ホテルでヘナを診察中に事情を察したジノンは、スジンに行き場がないなら自分の家に来てもいいと言うが、スジンはヨンシンの家のそばで理髪店を経営しているホンヒの所へ行く。ヘナはホンヒに懐き屋上の部屋を借りて住むようになった。ある日、ヘナがホンヒの持っていた鍵で理髪店の奥にある金庫を開けると、そこには思わぬ物が入っていた。屋上の部屋でそれを見たスジンは、言葉を失い階下のホンヒの所へ行くが…。

理髪店のホンヒはスジンの実母だった。ホンヒは昔のヨンシンのドキュメンタリー番組を見てスジンの居場所を知り、近くに住んでいたのだ。ホンヒが実母だと知ったスジンは、怒りをあらわにしてカップを割り手をケガしてしまう。ヘナを連れて理髪店を出たスジンは、ジノンの家で治療をしてもらった。翌日、公園で１人でスジンを待っていたヘナは、偶然スジンの妹ヒョンジンに会ってしまう。こうして家族に「スジンに子どもがいる」と知られてしまった。

ホンヒがスジンの実母だと知ったヨンシンは怒りのあまりホンヒを殴り、そのまま倒れてしまった。死期が近いヨンシンは、最後までスジンの唯一の母親として死にたいと願い、ホンヒを引っ越しさせることに決めた。それを知ったスジンは、実母のことは考えたくもないから放っておいてくれと頼む。そしてその代わりスジンとヘナはヨンシンの家にしばらく住むことになった。ある晩、スジンは街にあるマリア像を見て子どものころのことを思い出す。

ヒョンジンはスジンの子が行方不明になっているヘナだという事実をムリョンで知り衝撃を受ける。またイジンも家族関係証明書を取り、ヘナがスジンの籍には入っていないということを知ってスジンを問いただした。スジンは家族に迷惑をかけることはできないと思い、できるだけ早くアイスランドにヘナと発つ準備を進める。出発する前にホンヒに会い、幼いころ海辺にいたホンヒが男から虐待を受けて傷だらけだった姿を思い出したと告げると、ホンヒは驚くべき事実をスジンに告白した。

ジャヨンがヨンシンの家に来たことでヘナがスジンの子どもではないということが家族に知られた。ジャヨンを見たヘナはすぐにホンヒの所に向かうが、そこにはスジンもいた。どうにかしてジャヨンはヘナと一緒に帰ろうとするが、ヘナは隠れて出てこない。今まで母親から受けた傷の数々を思い出したヘナは、ジャヨンと一緒に行こうとしなかった。スジンの家族は今後どうすべきか話し合い、ヨンシンは養子縁組みを破棄することで、スジンを遠くに送ろうと決心する。

ヘナはスジンの元を離れジャヨンの所に戻る決心をし、早朝に置き手紙をして来た道を戻ることにした。ヘナがいないことに気付いたスジンはジノンの助けを借り清凉里駅に向かった。ヘナは１人でも怪しまれないよう工夫を凝らしながら清凉里駅に来てムリョン行きの切符を買おうとしていた。しかしヘナを捜していたのはスジンだけではなかった。ソラクが一足先に駅にいるヘナを見つけて近づいていたのだ。

ホンヒの引っ越し先である海辺の街にスジンとヘナも来て、そこから船で外国に出ようと準備を進めていた。しかしその晩、ヘナはソラクに誘拐されてしまう。それに気付いたスジンは慌ててホンヒの車で追いかけるが事故を起こしてしまった。そのころソラクはヘナを連れて愛の家に来ていた。ソラクはジャヨンを巻き込み、身代金を払わないとヘナを殺すと言ってヨンシンとスジンを脅迫したのだ。スジンはソラクとヘナが愛の家にいると知り、ジノンの助けを借りて急いでそこへ向かう。

スジンが１人で愛の家に入っていくと、そこに縛りつけられたヘナがいた。スジンは希望の５億ウォンを払うからヘナを返してくれとソラクに頼むが、ソラクはヘナを殺し、その様子をスジンに見せてやると言う。スジンはヘナを殺そうとするソラクの気を引こうと話しかけるが、逆上したソラクがスジンの首を締め上げた。その瞬間、裏から入ってきたジノンが後ろからソラクを殴った。そこへ警察が来てかろうじて３人は逃げ出す。警察はソラクを追うがソラクはそこに火をつけた。

スジンとヘナは南怡島へ向かう。警察が公開捜査を始めたため、テレビや看板などにスジンとヘナの顔が映り目撃情報を募っていた。密航船に乗るべきだが、ヘナの目の前で警察に捕まることを恐れてスジンは実行に移せなかった。しかし南怡島で会った男性と話す中で、たとえ捕まっても最後までヘナの手を離さないことを心に決め、密航を実行する決心をする。一方、ソラクが自殺を図ったためジャヨンも警察に捕らえられたが、全くヘナの心配をしない様子に若い刑事ギョンソクはいらだちを覚えていた。

密航船に乗る直前にスジンは警察に捕らえられ、ヘナと離れ離れになってしまう。ヘナは一時児童保護所に入り子どもたちと楽しく過ごしているように見えた。ヨンシンの病状は決してよくなかったがスジンのためジャヨンの裁判で証言し、その最中に倒れてしまう。またヘナは自分がゴミ袋に入れられ、母親に捨てられた日のことを証言した。これによりジャヨンに実刑が下る。スジンの裁判も行われた。証言台に立つ人々は、スジンが純粋な母親の心でヘナと逃げようとしていたことを証言する。

ヨンシンは退院して家で死ぬことを選び延命治療をしないことに決めた。ある日、花壇の手入れをしていたヒョンジンは古い缶を発見する。そこにはイジンを養子として受け入れた時の書類と古いビデオテープが入っていた。ヒョンジンがそのビデオを見ていた時イジンが部屋に入ってきて自分が実の娘ではなかったと知ってしまう。そのあとヨンシンはヒョンジンにも自分が実の母でないこと、実の両親について伝えようとする。その晩ヨンシンは家族と楽しく夕食をするが、それが最後の食事のつもりだった。

ヘナの顔を見て抱き締めることができたヨンシンは、この世に別れを告げた。葬儀を終えたスジンはヘナを保護所に送り届け、これで２人の関係は終わるかに思われた。２年の執行猶予が終わるころ、スジンはアイスランドに行けることになったがヘナのことを思い踏み出せないでいた。ちょうどそのころヘナはグループホームから別の家庭に養子に出されることになる。しかしヘナの表情は暗かった。そこでスジンはヘナを養子として迎え入れる決心をするがグループホームの母親の同意が得られず悩んでいた。

成績優秀だったナラは父に言われるまま公務員を目指す大学生。仲良しで幼なじみのウリは、映画監督を目指している。

ナラは、自分の誕生日が母の命日であることで父に対して申し訳ない思いを抱いていた。一方、ジェイはハン先生を訪ねるがハン先生はジェイを避けていた。

酔っ払ったウリを迎えに行ったナラは、おぶって帰る途中公園でウリにキスされる。翌朝、何事も無かったかのようにやって来たウリだが、ナラはますます意識してしまう。

コンビニで助監督を見かけたナラ。ウリが心配で後をつけるが向かった先は映画館ではなくなんと草むら。

ウリに告白するイベント準備のためにマジック学校の門をたたいたナラ。さらにジェイ、ジュン、ソンもそれぞれの目的でマジック学校に集まってくる。

ウリから映画のシナリオを見せられたナラ。撮影のために貯金を使うと話すウリは、ナラもいつか夢中になれる仕事に出会えるはずだと語る。

アフリカでの奉仕活動のため病院を辞めようとしたジュンは、患者のミレが３週間後に手術を受けることを知る。

授業中、理論づくめのソンにハン先生は辟易する。イスルもタロット占いがウソだと言われソンと言い合いになる。

マジシャンとしての哲学が正反対のジェイとハン先生。授業中も顔を合わせればことごとく衝突してしまう。

ジョンマンの手伝いでマジックを披露したナラ。ジョンマンと意気投合し、酔っ払ったナラの代わりにジョンマンが電話に出たことで父にマジックを習っていることがバレる。

マジック学校をやめようと学校を訪れたソンは、イスルの踊る姿を見てすっかり魅了される。一方、父にマジックを習うことを反対され落ち込むナラの元に…。

病院を辞めたジュンは、ミレの手術が終わるまでそばにいると決める。そんなジュンを同期のセラは送別会に誘う。

送別会の代金を払う羽目になったジュン。レジで途方に暮れてるところに偶然ジェイが現れる。代金を肩代わりし話を聞いたジェイは、ジュンをホテルに連れていく。

イスルが気になって仕方がないソン。初めての感情にとまどいつつも自分の気持ちを素直に伝えたソンに、イスルは友達から始めようと話す。

マジックのような能力を持つソンにイスルは驚くが、その反面純粋で感情豊かなソンに引かれていく。

ミレの祖父が病院の理事長だと知ったセラは、ミレと仲のいいジュンに取り入ろうとホテルに会いにくる。

ジェイは、ハン先生に兄ケイと同じ水中脱出マジックをやると話す。ケイの失敗を知るハン先生は、やめるよう説得するがジェイは聞き入れない。

会見を開いたジェイは、水中脱出マジックに挑戦すると宣言する。一方、心の揺れていたソンはロシア行きをやめ、新しい研究を始めることを決める。