韓国ドラマ『逆転の女王』完全攻略ガイド〜ホントの女王は誰だ!?
化粧品会社クイーンズの朝の風景。出勤してくる社員たちは、歩き方で年俸が分かってしまいます。会長が能力主義を唱えているためで、女性管理職に就くファン・テヒの歩き方はきびきびと元気そのもの。同期の男性たちと比べたら、かなりエネルギッシュです。テヒの部下でアラサーのヨジンは小走りで余裕がなく、テヒに叱責されてばかり。女性重役のハン常務はゆったりとした足取りで、しかし鋭い目つきで社内のようすを眺めて行きます。
5年前…サラリーが同期の男性よりも高いので、このままいけば重役になれるかも。でも32歳にして恋愛経験なし。ホンネはステキな人と出会って、結婚したーい!!
現在…5年前にポン・ジュンスと結婚。職場結婚のため何かと支障があり勤めは続けられず、仕事は辞めました。一人娘が成長するにつれ、口ゲンカが増えたかも。
5年前…28歳。何か物足りなくて、結婚を考えていた恋人と別れたばかり。いつもイヤミを言ってくる上司のテヒにはガマンがならないわ。いつか見返してやるから!
現在…テヒが新婚旅行に行ってる間、ハン常務に取り入ってテヒの席をもらっちゃいました。つまりテヒを会社から追い出したの。今は満足してるはずなのだけど。
5年前…40代後半。仕事ができるファン・テヒは、自分の昔を見ているよう。プライベートでもあんなに可愛がっていたのに、まさか結婚してしまうとは!
現在…ファン・テヒの役職は、やる気のあるペク・ヨジンに与えたわ。そのまま私の片腕として、がんばってくれてる。ク会長の長男ヨンチョルと組んで計画を進行中。
・ドラマ界は女王の時代
『僕の妻はスーパーウーマン』『逆転の女王』のキム・ナムジュをはじめ、『レディプレジデント〜大物』のコ・ヒョンジョン、『楽しい我が家』のキム・ヘスと、韓国ドラマ界は今、アラフォー女優たちが君臨しています。あらゆる世代からの好感度が高いこと、女優自身のキャラクターが役柄に暖かみを与えていると言われています。結婚、離婚、恋愛など女優自身の波乱万丈の人生が、役柄を通して視聴者に見えるのかもしれません。
・テヒとナムジュの選択は同じ
クールでカッコイイ女性を意味する「チャドニョ」。その代表格だったキム・ナムジュも、テヒと同じように結婚で一時的に現役を引退しました。7年前に俳優キム・スンウと結婚した時、芸能界の反応は「もうキム・ナムジュの時代は終わった」と、「人妻キム・ナムジュはどう変わるのか」に二分しました。出産後に復帰。結婚後初めてのドラマ『僕の妻はスーパーウーマン』『逆転の女王』とたて続けにホームランをかっ飛ばしています。
・ハン常務は香港人富豪の妻
無表情でクール、インパクトの強いメークのハン常務役は、90年代の韓国映画界で活躍したハ・ユミ。実は彼女は日本育ちで、韓国に里帰りした時にスカウトされました。88年に『ピョンガンセ3』でデビュー、99年に『男たちの挽歌』シリーズの香港のプロデューサー、クラレンス・イヴと結婚しました。イヴ氏は映画製作の他、レストラン経営など富豪として有名。夫の理解を得て、ハ・ユミは香港と韓国を行き来して仕事を続けています。
・何カ国語も話せる恋人
前半は酔ったジュンスを保護する警察官。後半はヨジンの恋人。ヤン・ジヌの登場は出演シーンは少ないものの、時間差で二つの役をこなすという異例のキャスティングでひときわ目立っています。しかも後半では、流ちょうな日本語を披露。これまでヤン・ジヌはオーストラリアの大学に留学した経験から、英語が得意なことは知られていました。今回の日本語は、高校時代に交換学生として札幌に数ヶ月間滞在した時に覚えたそうです。