ソジョンが残した言葉の意味に気づいたチャノンとドニョク。２人は犯人のアジトに乗り込むが、青少年指導委員長のチョ・ピョンソプに捕まってしまう。さらにはセユンまで人質にとられ、八方塞がりになってしまう。

ＭＩＴＨＲＡの正体がいじめられっ子のアン・ソンドだったと分かり、ドニョクは激怒する。ソンドは、自分がいじめられていても、見て見ぬふりをする周囲のことが許せず、友情を壊すためにやったことだと告白するのだが…。

ペリカン電子の開発チームに勤めるプログラマー、ソ・ジソンは恋人の歯科医、パン・ジョンハンとの結婚を間近に控え、充実した日々を送っていた。ある日、ジソンはみずからが開発を進めていたＡＩ冷蔵庫チャンゴを、うまく開発が進まないストレスから蹴ってしまう。煙を上げるチャンゴに驚くジソンは慌てて消防を呼び、消火器の扱いに苦戦していると、そこへ通報を受けた消防士のチョン・グッキが現れ…。

ボヤの後、復旧したチャンゴは社内外から勝手に個人情報を収集し、ジソンの周囲に潜むダメ男たちの正体を暴き始める。同僚や上司に昨夜の行動を尋ね、チャンゴの収集したデータが正しいか確かめるジソン。友人のムン・イェスルから恋人に投資するからお金を貸してほしいと言われ、騙されていると説得するが聞く耳を持たない。チャンゴの出したデータを見るとその恋人は思ったとおり、お金が目当てのようで…。

ジョンハンが自分の下着姿を盗撮し仲間と写真をシェアしていたことを知ったジソンは、ジョンハンに別れを告げる。ジョンハンを呼び出し写真を撮ると、自分の写真が流出したらあなたの写真も流出させると脅すジソン。７年付き合った恋人との別れに荒れるジソンは、チャンゴを削除しようとするが…。一方クジラ洞の消防士グッキは、ペリカン電子のボヤ騒ぎの際に出会ったジソンと行きつけの食堂で再会する。

ジョンハンはジソンに復縁を求めるが、ますますジソンの怒りを買い、事態を見かねたジョンハンの母親はジソンをなだめるための席を設ける。ジソンの母親も呼ばれた席で盗撮されていたと話し結婚は破談に。仕事も手につかず、友人たちに慰められ飲む日々が続いていた。そんなある日、友人たちと飲んだ帰りにパトロール中のグッキに声をかけられたジソンは、翌朝携帯が誰かのものと入れ代わっていることに気づき…。

社内の匿名SNS“松の森”で社長の愛人説がささやかれているファン・ガウル次長が開発チームに加わる。“松の森”には私的な情報まで載せられていて、ジソンは繋がりを疑われるのではとチャンゴのバグについて報告できずにいた。一方のグッキは、携帯が入れ代わった後、出動先のモーテルでジソンの携帯にかかってきたジョンハンからの着信に出たことにより、ジョンハンに誤解を与えてしまう。

“松の森”にジソンが浮気相手の子をみごもり破談したというデマが書き込まれる。好奇の目にさらされ悩むジソンだったが、近所で偶然グッキと会い、話すうちに元気を取り戻す。一方イェスルは、消毒作業中に声をかけてきた歯科医に虫歯の治療を頼むが、治療を続けるように言われてしまう。ジソンの同期で出世頭のチェガル・スウォン課長はロボット掃除機のケインをプレゼン中、ジソンにアシストを頼み…。

暴走したケインに秘密を暴露されたスウォンは開発チームを去り、ガウルはケインの内臓チップを人知れず破棄する。消防士が使うサーモカメラを開発することになったジソンは仕事でもグッキと顔を合わせる機会が増える。いまだにジソンを諦めきれないジョンハンはジソンの家に忍び込もうとするが窓枠に体が挟まり動けなくなってしまう。気付いたジソンが通報すると、そこへ通報を受けたグッキが駆けつけ…。

窓枠に挟まったジョンハンはグッキたちに救助されている最中もジソンに復縁を求めるが、ジソンはそんなジョンハンの態度に愛想を尽かし声を荒げて言い返す。そんな２人の様子を側で見ていたグッキは、ジョンハンを帰した後ジソンに、なにかあれば自分に連絡するように言う。ジソンは翌日、誕生日の母親に会いに行き、母親に恋人がいることを知る。年が離れているという相手の素性が気になり、チャンゴを使うが…。

ジソンの家で作業中に後ろ姿の写真を撮られたグッキが怒り、２人の間に気まずいムードが漂い始める。グッキのことで思い悩む中、母親から電話で恋人と別れようと思うと言われたジソンは、チャンゴの出したデータを思い出し占い師から聞いたと言って別れないよう説得する。夫と共に不妊治療を受けるジソンの元同僚、タク・キヒョンは夫のキム・サンシクが薬やサプリメントを飲まず、車に隠していたことを知り…。

消防署の訓練場でサーモカメラのテストが行われ、グッキの上司で兄貴分のカム・オジュンは施設内に残っているグッキとジソンに気づかず施錠してしまう。閉じ込められたと気付いた２人だが、ジソンの携帯は電源が切れており、グッキは訓練中は携帯を持ち歩かないため、誰とも連絡がとれず途方に暮れる。一方でイェスルはクズを自称する歯科医のハン・ユジンをデートの最中に見極めようとするが…。

テピョンはジュニョンの家の近くにいたドギョンに殴りかかる。ジュニョンはテピョンを安心させるため、彼の家に泊まることに。一方、ジュニが行方不明になった事を伝えにパク記者とオ・イェジ記者が中央署を訪れる。皆がドギョンとの関連を疑っている最中、ジュニョンの元にドギョン本人から、自首をすると連絡が来て…。

ミジンと本物のドギョンを殺したことをヒョヌが認めたことで、彼の自宅を家宅捜査することになった強力1チーム。地下で監禁の痕跡を発見するが、そこにジュニやヒョンスの姿はなかった。テピョンは取り調べ中のヒョヌに彼らの居場所を聞き出そうとするが、ヒョヌから死の瞬間は変わったかと逆に聞き返されてしまい…。

ヒョヌを道連れに車を爆破させたことで重傷を負い、病院に搬送されたテピョン。ジュニョンは予兆に気づけなかった自分を責める。奇跡的に一命を取り留めたテピョンは昏睡状態の中で生死の境を彷徨いながら、死んだペク先生と出会う。一方、ヒョヌは顔にひどい火傷を負うも生き残り、別荘の管理人を人質に取るが…。

別荘の管理人を人質に取って自宅に戻ったヒョヌ。そこへジュニョンとハン・ドンウチーム長が捜査のために訪れる。ヒョヌは彼らに見つからないよう地下で息を潜めるが、管理人を黙らせようとした際に誤って殺害してしまう。そんな中、ジュニョンはヒョヌの母親を利用して、ピルトゥの葬儀に彼を呼び寄せようと計画するが…。

意識を取り戻すやいなや、ヒョヌを殺害しようとした容疑で警察から事情聴取を受けることになったテピョン。捜査員全員の死が見えなくなってしまった彼は、自分のせいで全員が死ぬのではないかという不安に苛まれていた。ジュニョンはテピョンの面会に行き、彼がナム元係長に宛てて書いた手紙によって爆弾テロの詳細を把握するが…。

オ記者を拉致したヒョヌは、彼女を利用してパク記者から爆弾製造者の情報を入手。一方、ジュニョンはテピョンの自宅に泊まることに。ジュニョンと一夜をともにして想いを確かめ合ったテピョンは、彼女や強力1チームの捜査員たちを守り抜こうと改めて心に誓う。そんな中、ヒョヌは爆弾製造者にコンタクトをとって…。

爆弾製造者を現行犯逮捕した強力1チーム。その間、中央署でジュニの身柄を保護していたが、彼はヒョヌの罠に嵌ってオ記者とともに人質に取られてしまう。テピョンはジュニの死も見えなくなり、大きな不安に襲われる。そんな中、ヒョヌはジュニョンに、ジュニを助けたければ1人で待ち合わせ場所に来いと連絡するが…。

テピョンは、中央署を訪れたヒョヌの母から日記帳を手渡される。日記帳にはヒョヌがずっと抱いてきた苦悩や葛藤が綴られていた。一方、不安を抱くテピョンを励まそうとする捜査員たち。ジュニョンは、1度も映画館に行ったことのない彼のためにホームシアターを用意して幸せな時間を過ごすが、ヒョヌからメールが届いて…。

テピョンや強力1チームの捜査員たちが見守る中、1人でヒョヌの元へと向かったジュニョン。廃工場でジュニョンと対面したヒョヌは、彼女が自分に平気で嘘をついたことに対して激しく怒りをぶつける。ジュニョンはヒョヌに銃口を向け、爆弾の解除コードを聞き出そうとするが、彼に隙を突かれて薬を注射されてしまい…。

爆弾チョッキを着せられ、ハナ日報に送り込まれたジュニ。ヒョヌと彼を追って来たテピョンも現場に到着する。エレベーターでパク記者と偶然乗り合わせたヒョヌは、彼をメスで襲撃。パク記者は大怪我を負うが、テピョンにすぐ発見され一命を取り留める。やがてテピョンが20年前に見た光景と同じく、ヒョヌが屋上に現れて…。

テピョンがどれほど懇願してもジュニョンの居場所を明かそうとしないヒョヌ。強力1チームは携帯電話の位置情報からジュニョンの監禁場所を割り出そうとするも苦戦する。そんな中、テピョンはヒョヌがジュニョンを棺桶に閉じ込めた理由を探るため、同じ手口を使った連続殺人犯のヒョンスと面会させることを思いつくが…。

一連の事件の裁判で、ヒョヌは無期懲役、テピョンには懲役4年、執行猶予5年の判決が下る。事件以来、意識が戻らないジュニョンに手紙を送り続けるテピョン。やがて目覚めた彼女はテピョンの気持ちを知り、2人の愛はさらに深まっていく。その後、刑期を終えたテピョンは、ヒョヌに面会して彼女が目覚めたことを報告するが…。

もう一つの世界のヨンランが殺された。ドウォンがヨンランの息子ソンウクを調べ始めると、もう一つの世界のソンウクは母の金で放蕩する人物とわかる。一方、世界を移動したもう１人のドウォンは、今いる世界で父がひき逃げされ亡くなっていたことを調べ、12年前、自分の世界で父をはねそうになった車こそが真犯人につながると確信する。

ソンウクの持ち物の中から事件の証拠品が見つかり、連続拉致殺人事件の容疑者として指名手配された。同時に、12年前にミスクがドウォンの父ジェチョルを誤認逮捕したと非難が集まる。ソギョンはドウォンに黙って単独で捜索に向かい、潜んでいたソンウクと対峙。父を殺した真犯人として怒りをぶつけ、ソンウクに向けて発砲するが……。

追い込まれたソンウクは、何かに怯えるようにパニックを起こし、ひたすら犯行を否定する。そんななかドウォンは、自分の世界に戻ってきたもう１人のドウォンと対面。ソギョンは入院中のジェチョルを訪ね、長年恨んできたことを謝罪した。ソンウクに共犯がいたことを知ったドウォンは、ソギョンと共にソンウクの同窓生に聞き込みを始める。

ソギョンの提案で、ソギョンの担当医ソク・ミンジュンによるジェチョルの催眠療法が行われた。事件当時の記憶がほとんどなかったジェチョルは、現場に薬瓶が落ちていたことを思い出し、ドウォンはこれが真犯人の手掛かりにつながると考える。その矢先、ジェチョルが病室から姿を消した。病院に来ていたもう１人のドウォンは父を捜すが……。

もう１人のドウォンとジェチョルが車にはねられ死亡。遺体になったドウォンと生きているドウォンを前に、ソギョンもジョンミンも驚きを隠せず、ドウォンは12年前に運命が分かれた別の世界について説明するが、２人はどうしても受け入れられない。ドウォンは目撃証言から、もう１人の自分と父が真犯人によって殺されたのだと悟る。

失踪事件の被害者たちの共通点を探っていたドウォンらは、全員が同じ病院の精神科に通っていたことを突き止めた。さらに、真犯人が難病を患っていると推測していたドウォンは、密かにDNA鑑定に出していた証拠の分析結果を確認し、真犯人が誰なのか確信を持つ。すぐにソギョンに知らせようとするが、ソギョンと連絡が取れず……。