韓国ドラマ 「マイガール」完全攻略ガイド〜ユリンの優しいウソのススメ
済州島の観光ガイドをするユリンの特技は、英語、中国語、日本語、そして父親譲りのウソ。なんと彼女の父親は詐欺師!! でも数々の危機から逃れてこられたのは、その特技があったからこそ。とはいっても父が作った借金のため、今日も空港に追っ手が迫ってきました。ただ逃げるだけでは意味がない。逃走途中で財閥の御曹司ソル・ゴンチャンの車に衝突し、まんまと名刺をゲット。財閥の別荘に行けば、庭になってるミカンを売ってお小遣い稼ぎ。しかしゴンチャンは彼女のウソを全て見抜いていて、ある話を持ちかけます。それは行方不明の従兄妹を演じてくれというものでした。
ミス春香vsミス・コリア?
ユリンとセヒョンを演じるイ・ダヘとパク・シヨンは、それぞれ美を競うコンテストのグランプリ受賞者。イ・ダヘは2001年のミス春香。春香とは韓国に古くから伝わる、親孝行で一途に愛を信じた女性。(ドラマ「快傑!春香」はこの話をベースにつくられたもの。)イ・ダヘは韓国人にとって“永遠の女性”の面影を持っているようです。一方、パク・シヨンは'00年のミス・コリア。国際的なコンテストに進出しただけに、中国で女優活動をスタートさせ、「鳳求凰」など3本のドラマに出演。「マイガール」は韓国では初めてのドラマ出演作になります。
放映と公開が重なりシンドロームが巻き起こった
韓国では「マイガール」が放映されたのと同時期に、『王の男』が公開され、映画とドラマの相乗効果で、イ・ジュンギは瞬く間に大スターへと踊り出ました。それは“イ・ジュンギ・シンドローム”とも、“ひとつの事件”とも言われたほどのブレイクぶり。日本では一足早く、「STAR'S ECHO〜あなたに逢いたくて〜」『ホテルビーナス』で注目されていましたが、韓国では『僕らのバレエ教室』などに出演していた新人。『王の男』では中性的な魅力、それとは対照的に「マイガール」では男性的な魅力を発揮。ファンは全く違う彼を、同時に鑑賞することができました。
高いところの代名詞、ソウルの“63ビル”
ユリンが「遠くに逃げる前に、高いところに逃げる」とよくつぶやいていたのは、ソウルのビジネス街ヨイドにある63(ヨクサン)ビルのこと。その名のように地上60階、地下3階のビルで、映画館やレストランもあり観光スポットとしても知られています。ドラマの中では60階にある展望台で、ユリンとゴンチャンは愛を確かめ合います。ここの展望台には空と一番近い場所に願いを託す“WISHING WALL”があります。ここからエレベーターに乗り、「降りる1分40秒の間、息を止めて願い事をするとその願いがかなう」という“都市伝説”もドラマ中で紹介。
ユリンの歌う、「にんじんソング」
サビが、「にんじん! にんじん!」の繰り返しで、すぐにでも覚えられそうなシンプルの歌詞。意味がなさそうで、ありそうな内容。ユリンがゴンチャンのために歌ったこの「にんじんソング」は、それまで子供を中心に人気を集めていましたが、「マイガール」でイ・ダヘが可愛くアレンジして歌ったところから、一気に大人たちの間に広がりました。作詞作曲は、“Kirie”という名前の6人組バンド。にんじんの他に、“猟奇コミックソングシリーズ”として風邪ソングや数字ソングもあるそう。「マイガール」で人気が沸騰し、初のアルバムをリリースしました。