遠征軍を率いてイゼルローン要塞を目指すラインハルトに、ミュッケンベルガーから接近しつつある同盟軍を迎撃せよとの指令が発せられる。彼は、ラインハルトを姉の威光によって出世を果たしていると快く思っておらず、長旅で疲労している彼の遠征軍を捨て駒にしようとしていた。同盟軍艦隊はガス状惑星レグニツァに潜んでいるという。そこはレーダーや計器類が役に立たず、ラインハルト艦隊は不意に至近距離で敵軍と遭遇する。大気の温度差を利用したラインハルトのとっさの奇策により、同盟軍は壊滅的な打撃を受けるが、同盟軍のヤンだけはこの結末を察知していた。出端を挫かれた同盟軍だが、イゼルローン要塞への攻撃は続行される。迎え撃つ帝国軍は、ミュッケンベルガーがまたも捨て駒にしようと、ラインハルト艦隊に敵正面への前進を命じる。しかし、ラインハルトは大胆な方法で切り抜け、逆に勝利を欲しいままにする。一方、敗色濃い味方の撤退を成功させるべく、同盟軍のヤンも陽動作戦を立案していた。後に英雄として並び称されることとなるふたり、銀河帝国軍のラインハルト・フォン・ミューゼルと自由惑星同盟軍のヤン・ウェンリーは、初めてお互いの名と力量を認識することとなった。
監督:石黒 昇 脚本:首藤剛志 演出:さかいあきお
作画監督・キャラクターデザイン:奥田万つ里