婚式が終わっていたことをヘルパーから聞かされる。そして過去の映像を確認すると、そこには家を訪ねてきたスジンの姿があった。

ドフンの家を訪ねたスジンは傷心のまま帰路につくが、途中で思い直してドフンのもとへ引き返す。するとドフンは家の中で意識を失い倒れていた。ドフンの入院が決まり、独りでドフンの家に戻ったスジン。そこにはドフンのアラムへの思いがあふれるほど詰まっていて…。

テレビ電話に映ったドフンを見たスジンの母は、娘とドフンが復縁するのではないかと期待を膨らます。しかしドフンに会いに行ったスジンの母は、変わり果てたドフンの姿にショックを受ける。そんな中、スジンは寂しく施設にいるドフンを家に連れて帰ろうと心に決める。

家に戻ったドフンに一生懸命尽くすスジン。スジンの弟のスチョルもドフンを優しくサポートする。その一方で娘の苦労を見ていられないスジンの母は、ドフンにアメリカで治療を受けるようにと勧める。だがいくら母親が説得しても、スジンの気持ちに迷いはなく…。

共に暮らし始めたドフンとスジンとアラム。家族や友人たちと過ごすひとときは幸せそのものだったが、ドフンの病は着々と進行していた。そしてドフンとの日常は良いことばかりではなく、とうとうアラムは自分の家に帰ると言いだし、スジンはアラムを連れて帰ることに。

ある日ブライアンは、ドフンと家族の日常を映像に残すのはどうかとスジンに提案する。アラムへの特別な贈り物になると考えたドフンも賛成し、ブライアンはカメラを回し始める。そんな中、ハンソはドフンの作ったチョコと全く同じ物が店で売り出されていることを知り…。