韓国ドラマ:『タムナ〜Love the Island』完全攻略ガイド〜ADVENTURE,MISSION&LOVE
イギリス貴族のウィリアムは、東洋の陶磁器を愛する青年。日本の長崎にいるという父親に会いたくて、日本行きの船に乗り込みました。航海は順調でしたが、日本に近づいた頃に嵐に遭遇。名も知らぬ島に漂着しました。気を失い浜辺で倒れていると、いきなり髪をつかまれます。髪も瞳も黒い少女が、彼の前に立っていました。
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母親はタムナ(現在の済州島)で最高位の海女なのに、娘のボジンは海女としての才能に恵まれず、タムナの生活が嫌でたまりません。ある日、1人で浜に出て、珍しい金色の海草を発見しました。近寄って掴むと、それは人の髪の毛でした。ボジンは金髪で青い目の異人を見たのは初めてで、腰を抜かすほどびっくりします。その頃、朝鮮も日本と同じく鎖国していて、異人は捕らえられてしまうため、ボジンは異人を秘密の洞窟に匿います。
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タムナの入り江に、高貴な人物を乗せた船がやってきました。漢陽から流刑されてきた、両班のパク・キュです。キュが取締官に官衙へ連れられて行く途中、村では素朴な祭が行われていました。そこで子馬のようなボジンが、キュにぶつかってきます。キュが腹いせにやり返すと、ボジンは祭壇ごとひっくり返ってしまいました。そのキュはボジンの家に住むことになり、一家は腑に落ちません。ボジンはキュの面倒を見るよう命じられます。
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ボジンは海女の仕事が辛く、言葉が通じるはずもないのにウィリアムに、「この島を出る時が来たら、自分も一緒に連れていってくれ」と訴えました。その頃、島では馬小屋にこそ泥が入ったり、馬が殺される事件が起きます。パク・キュは罪人ながら、一連の事件の調査を開始しました。ある夜、奇妙な仮面の男を発見、取り逃がしてしまいます。それはウィリアムが洞窟を抜け出して、父からもらった仮面を被って歩き回っていたのでした。
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ウィリアムは友人のヤンに山で再会します。早く島を出ようというヤンに、ウィリアムは宝物を探すと返事を渋ります。そんなウィリアムとヤンのやりとりを、事件を調査中のパク・キュに見られてしまいます。異人がいると分かれば、官衙に知らせなくてはなりません。告発しようするパク・キュを、ボジンは必死に阻止します。告発しないことを交換条件として、ボジンは罪人に課された辛い労働を全て引き受けると約束してしまいました。
- 実在したウィリアムのモデル
- 漂流したイギリス人ウィリアムは、1653年に朝鮮に漂着したオランダ人のヘンドリック・ハメルがモデルです。ハメルは東インド会社の書記で、日本に向かう途中、済州島で船が難破しました。ハメルは生き残った乗組員36人と一緒に漢陽に送られ、帰国を許されないまま幽閉されています。13年後に脱出し五島列島に着き、オランダに戻りました。ハメルは幽閉中の生活や朝鮮の風習などを記録に残し、今でも貴重な資料となっています。
- ユニークなキャスティング
- アイドル出身ではない女優ソウ、ファン・チャンビンという韓国名を持つフランス人。主演の2人は、ドラマは初出演です。実は無名の俳優を起用することこそ、このドラマの命でした。演出は『飛天舞』と『太王四神記』を手がけたユン・サンホ監督。鎖国時代のイギリス人と海女の恋という原作の漫画の世界を生かすべく、監督は「キャラクターが定まっていない新人が必要だった。こちらのイメージどおりに演出できる」と、語っています。
- 韓国名を持つフランス人俳優
- 芸名と見た目とギャップのあるファン・チャンビン。本名はピエール・デポルテといい、フランス生まれです。父親が韓国人女性と再婚したので韓国語もでき、韓国名も持っていました。韓国に来て本名でバラエティ番組『美男たちのおしゃべり』に出演したり、モデルの仕事をしていましたが帰国。フランスに戻ってから、このドラマの出演依頼があり再び韓国にやってきました。最新作の韓国映画『エイリアン・バンド』では主演しています。
- 憎たらしくて大ブレイク
- ボジンをライバル視し、パク・キュに一目ぼれするハン・クップンは、お笑い芸人のチョン・ジュリが演じています。一重まぶたの腫れっぼったい顔ながら、アドリブを交えたアクションやセリフで、登場場面はいつも強いインパクトを残してくれます。そんな彼女も撮影前は水が怖く、方言に悩みましたが、海女が天職の役を見事にこなしました。最近ではキム・ヨナのマネや、ピにセクシーな女性と褒められたり話題を集めています。