韓国ドラマ:『シンデレラのお姉さん』完全攻略ガイド〜カボチャの馬車は、誰のもの?
ウンジョウンジョには父がいません。母が次から次へと男を代えていくのでいつも落ち着かず、子供の時からほったらかしにされていました。物心がつく頃には母に代わって家事をこなすようになりましたが、学校には通えませんでした。
ヒョソンヒョソンには母がいません。幼い時に母が亡くなり、父に育てられました。とはいえ父の会社は家族的な雰囲気で、甘えん坊で可愛いヒョソンは社員のアイドルです。しかし母のいない寂しさは、どうすることもできません。
継母と義姉に苛められ、父は無関心。童話のシンデレラは親が再婚したばっかりに、幸せは遠のき泣いてばかりいました。ウンジョとヒョソンは、大丈夫でしょうか? 以下の3つの条件は、整っているでしょうか。
ヒョソンの父デソンは、ガンスクがデソン都家にやってきた時から一目ぼれしてしまいました。ほどなくデソンが愛を告白。ガンスクのためなら、娘ウンジョを呼び寄せ、親戚の反対も聞かずに結婚に踏み切ります。ガンスクはデソンよりも彼の財産を愛していますが、よき妻を演じることにしました。デソンも美人の妻が自慢です。
ヒョソンはデソンよりも先に、ガンスクに母の面影を求めました。ガンスクになついて、父がガンスクと再婚してくれたらと願います。一方、ウンジョはデソンの家から迎えが来ると、また自分の人生がメチャクチャにされると思い逃げ出しました。デソンが学校に通わせてくれても、ヒョソンに甘えられても、母を全く信用しません。
代々伝わる広大な敷地に、デソンは伝統酒の蔵元を経営しています。また旅行中に金が尽きたギフンを、気楽に雇ってくれるほどの太っ腹。娘ヒョソンが望むものは何でも買い与え、経済的に何不自由なく育てました。ガンスクの連れ子ウンジョも分け隔てすることなく、「将来に必要なら、支援を惜しまない」と大学進学を勧めます。
■国民の妹が恐ろしかった? ソウ22歳でデビューしたソウから見て、10歳からドラマに出ていたムン・グニョンはキャリアの上でも大先輩。ヒョソン役、つまり国民の妹の妹役を引き受けて緊張を通り越し、恐ろしいとさえ思っていました。しだいに「グニョンはリーダー、ジョンミョンはムードメーカー」と現場の雰囲気をつかんで、緊張しなくなりました。
■軍隊の話ばかりのチョン・ジョンミョンチョン・ジョンミョンにとって、『シンデレラのお姉さん』は兵役を終えて初めての仕事でした。撮影現場には軍服のジャンパーを着て現れ、話題はもっぱら兵役中のことばかり。ムン・グニョンとソウは聞かされる一方で、げんなりだったとか。ちなみにチョン・ジョンミョンの兵役中の同僚は、チョ・インソンと歌手のイジョン。
■伝統酒の蔵元を20億ウォンで建設デソン都家のセットは、京畿道ポチョンに作られました。サンジョン湖を臨む4000坪の敷地に、マッコリの発酵室、書斎、事務室を建設。伝統的な韓国式家屋のセットは、湖が最も美しく見える場所が選ばれました。何代も続く蔵元らしく小道具にはこだわり、机や陶磁器などは模造品ではなく骨董店で買い付けたものです。
■目つきが決め手のムン・グニョン『風の絵師』以来、一年ぶりのドラマとなったムン・グニョン。ドラマの冒頭から、これまでの優等生的な国民の妹のイメージを、脱ぎ捨てたような姿を見せてくれます。特に違うのが鋭い目つき。演出のキム氏によると「彼女が変わったのではない。彼女の目はもともと俳優に必要な、喜怒哀楽を訴える力を持っている」のだそう。
■メンバーに特訓を受けたテギョンジョンウ役のテギョンは、音楽活動はしてきたものの演技は初めて。またアメリカ育ちのため、なまりが最大の問題でした。そこで2PMメンバーで慶尚道出身のジュンスを先生に猛特訓。そのおかげで、本読み段階から合格点をもらえました。また他のメンバーたちは、現場をサプライズ訪問し、テギョンを励ましサポートしました。