ある日、右京は、弁護士の連城から突然、奇妙な依頼を受ける。顧問弁護士を務めている出版社が、連続殺人事件の被告として拘禁中の遠峰小夜子に、名誉毀損で訴えられているのだが、和解の条件として「有能な刑事と話がしたい」と不可解な要求をしてきたという。

ある朝、オフィス街でリクガメを見掛けた右京が、後をついていくと、公園のテントで血を流して意識を失ったホームレス男性を発見。彼のペットと思われるカメを保護した右京は、亘とともに襲撃事件の背景を調べ始める。

人間の心のメカニズムを総合的に研究する認知科学の権威である大学教授が心臓麻痺で死亡した。一部の学生が、『呪い殺された』とSNSで騒いでいるという噂を聞きつけた右京は興味を抱き、亘と共に調べ始める。

サルウィン共和国から働きに来ていた外国人青年が変死体で発見される事件が発生。同じ飲食店で働いていた青年の姉によると、最近、外国人を狙った襲撃事件が相次いでいるという。

年末の朝、110番通報が発信されたマンションに駆けつけた右京と亘は、室内で血を流して倒れている少女・槙を発見。

内村刑事部長のツテで、捜査一課に警察密着番組の取材が入ることに。ディレクターの野田が取材する中、弁護士の男が転落死し、その顔が赤く塗られているという不可解な事件が発生。

中園参事官が、霊感があるという妻に尻を叩かれ、特命係に奇妙な依頼を持ち込んできた。聞けば、依頼主は中園の妻の知人らしく、引越し先の家で次々に不可解な現象に見舞われているため、原因を突き止めてほしいという。

ある夜、亘は、思い詰めた表情で橋の上にたたずむ女性に声を掛けるが、女性はすげなく立ち去る。数日後、橋本美由紀というその女性がビルから転落死する事件が発生。

ある夜、亘は学生時代から懇意にしている犯罪心理学のコメンテーター・坂崎から連絡を受ける。突然、妻の絵美子が姿を消してしまったという。

経済産業省のキャリア官僚が殺害され、第一発見者の遠山千鶴が警察に身柄を拘束される。千鶴は被害者の元部下で男女の関係にあり、3年前の機密漏洩事件で有罪判決を受けた曰く付きの人物。

神奈川県内の河川敷で、人権派として知られる弁護士の他殺遺体が発見され、現場にいた内村刑事部長が容疑者として拘束される。捜査に乗り出した右京と亘は、遺留品を手掛かりに、近くの線香工場で聞き込みを。

元スコットランドヤードの警部で右京のイギリス時代の相棒・南井。右京は、南井が歪んだ正義感から、更正不能と見なした犯罪者を死に追いやっているとの疑いを持つが、決定的な証拠をあげられず、1年前の来日時にはイギリスへの帰国を許したのだった。

品田という古道具店の主・通称“シナトラ”が、孫の直人と共に不法投棄現場で死体を発見。あらぬ疑いが掛けられるのを避けるため、“親切な第三者”を巻き込んで、改めて死体の発見者になろうと一計を案じる。

リフォーム店の店主が殺害された事件の真相に繋がると見られるノートを持って姿を消してしまった彬。右京は、彬が心を許している幸子に、「連絡があったら知らせてほしい」と頼むが、彬の思いを汲んだ幸子は、その依頼を拒否する。

遺伝子工学の世界的権威である大学教授が殺害される事件が発生。准教授の八木橋によると、教授が取り組んでいたのは鳥インフルエンザに関する研究だったという。

右京が突然、消息を絶って1週間。亘は、何者かによって海に流された右京のスマートフォンが秋田に流れついたことから、潮流を計算し、北海道付近に浮かぶ“天礼島”にあたりをつける。

右京（水谷豊）と亘（反町隆史）は、連続殺人の容疑が掛かった岩田（船越英一郎）を囮に、事件に関する情報を集めるため“信頼と友好の館”内部を捜索することに。すると、ミナ（北香那）らメンバーの部屋から、片山雛子（木村佳乃）がとある協会の顧問に就任したことを伝える週刊フォトスを見つける。

益子から飼い猫の捜索を依頼された右京と亘は、郊外の一角で無事に猫を保護。後日、益子と連れ立って、保護に協力してくれた小学生・明菜に礼を言うためマンションを訪れる。

厚生労働省の過重労働撲滅特別対策班、通称“かとく”の職員が転落死体で発見された。かとくのメンバーは、特別司法警察職員として違法な事業所を検察庁に送検する権限があるため、口封じに殺された可能性も考えられた。

青酸カリの中毒死で『スノウ』というペンネームを持つ人気覆面詩人の女性が殺害された。現場から亘の写真が発見されたため、伊丹たち捜査一課が事情を聞くと、スノウの正体は、遺体で発見された女性ではなく、竹田ユキという名の別人で、数年前に別れた元恋人だという。

右京は、清掃員として働く顔馴染みの和江に頼まれ、亘と共に古いアパートの一室を訪れる。空室のはずなのに不審な物音がするので、中を調べてほしいという。

伊丹が婚活デートに臨もうとした矢先、アポ電強盗が発生し、捜査への合流を余儀なくされる。被害者は、医師の息子を持つ大井川君枝で、傷害トラブルの示談金が必要という電話を受けた直後、3人組の男が押し入ってきて2000万円もの現金を奪われたという。

研究費の横領容疑で逮捕された大学教授・皆藤の保釈金3000万円が奪われる事件が発生。襲撃された准教授の佳奈恵によると、犯人はテーザー銃（遠距離対応型スタンガン）を使う3人組の男だったという。

遠隔操作技術の第一人者である大学教授の皆藤は、横領の罪で逮捕されていたが、それは研究の乗っ取りを目論む准教授・佳奈恵がでっち上げた冤罪であることが判明。

右京が何か隠しごとをしているのではないか？ …と疑念を持った亘は、仕事帰りに尾行。すると、右京らしき人物が、幼い子供とその母親の2人とスーパーで買い物をした後、まるで家族のようにアパートの一室で仲睦まじく過ごす姿を目撃する。

年の瀬。右京と亘は、山奥のゴルフコースで開かれる警視庁主催の親睦ゴルフコンペに、“準備係”として駆り出される。

サイバーセキュリティ対策本部の土師太が、青木に頼まれたと言って、右京に本を返しに来た。貸した覚えのない右京は事情を探ると、青木が無断欠勤している上、外部から警視庁のデータベースにアクセスしていることが判明。

右京と亘は、遺留品の返却で奥多摩の山村を訪れる。そこで出会った駐在の草野や移動スーパーを営む琴江によると、村にはいまだ山岳信仰が残っていて、その日も山は禁足地になっているらしい。

原宿で身元不明の変死体が見つかり、伊丹たちが捜査に乗り出すが、その後、事故と断定される。そんな中、スコットランドヤード時代の右京の相棒で、犯罪者に私刑を下している疑惑がある南井が、特命係に現れる。

再来日した南井の行動を注視していた右京は、東京・山手線沿線で相次いで起きている殺人事件が、かつてロンドンの地下鉄で発生した“逆五芒星事件”と呼ばれる連続殺人と多くの類似点があることに気づく。