翌日、菊村栄は昨晩の経緯を白川冴子と水谷マヤに説明する。

どうしても亡き妻の律子と高井秀次の関係をはっきりさせたい菊村栄は、バカでみっともないことと承知しつつ…

入居早々ぎっくり腰を発症した高井秀次の病状は絶対安静を要した。しかし、秀次のヴィラには自分が看病するという女たちが殺到。

従業員総出の捜索にもかかわらず、高井秀次は夜になっても見つからなかった。菊村栄は真野六郎、岩倉正臣とともに…

高井秀次の失踪は自らの意思によるものだった。共犯者は従業員の宮下一馬。

高井秀次が失踪を装い菊村栄の部屋に潜伏して3日が経つ。

菊村栄は、刑事に家宅捜査された井深凉子の人権侵害を訴えるため、入居者代表に仕立てられ理事長夫妻に抗議に行かされる。

ぎっくり腰で動けなくなった高井秀次が、女たちのつきまとい介護を嫌い部屋から姿を消して4日が経つ。

菊村栄らによる高井秀次の強引な帰還作戦は、九条摂子たちの思惑通り、誰も傷つけることなく一応の決着を見る。

菊村栄の来訪を受けても、高井秀次はただの一言も発せず、ひたすら天井の一点を見つめるばかり。

高井秀次の部屋から見つかった日本刀は、曰くつきの名刀である可能性が出てくる。

遺産相続についてあまりに無知であると気づいた菊村栄は、詳しい相談をするため松岡伸子のデスクを訪ねる。

遺産相続の煩雑さを知り『死』を身近に考えざるを得なくなった菊村栄は、真野六郎や岩倉正臣だけでなく…

5月の連休に入り、『やすらぎの郷』には入居者の親戚や友人たちが多く訪ねてくる。子連れの家族もあり、来客のある者には待ち望んだ時間だ。

石上五郎は菊村栄に、 及川しのぶが司会を務めたバラエティー番組の草分け的存在『しのぶの庭』を…

菊村栄は、日本の芸能界を追い出されてアメリカに渡った犬山小春が、その後に送った波乱の人生を知る。

犬山小春の『やすらぎの郷』への入居申請は、にべもなく却下される。

犬山小春との和解を受け入れた及川しのぶは、いまだ昔の仲間と会えずにいる小春のためにパーティーを開くことにする。

犬山小春の歓迎パーティーは、及川しのぶのピアノ弾き語りによる、『しのぶの庭』のオープニングテーマで幕を開ける。

犬山小春の歓迎パーティーが開かれた夜、『しのぶの庭』の復活を実現させるため…

翌日、及川しのぶと貝田英信が詐欺にあったとの噂が施設内を駆け巡る。

犬山小春と石上五郎は共犯者なのか…？疑惑が高まるに連れ、小春に対する過去の悪評が入居者たちの中で再燃し始める。

犬山小春が警察での事情聴取を終え『やすらぎの郷』に戻ってくる。及川しのぶの精神状態は崩壊寸前。

菊村栄と高井秀次は、犬山小春もまた石上五郎にだまされ、一文無しになってしまったことを知る。

『やすらぎの郷』では資産がらみのトラブルを防ぐため、入居者から全財産の申告を受け、財団が信託・管理する決まりになっていた。

及川しのぶの様子がいよいよおかしくなる。テレビ局の車が迎えに来ないと文句を言いながら玄関ホールに出てきたしのぶは…

犬山小春の自殺記事はあまりにも小さく、忘れられた女優のてん末は、『やすらぎの郷』の入居者一人ひとりに重苦しい衝撃をもたらす。

犬山小春の死から2カ月。夏を迎えた『やすらぎの郷』に恒例のヌーディスト・ビーチが出現する。

菊村栄は井深凉子の話を聞くため、重い気持ちで山家へと出かける。栄の悪い予感は的中。

井深凉子は、九条摂子が大好きな若手人気イケメン俳優の“シノ”こと四宮道弘を若き特攻隊員役で出演させ、姫の説得を試みるという。